このウィルスは簡単に死ななくなるんや なろう版
これらの内容は現実と一切関係ありません。
全てが嘘です。
火、なめくじが苦手な方はブラウザバックしてください。
「テツくん、テツくんどこにおるん」
スクラップ屋さんの息子、テツの名前を呼びながら、
保健所のハンターから譲ってもらったセーラー服をきて、ゾンビ街をの壁の近くを歩く。
暗くじめじめした場所をライトなして歩く。
トーカは襲ってくるゾンビを小刀と足で倒していく。
ひどい匂いで、ハッカを染み込ませた包帯を顔に巻き付けておかなければ鼻がもげる。
襲ってきたゾンビに麻酔液を吹きかけ、鈍らせ、小型の火炎放射器で燃やすを繰り返していた。
本当はちゃんと火葬してあげたいところだが、下手な行動をして協会に目をつけられたら困る。
体は痩せてただぬるぬるの皮が張り付いただけ骸骨のようになった姿。
ゾンビウィルスによる過剰代謝で、エネルギーを異常に消費しているせいで骨が脆くなっているからすぐに壊せる。
この辺にいるゾンビは皆、1年以上前に入った古いゾンビだろう。
その時は意識があり、人を食いたくなくて、共食いが怖くて逃げてこの辺りにきたのだろう。
一年も水を飲まなければふつうの人間は死んでいる。しかし、ウィルスによる変身によって無理やり生きながらえている。
このゾンビウィルスの厄介なところは、動物を都合よく変身させるところ。
それに宿主がどんな苦痛を伴おうとも。
絶えぬ食欲、肌に刺さる痛み、眠れない苦しみ。
今ここにいるゾンビは水が飲めない代わりに体の表面で結露を集めて皮膚から直接吸収する性質を持っている。
だから、麻酔液を吹きかければ肌から吸収され眠ってくれる。
テツくんはまだ感染したてだからまだ、やばい変身は起こってないはずだ。
他のゾンビに襲われて死んだ可能性も考えられたが、十歳のパワーとスピードを兼ね備えているの生きている可能性もある。
「どこにいるん、テツくん」
ゾンビ街には人の少ない場所行きずらい場所、大型変身ゾンビが入りずらい場所がある。
そこにいるのではないかと考え、トーカは、保健所のハンターからもらった地図をもとに潰し回っている。
早く、引き上げの時間までにテツを見つけて火葬しないといけない。
ゾンビ街からはお骨でないと持ち出せない。
ゾンビ街に入るには、壁に沿って取り付けられたリフトに乗って、ゾンビ街の中に入った。
他の入ったハンターたちはボーナスゾンビを倒すと言って、トーカと逆方向のゾンビ街の中央に向かった。
大会でカメラの前でゾンビを殺すことでその数がカウントされる。
そしてランキング付けされて、その順位や順番を賭け
ることも同時並行で行われいる。
順位が高いほど、その恩恵も大きい。
けれども、トーカの目的は、ゾンビの火葬なのでそんなのには興味ない。
トーカは暗いじめじめした崩落したビルの隙間から出た。
その目の前を二つの影が横切る。
一つは、トーカが探していた少年、テツ。
青白い患者衣をなぜか着ている。
「テツくん!」
もう一つはガスマスクをつけたスポーツ刈り白髪で詰襟の青年。
左手に刀を持っている。
白髪詰襟ガスマスクがテツを追いかけていた。
トーカはそれに気づき、見失わないように、二人を追いかける。
とにかく二人は早くて追いかけるのにトーカは必死だ。
なんとかあの青年をテツから離さないと、テツが火葬できない。
あの青年の周りにはハエのような小型のカメラドローンが飛んでいる。
協会のお気に入りか、何かの実験中なんだろう。
カメラの前で目立った行動はしたく無い。
テツがアスファルトの砂に足を取られてこける。
青年が刀を振り上げ、テツの首を切ろうとする。
トーカは青年とテツの間に滑り込み、釘ナイフで刀を止める。
「なぜ、ゾンビを庇う。」
トーカはムキになり、八つ当たり気味で返す。
「ゾンビはヒトやから、『ワイは、この人をヒトとして殺しに来だけ。』」
読んでくれてありがとうございます。
グロ抜きしてない版はpixivに置いてます。