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なろう出張版、切り抜き1

なろうのグロの年齢制限の基準がわからないため、

pixivにて年齢制限付きで書いている作品の一部です。

1話 第10回ゾンビ狩猟大会

とある大型テレビのスクリーンにある番組が映し出される。

ソファに座り込んだ中年男性がワインを片手にその番組を見る。

テレビでは、灰色の迷彩服とヘルメットの格好の司会者がヘリコプターに乗って、熱がこもった声で解説を始める。

「さあ今年も始まりました。

ゾンビ狩猟大会。

今年は第10回を記念して、特別な条件で行わせていただきます。」

「場所はゾンビ街。

ヘリコプターの下には、人の気配がない廃墟都市が広がっています。

果たして、若者たちはこの街の中でどのようなハントを見せてくれるのでしょうか」

ひび割れ、草や木などが生えるビルが映し出される。

それと同時にそれらを囲い込むような大きな壁も映る。

「16歳から25歳までの若者を中心に参加者を絞り、服装は学生服に限定しました。

若者に限定したのは、ハンター協会が若手を育成する目的とルーキーを見つけるために一般公募も行い、普段は見ないラインナップとなっています。

野良ハンターも、出ることになり、普段は見ない狩りが観れるでしょう。

誰に賭けるかは、あなた次第。

安定の協会のプロハンターにかけるのもよし。

ダークホースがいるかもしれない野良ハンターにかけるのもよしです。」

セーラー服や詰襟、ブラザーなど学生服を着た若者たちが画面を分割してそれぞれ映し出される。

その中で、スポーツ刈りの白髪で黒のガスマスクをつけた黒の詰襟の青年が分割していた画面を一つにする。

左上端に1356右下端に150という数字が一緒に映る。

「1356も年齢にかかるので参加することが決まりました。

彼の人券は150万で買えます。」

テレビを見ていた男性は、スマホを操作して、彼の人券を買う。

なんせ、1番に勝つのは彼だと確信しているからだ。

「他のハンターは1万円からの人券となっています。」

その後、ハンターの写真と共に人券の値段が表示される。

また画面を分割して、さまざまな人が10万から100万などさまざまな値段共に表示される。

値段が高い人ほど、誰かから支援されているゆえにこの賭けに勝つ可能性が高い。

値段が高い順に表示されていて、後を聞き流していた男性はふとひとりの少女に目をつける。

9分割された画面の左下にいた彼女。

彼女は黒髪を後ろに団子にして束ね顔を包帯で巻いていた。

彼女の顔にかぶるように、名前と人券の値段が表示されていた。

トーカという名前の彼女の人券は一万。

十万円以下が滅多にいないので珍しいと思った男性は、面白半部で彼女の人券も買った。


この大会一位になれば1.5倍の返金がある。

2位は1.4、3位は1.3、4位は1.2、5位は1.1倍と下がっていく。

それから10位までは1倍で返金される。

そこからは返金なしである。



男性にとって、賭けは娯楽だが、今回は小遣い稼ぎの一つになると思いかけた結果、1356にかけたのだが、予想外の結果になることは知る由はない。



2話この人は人やで



廃墟ビル群のど真ん中。

錆びた鉄骨が剥き出しになりかかったビルに囲まれた交差点に三人の人がいた。


ひとりの少女がゾンビとゾンビハンターの間に入り、ハンターが振り下ろした刀を右手に持った小刀で止める。

トーカは、歯を食いしばる。

力を抜けば、今小刀で抑え込んでいる目の前の刀が、自分を巻き込みゾンビを切るから。

「なぜ、ゾンビを庇う。」

「ゾンビはヒトやから、『ワイは、この人をヒトとして殺しに来だけ。』」

そう言って、トーカは懐から十円ほどの大きさの煙玉を取り出し、ハンターに投げつけた。

ガスマスクをつけたハンターの顔に煙玉が当たり、弾ける。

周りに煙が現れ、ハンターの視界を奪う。

トーカはその瞬間、ハンターの力が緩んだので押し返し、ハンターを後ろに倒した。

トーカはすぐに、ゾンビの手をひき、その交差点から逃げた。


3話 脱出不可のゾンビ街から、ゾンビの遺灰を持ち出す簡単な仕事やで



大会が始まる1週間前。

「ゾンビになってしまった息子を人として終わらせて、そして遺灰が欲しい。墓に入れたい」

トーカはいつも武器の材料調達のために、行っているスクラップ屋さんの一家から泣きながら、お願いされた。

どういうことなのかと聞けば、ゾンビ感染した鳥から兄が弟を庇って、その結果感染してゾンビ街に送られたそうだ。

この世界ではよくあることだ。

このスクラップ屋さんからも採掘場でゾンビがでたから、スクラップを対価にゾンビを火葬していた。

まさか、その息子の火葬をお願いされるとはトーカは思ってなかったが。

ゾンビ街とは人を火葬することに抵抗を持った人々が作った最期の場所。


その場所は食料も飲み物もない。


だから、感染したてで人間に近い形のゾンビはすぐに他のゾンビに食われてしまう。

生き残ったとしても、ウィルスの不適合、身体の変化によって5割は死ぬ。

そして生き残った5割は人の意識のない人ならざる姿に変わってしまう。




ゾンビ街は高い塀に囲まれている。

外から人が入らないように、中からゾンビが出ないように10階のビルは越えるほどの大きな壁がある。


そのため入れるのは、年に一度の狩猟大会の時だけ。


年に一度、ハンター協会によって、狩猟大会と称して掃討される。

そこで大体の変異したゾンビは殺される。

殺されたり、転がっている体は生ゴミと一緒に焼却炉に入れられて肥料にさせられて、中央政府の畑の肥料となる。


それを嫌がるゾンビ遺族の人も多いから、こうして、ハンターに遺灰回収依頼を頼む遺族も少なからずいる。


「保健所のハンターには、頼むことできないんですか?

あんの人達でもできるんでは?

というかなんで、この地域なら火葬できるはず」

保健所のハンター達の一部はトーカの火葬を手伝ってくれる。

そして残りは黙認。

その一部に頼れば今回の依頼は火葬のはずだ。

「大会に年齢制限が入って、保健所のハンターは、入れない。あと今年は野良ハンターも参加できるそうで、保健所のハンターも、君がいいと進めてきた。


火葬できなかったのは、鳥ゾンビを追っていたハンターがこの地域のハンターではなく、協会のハンターで、息子を目の前で有無を言わさず連れ去られた。


保健所経由でゾンビ街に入れられたと通知が来た。

息子の骨だけでも回収してきてくれ。報酬は用意するから。」




続きはpixivにて

年齢制限年齢制限ありで掲載しています。

読んでいただきありがとうございます。

お読みになり続きが気になった読者様。

どうぞ、pixivに来てみてください。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18295842


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