05.アリス
フリカはアリスを笑って迎えた。
フリカの部屋に通されるとアリスが落としてしまった天井もなおされていて、そこには白銀の檻があり、大きな銀の縁取りの姿見があり、寝台があり毛皮がたくさん置かれている。将軍であるヨルズに襲われた痕跡はもう見当たらない。
皆が気兼ねしたためか、フリカの部屋にひとり残されたアリスは、フリカとふたりきりで話すことになった。
「もう本当に、腕取られちゃって困っちゃう」
右手の肘から下が失われても、フリカは変わらず寝台の上に座り、美しく微笑む。ただ将軍であるヨルズに襲われ、腕をとられた恐怖を考えればあまりに不釣り合いで、アリスはそれをぼんやりと眺めた。
「私、怖くってオーディンに会ったら久々に号泣しちゃった。だめよねぇ」
「・・・お母様、」
アリスがフリカを呼べば、彼女は肩をすくめる。
「あはは、ごめんね。弱くて心配かけちゃって」
「・・・お母様」
「みんな慌ててしまって、たいしたことないのに」
「お母様」
まるでアリスが話すのを拒んでいるかのようで、アリスは目を伏せる。でも、もう逃れられない。
「お母様、どうして、どうしてあんなことをしたの?・・・未来がどうなるか、知っているの?」
「知らない。聞きたくもないし」
フリカの言葉はどこまでも頑なで、アリスを拒絶する。だが、アリスはそれで突然、フリカが遠い人のように思えた。
そりゃそうだ。彼女は所詮アリスの養母で、母の従姉妹といえ他人だ。ビューレイストのように食糧や妃だと利益や情でつながっているのではない。今まで母として無邪気に慕っていたのに、アリスは拒絶された途端に心許なくなる。
だからアリスはそれ以上、フリカに近づけなくなった。だが、そんなアリスの様子に気づいたのだろう。
「アリス、おいで」
フリカが酷く困ったような顔をしてアリスに手招きをし、自分が座る寝台に一緒に座るように求める。アリスは躊躇いながらもそれに大人しく従ってフリカの隣に腰を下ろすと、すぐに片方の腕で優しく体を抱き寄せられた。
「言い方が悪かったわ。不安にさせたわね。ごめんなさい。貴方のせいじゃない。貴方のせいじゃないのよ。でも私はもうわかってる。だから悲しい話は、聞きたくないの」
柔らかなフリカの体に抱かれながら、アリスはその体を抱きしめた。
アリスより大きな体はふっくらとしていて、でも酷く細い。腕も一本になってしまったけれど、それでもはじめて抱きしめられたときから変わらない体温がある。彼女が今、確かに生きているのだと言うことに、アリスは涙が出そうになった。
ヨルズと相対したとき、血だまりに浮かぶフリカを見て、アリスは死んだのではないかと思った。アリスが行かなければ、きっとフリカとバルドルは死んでしまっていただろう。でも、フリカの腕はとられてしまった。未来のバルドルの言うことが正しければ、ここからすべての崩壊が始まる。
オーディンとフリカとバルドルの日々が、なくなってしまう。
「アリス。元気になる話を聞かせて」
アリスを抱きしめていたフリカが揺れる琥珀色の瞳をアリスに向ける。
「貴方が生きる未来の話をしてちょうだい」
それはここから千年以上も遠い未来の話だ。どんなに長生きをしても、フリカが見ることができない未来。不思議なことだがフリカに、いや誰かに未来のことを明確に尋ねられたのは、この世界に来てからはじめてだった。
「貴方はビューレイストの妃なのよね。ビューレイストの妃になった経緯は聞いたけれど、いつ、オーディンやバルドルに会ったの?」
優しい手が、アリスの長い亜麻色の髪を撫でる。
「・・・はじめて将軍会議に連れて行ってもらったときにふたりに会ったよ。最初に会ったのはお父様」
アリスがバルドルやオーディンにはじめて会ったのは、未来のビューレイストにつれて行ってもらった将軍会議だ。
その頃、アリスはまだ魔族も人間もビューレイスト以外の生きものは怖くて、怯えていた。
「ビューレイストは、魔王は魔族で一番強いって魔族だって言っていたから、とっても怖かったの」
「そりゃそうだわ」
「でも、わたしより少し年上のお兄さんくらいの姿で出てきて、わたしとても驚いたの」
ビューレイストが魔族で一番強いと言ったから、アリスはとても強面の男性を思い浮かべていた。だが出てきたのは十四,五歳くらいの姿をした少年で、でも魔力量や威圧感はあって、怖いけれど驚いたのを覚えている。
「・・・オーディンは未来では小さいの?」
振ってくるフリカの声が不思議そうだ。
「うん。でっかい方があんまり見ないよ。身長も今のバルドルお兄様くらい」
未来のオーディンは少年の姿をしていることが多い。正直、アリスは、彼が大きな姿になれることをついこの間知ったくらいだ。だが、どうして未来では小さい姿をしているのだろう。省エネだろうか。
「バルドルとは?」
「バルドルお兄様は、わたしがはじめて会ったときに、わたしが将軍会議でロキさんに狙われるのを助けてくれたんだよ」
ロキはビューレイストの弟だ。いつもアリスを狙っている。そのとき、ビューレイストはオーディンと話し中で、おもり役の将軍フレイヤと魔王城内の花畑で遊んでいたが、ロキは突然やってきた。
ロキは過激派で有数の将軍で、フレイヤは将軍の中でも若年で弱かった。だから、庇うように抱きしめられたフレイヤの腕からロキへの恐怖が伝わってきて、とても怖かった。アリスはまだ魔力制御しかできなくて、泣いていることしかできなかった。
「お兄様は優しいから、わたしが泣いていたら、怖かったのか、そうだねって膝をついてビューレイストが来るまでずっと頭を撫でて、慰めてくれたよ」
バルドルは最初から他人のアリスを気にかけてくれる、とても優しい人だった。
「それからお兄様とはずっと文通をしてて、トールお兄様も一緒にヘルブリンディさんの領地に行ったりもしたんだよ」
バルドルと仲良くなったのはきっと、トールやビューレイストも一緒にみなでビューレイストの弟のヘルブリンディの領地に行ったときだ。あれから、バルドルとトールはアリスにとって近しい人になった。よく考えて見れば、ビューレイスト以外の人と一日一緒に動いたのははじめてだったかもしれない。
「最近はビューレイストとバルドルお兄様はとても仲が良くて、ときどき夜にわたしを放ってふたりでお酒とか飲んでるの」
「そうなの?」
「うん。ずるいよね。わたし、飲めないのに」
「あらあら、貴方もすぐに飲めるようになるわ。でもうちはあんまり強くないから、気をつけなさいね」
アリスが言うと抱きしめてくれているフリカから笑いが漏れた。
「トールとはどうなの?」
「トールお兄様はわたしと一緒に何でもしてくれるよ。ビューレイストやバルドルお兄様はすごく怒るけど、危ないことも一緒に行こうって行ってくれる」
アリスから見ればビューレイストやバルドルは心配性だ。アリスの安全に少しでも懸念があると却下する。だが、トールは違う。一緒に行こう、一緒にやってみようと言ってくれる。
「オーディンはどうなの?」
フリカが優しく尋ねてくる。穏やかな声音なのに、フリカの体に力が入った。緊張しているのは、将来のオーディンとアリスの関係を気にしているからだろう。
ただ、アリスは素直に答えた。
「よくわかんない」
「・・・わかんないの」
「うん。お父様はね、文通もしてるけど、いろいろ困っているみたい。多分未来では、ビューレイストがとても強い将軍だから、わたしを娘にしたと思うよ」
オーディンはアリスを魔王の娘にするにあたり理由をいろいろ言っていたが、本質的な理由はそこにあると思う。
「でも、お父様は殺したい人がいて、わたし、それに狙われてるんだって。なんかきっといろいろ理由があるんだろうけど、娘にした限りはわたしが一生を全うできるように守るって言ってくれた。ちゃんと行動契約もしてくれたんだよ」
アリスを養女にする本質的な理由はビューレイストとの関係にある。だが、オーディンは自分が殺したい人物がアリスを狙っており、アリスの一生に寄り添い、守ると言った。行動契約もし、いざとなったときはあらゆる助けになることを約束してくれた。
「お父様はわたしをよく心配してくれる。ビューレイストとなにかあれば言ってこい、離婚してこいって言うの。ビューレイストとの関係のためにわたしを養女にしたのにおかしいでしょう?・・・でも娘にした限りは意にそいたいって真面目に思う、優しい人だって、知ってる」
オーディンが優しい人だと言うことを、アリスは知っている。
ビューレイストとの関係のためにアリスを養女にしたのに、彼となにかあったら事を構えてやるというオーディンは本末転倒だ。でも、娘にしたアリスをなにからも守ろうとしてくれている。娘にしたという事実に、真摯に向き合おうとしている。
「わたし、正直家族ってわからない。でも、他の人間の家族を見て温かいだろうなって、思ってた」
アリスは家族なんてよくわからない。自分を愛してくれたのは実父だけで、母には捨てられた。しかも両親と過ごしたのは四歳までだ。アリスは家族という形態を本当は知らない。知る機会もなかった。でも、都市や街で人間の家族を見るたびに、心のどこかで羨ましいなと思っていた。付き人で人間のアルヴィスの家族を見たとき、温かくて優しくて家族ってこんなのなんだと漠然と思った。
うらやましいと、思った。ずっと、思っていた。
「お父様も、バルドルお兄様も、トールお兄様も温かくて、・・・とても、とても、わたしは幸せで、わたしは」
そしてオーディンやバルドル、トールとの時間を持つようになって、温かい家族がいいし、それを確かに感じるようになった。とてもぎこちないけれど、ゆっくりと空間を共有する。それがどこか温かくて、それが、家族だと思う。
「・・・そっか」
フリカが吐息とともに柔らかに、穏やかに笑う。
「私も、貴方みたいな娘がいて、貴方が家族で嬉しいわ」
アリスを抱く、片方の腕の力が強まる。柔らかい体を感じながら、アリスは目を伏せる。
言わなければならない。アリスは、未来のオーディンの悲しげな緋色の瞳を思い出す。これは明るい話ではない。でも、言わなければならない。
「・・・お父様は、時々お母様のことを話すよ」
未来のオーディンはアリスに、時々フリカのことを話す。アリスが生きるのはこの世界から千年以上先だ。だからアリスはフリカのことが知りたくて、オーディンにフリカとの思い出の場所を見てみたいと強請った。そしてこのフェンサリル宮殿を訪れることになった。
「お父様、千年たってもお母様を忘れられないって言ってた」
びくりとフリカの体が震えた。
「覚えているのは泣いている顔ばかりだけど、何千年でも死ぬまで思い出すって」
アリスは知っている。オーディンは千年たってもずっと、フリカを想っている。
『千年たっても、忘れらんねぇよ』
そう言った彼は、苦しげだった。
それを見て、アリスはビューレイストに同じ思いはさせたくないと強く思った。きっとアリスは死んで、ビューレイストに食われて跡形もなく消え去る。でも置いて行かれるビューレイストは、アリスとの思い出を一生抱えて生きねばならない。永遠とも思える時間を、伴侶との思い出だけで生きていくのだ。
それが泣き顔なんて、あまりに残酷な話だろう。
「バルドルお兄様も、トールお兄様もお母様のこと忘れてない」
バルドルも、トールですらも、フリカの面影を追っている。
「みんな悲しんでる、千年たっても、悲しんでるんだよ・・・」
非業の死を遂げてしまったフリカを想い、同じ将軍の妃で人間だというアリスの立場をそれに重ね、守ろうとしている。アリスの立場は、ある意味でフリカの続きであり、フリカの犠牲に守られている。フリカの立ち位置を奪っている。
それを痛いほど知っている。
「・・・今、お母様は、生きてる」
アリスはその温もりに目眩がしそうだった。
温かくて柔らかくて、これが失われると知っているから、涙が出る。こんな心に残る、悲しい温もりをアリスは知らない。
涙が勝手にこみ上げて頬を伝う。
「そうね。私は生きてる」
フリカの手が、優しくアリスの背中を撫でた。だが、温もりとは裏腹に、残酷な言葉をフリカははっきりと口にする。
「でも死ぬのよ。私は貴方には会えない」
フリカは死ぬ。フリカは人間で、どれほど長く生きても、長命種である魔族であるオーディンやバルドル、トールとは違う。
千年後に生きる未来のアリスには、なにをしてもたどり着かない。
「アリス」
フリカは身を離し、アリスの顔をのぞき込んでくる。
「やだ、やだよ、違う、ちがうよっ、わたしは」
アリスはもうなにを言われるかわかってしまった。だから首を横に振る。
アリスは未来の話をしてフリカの作り出した家族が嘆いていることを知って、少しでも長く生きてくれることを願った。そのせいで未来が変わってしまったとしても、オーディンたちが悲しまないならそれでいいと思った。
だが、それが逆にフリカの決心を固くした。
「アリス、」
細い手がアリスの頬にそえられ、上を向かされる。
「ごめんね。貴方には悲しい思いばかりをさせる」
形の良い琥珀色の目を悲しげに細め、フリカはまず謝った。アリスはおずおずとフリカを見上げ、きゅっと唇を引き結ぶ。それにフリカは困ったように笑った。
「私はね。未来が見えるの」
「・・・え?」
アリスはそれに驚いた。
アリスの実父も予言の力を持っていた。だから父は死後アリスが困らないように、その力をもって未来への布石をうち、必死でアリスの未来を守ろうとした。
「まぁ、お兄様と違ってたくさん選択肢が見えるんじゃなくて、自分の望んだものだけなんだけどね」
フリカは肩をすくめて見せた。
フリカが未来のアリスを呼び寄せたノルンの泉という鏡の魔導具は、運命を変える鏡だという。だが、よく考えてみれば「運命」、もともと確定的な「未来」を知らなければ、それを変えようとは思わない。
「私はね。いつも最も長く生きられ、最も多くのものを遺せる選択肢を選ぶと決めているの」
フリカは穏やかに微笑んだ。
一番長生きできて、一番遺せるものが多い選択肢。それは未来を選ぶ上で、ある意味極めて妥当な判断基準だった。
「でも、でもこのままじゃ」
「そうね」
フリカはアリスが示唆する未来を納得していると頷く。
「私にはどれをとってもさして長生きできる選択肢がないの」
「・・・え?」
「貴方を未来から呼びだしていなかったら、私はヨルズに襲われたときにひとり死んでたわ。そしてこのまま生きていても、私は半年せずに病気で死ぬの。腹に腫瘍があるのよ」
もしフリカがアリスをノルンの泉を使って呼び寄せていなければ、フリカはあの晩ヨルズに襲撃され、死んでいたのだ。それを回避する方法はいくつかあった。しかし、生き延びたとしても、結局は死という終わりが待っている。
それを知っていて、フリカは運命を変えるためにアリスを呼び寄せた。
「だから、多少終わりが早くても、私は遺すことに決めたの」
フリカはアリスに笑った。その笑みは美しい。でもいつものような他人の目を気にした美しいものではない。決然とした、アリスが触れるのを躊躇うほどの覚悟があった。
フリカは魔術師だと聞いている。そこそこの魔力もある。だが将軍たちとは雲泥の差だ。それでも、彼女は強い。
「私は限られた選択肢の中で、取捨選択するしかないの」
もう、フリカには長く生きる未来はない。ならば、その未来が多少短くなっても、将来に向けて多くのものを遺すことを優先したい。
それは合理的であり、同時に感情的でもある。
「私は負けない。負けないのよ」
フリカがもう一度アリスを抱きしめた。それは未来のアリスを抱きしめることで消えゆくこれからの自分を奮い立たせるようでもあった。
でも、アリスはフリカの決意を理解しながらも、頷くことができなかった。
『なら、遺すとか言うなよ。終わりとか見んな。数ヶ月、数日、数時間だっていいから、生きて、そばにいろ』
未来のオーディンの言葉を思い出す。
ビューレイストのために短い人生のなかで少しでも遺せるものを遺したいと言ったアリスに、オーディンはそんなこと考えずに、ビューレイストの傍にいろと言った。だが、未来のオーディンの願いは、まさに過去のフリカに向けられたものだ。
フリカの決意は理解した。だがアリスは未来のオーディンの願いもまた、否定できない。
千年以上引きずり続ける悲しみを知っているから、母と父の願いの狭間で、アリスはどうして良いかわからず途方に暮れている。
だが、答えなどない。あるはずが、ない。
「フリカ様、アリスお嬢様もおられるのですね。オーディン様がお呼びです」
侍女のフッラが躊躇いがちにやってきた。アリスは不安を覚えてフリカを見上げる。フリカは眉間に皺を寄せていたが、すぐにその美しい琥珀色の瞳は瞼に遮られた。
「・・・私がやった物事の結末は、見届けないといけないわ」
フリカが静かに寝台から立ち上がる。
「オーディンは・・・アリスも連れて来いと?」
「はい。多くの魔族の方々が広間にお集まりです」
フッラが躊躇いがちに言えば、フリカがため息をついた。
「あの人は本当に浅慮ね。でも、今回は仕方がないわ」
魔力探知で探れば、その人数にアリスは恐怖を覚え、思わず顔色を変えてしまった。そういえば今日はこの宮殿にあまりに魔力の大きな上位の魔族が多い。しかも一カ所に集まっていて、ラウフェイや庭にいたはずのビューレイスト、バルドルもそこに向かっている。
なにが起こるのだろうか。
「大丈夫よ。オーディンもラウフェイもいるわ」
行きましょう、とフリカが促してくる。アリスはフリカとともに大人しく広間に向かうしかなかった。
広い廊下には、フリカとアリスの二人分の足音だけが、不気味に響いていた。
未来で噂されるオーディンの人間の妃フリカは守られるだけの弱い存在ですが、フリカはフリカで魔族のなか、必死で生き抜く、したたかで強い人でもあります。
眼は一級、魔術は今のアルヴィスくらいだと思ってくれればかなりできる方だとわかっていただけるかと。
ただ彼女の魔術教育は十代前半で止まっているので、そこまで大成はできなかったですね。
オーディンはフリカを閉じ込めてしまったので。
逆にエトヴァスは十歳からごりごりアリスをしごいているので、レベルが違います笑。
緊張感のないテイク1
「お父様、千年たってもお母様を忘れられないって言ってた。覚えているのは泣いている顔ばかりだけど、何千年でも死ぬまで思い出すって」
「は?」
「え?」
「ふざけんじゃないわよ!!泣かしたのあんたでしょ!!」
「お、お母様、」
「後悔してんならこっちに優しくしなさいよ!?ふざけんなっ!!」
「お母様、お、おちついて」
「ぁ・・・(アリスに気づいた)」
「お、おかあさまっ、」
「ご、ごめん、ごめんね」
「お母様、大好き」
みたいで、怒り狂うフリカをおさめる。
アリスは基本、フリカやオーディンが怒鳴ると大きな声を怖がりつつも本質的に本人たちが怖いわけではないので、狼狽える。焦る。それに気づいてフリカは怒り狂うのをやめる。
オーディンもにたような経緯で喧嘩をやめるので、多分アリスがいると、もう少し夫婦関係は穏やかだったと思う。
(バルドルは完全に母親側に立つか、冷たい眼で父親を睨むだけで喧嘩に油を注ぐ傾向にある。)
性格とか相性の問題ですよね・・・。




