(5)
衛府は荒れていた。いたるところに倒れ伏している衛士たちの亡骸で、足の踏み場もないほどに。
団長と副団長を同時に失い、疾風はその場にくずおれて泣いた。自分が投降したため、自分の隊の団員は全員助かったが、最後まで逆らった小隊長の隊は全滅した。
月界の武器によって。
「今、生き残った者は賢明だ。私に跪け。私は――雲帝になるのだから」
茶色い外衣をまとった謎の集団を率いた皇子が、赤い双眸で疾風たちを見回す。誰も口答えしない。目をあわせることさえしない。
ただうつむいて、疾風は歯をくいしばった。
あふれ出る涙の粒が、そばで息絶えた団長の胸に、ぽたりと落ちた――。
部屋でぼんやりと過ごしていた天鵝のもとに天琴が訪ねてきたのは、夕方も近い時分だった。ただし一人ではなく、猟戸皇子の妻である仙女も伴っていた。
「師匠、お久しぶりです」
「姫様もお変わりなく」
ぱっと笑顔になる天鵝に、仙女も顔をほころばせる。
「こちらでとてもおいしいお茶をいただけると金の姫様にうかがって、ご一緒させていただこうと思って参りました」
仙女の視線が、天鵝のそばに立つ摩羯に向けられる。摩羯は天鵝に一度目を向けてから、茶の用意をするべく退室していった。
天鵝に勧められ、天琴と仙女が長椅子に腰を下ろす。
「師匠は、衛府で摩羯の茶を口にしたことはなかったんですか?」
「私が退職した後に彼が入団したので、残念ながら一度もないのです」
仙女が眉尻を下げる。
水使団長だった仙女は、当時衛士統帥だった猟戸と恋に落ち、結婚を機に退団した。後を引き継いで団長になったのは天蝎だが、美しく強かった仙女は団員たちの憧憬の的で、猟戸と交際を始めたときは大勢の衛士が嘆いて酒に走ったのだと、天蝎が笑いながら教えてくれたことがある。そんな彼女に、天鵝は剣を習った。教え方もほめ方もうまい仙女のもとに天鵝は一時期足しげく通い、天琴が妬いていたのは遠い昔の話だ。
天琴の前では言えないが、衛士統帥になれたのは仙女に剣を学んだおかげでもある。猟戸の瞳と同じ紫黒色の耳飾りを耳で揺らす仙女は、すでに子を二人もうけているが、今でも猟戸と打ち合えるほどだという。
「……東雲皇子はどうされていますか」
自分は先に謁見の間を出てしまったので、その後どう話が進んだのか知らない。暗い気持ちになりながらも尋ねた天鵝に、「彼なら、兄上からも陽界行きを断られたから落ち込んで、部屋でおとなしくしているみたいよ」と天琴が冷めた口調で答えた。
「あんたを引っ張り込んだ衛士が憎らしかったけど、今回ばかりは摩羯に感謝してるわ」
天鵝のことだから幼い姫に同情してほいほい行ってしまう可能性があったが、それを踏みとどまらせたのは摩羯の存在だろうと、天琴が言う。
「……本当に、これでよかったんでしょうか」
あの黒い影のようなものは恐ろしかった。禍々しくさえ感じた。あれが灼熱竜なら、幼い姫にはとても耐えられないかもしれない。
「どうしようもないこともあるのよ。あんたが残りの一生をずっとその灼熱竜とやらに捧げても、結局陽界ではまた同じことが繰り返されるわけでしょう? だったら役目を放棄したという側女のように、あんたが逃げても文句は言われないはずよ」
天狼と同い年の姫のことは気の毒だけど、と天琴がつぶやく。
「あんたはもっと自分を大事にしなさい。目の前にある幸せを手放してまでやる必要はないんだから」
「私もそう思います」
仙女も大きくうなずく。そこへ摩羯が戻ってきた。三人分の茶を盆に乗せているが、後ろに天蝎を連れていた。
「竜が捕獲されたという連絡が届きましたので、衛府の状況をご報告にあがりました」
天蝎は天琴と仙女に会釈をすると天鵝のそばに寄り、死亡者の数や衛府に損傷はないことを小声で伝えた。灼熱竜は陽界の生き物であったため、攻撃を受けた衛士は火使以外すべて傷口が燃えたことが致命傷となったと聞き、天鵝は目を伏せた。
「弔いの準備を早急に頼む。可能なかぎり、後で私も弔問する」
「承知いたしました」
これで話は終わったとばかりに、天蝎が表情をゆるめる。天鵝がなかなか気持ちを切り替えられないのを見て取ったのか、天蝎は今度は仙女に話しかけた。
「ご無沙汰しております、仙女様」
「天蝎も、元気そうね」
摩羯が目の前に置く茶の香りに目を細めながら、仙女が微笑する。
「聞いたわよ。先日の祝賀会で、他使団に『紫辰』をおごらせたそうね」
相変わらずの底なしね、と言って、仙女が茶に口をつける。
「まあ、本当においしいわ」
目をみはる仙女につられて、天鵝も茶器を手に取った。やはり摩羯の茶は匂いだけで落ち着く。一口飲むと、悲しみに沈んでいた心がふわりと温かく、また軽くなった。
三人の茶はそれぞれ違っているようだった。天琴も満足げに茶を口に運んでいる。
皆がいるので、摩羯は先ほどのように隣に座ることをせず、天鵝の背後に立った。ちらりとかえりみると視線があう。気づかわしげな色違いの双眸に、大丈夫だと言葉にする代わりに笑みで応えると、摩羯も小さくうなずいた。
「淹れる人によってこんなに違うなんて……摩羯に茶の淹れ方を教えてもらおうかしら」
お酒も飲めなくなったことだし、とため息をつく仙女に、天蝎が驚いた容相になった。
「どこかお体を悪くなさったのですか?」
「違うわよ。出産したら体質が変わったみたいで、お酒を飲んだらくしゃみが出るようになってしまったの」
「あんなに対戦相手をつぶし回っておられたのに」
もったいないと言わんばかりの天蝎に、天鵝は顔をあげた。
「……もしかして、天蝎が入団した年に飲み比べたという、団長最強の酒豪というのは」
「私のことです」
姫様のお耳にも入っていたなんて恥ずかしいわ、と仙女がほがらかに笑い声を立てる。
「あのときは、まさか私が勝てない相手がいるなんて思わなかったわ。しかもあなたは入団したばかりの少年だったのに」
「私も引き分けたのは初めてですし、あの一度きりです」
天蝎もにやりとする。
仙女が団長の頃は、獅子が火使団に入るまで毎年御前試合は水使が優勝していたという。そして報酬は『紫辰』が常だったと。
「この日のために衛府は金を積み立てているようなものだと、叔父上が昔ぼやいていた気がするのだけど……そういうことだったのね」と天琴が納得顔になる。
報酬は優勝者に与えられるが、きっと団員が全員飲めるだけの量を希望していたのだろう。そして祝賀会には他の使団員も加わるから――ざっと金額を計算し、天鵝もおののいた。
「子育てが落ち着いたらまたあなたと飲み比べるのを楽しみにしていたんだけれど」
仙女は心からがっかりしているようだ。「私も残念です」と天蝎が苦笑するのを見ながら、天鵝はふと考えた。これはもしかしたら、自分にはよい結果をもたらすかもしれない。
「子供を産んだら体質が変わって飲めるようになるかもしれない……と過度な期待はしないでくださいね」
背後からぼそりと注意され、天鵝は肩をはね上げた。じとっと半目で見てくる摩羯に言い返す。
「期待するくらいいいじゃないか」
「そもそも妊娠中はもちろんのこと、授乳中も飲酒は禁止ですよ」
「赤ん坊が酔っぱらうからか。じゃあ、授乳期を過ぎたら試していいんだな」
「それでも変わっていなければ潔くあきらめますか?」
「いいだろう。その代わり少しでも飲めるようになっていたら、一緒に飲んでもらうぞ」
「かまいませんが、姫様が絡み酒をするお方だった場合はすぐに取り上げますからね」
二人のやり取りを聞いていた仙女が、こらえきれなくなったとばかりに派手に吹き出した。
「聞きしに勝る過保護ぶりね。それにしても、姫様は妊娠のご予定が?」
「ありません!」
真っ赤になって否定した天鵝は、摩羯が少しばかり表情をくもらせたのを見て、「現時点では、です」と慌てて付け加えてしまい、ますます羞恥に体をすぼめた。
「あらあら」と笑う仙女の隣で、天琴が摩羯に不機嫌丸出しの視線を投げる。天鵝はいたたまれなくなって逃げ出したいと思っているのに、摩羯はしれっとしている。四人の反応がばらばらなのがおかしかったのか、天蝎が失笑した。
数日後、休息の七日間が始まった。ほとんどの星たちが仕事を休み、一か月の疲れを癒す中、境界門を突破してきた複数の黒点竜に月界は騒然となった。
黒点竜は天鵝がどこにいるのか最初からわかっているかのように、まっすぐに星座ケフェウスを目指してきた。仙王帝が星座ごと輝力で防御壁をつくっているが、何度も体当たりし、火を吹き、雄叫びをあげる。自分たちの妃を早く寄こせと言わんばかりの猛攻に、ケフェウスに住む星たちは恐れ、家に閉じこもった。
仙王帝がどれだけ防いでも、黒点竜を鎮めることは天鵝にしかできない。摩羯はとめたが、天鵝は反対を押し切って星座を出ると、黒点竜に輝力を放った。しかし東雲皇子が持ち込んだ黒点竜と違い、後から出没した黒点竜を閉じ込める籠はない。結局放置せざるを得ず、小さくなった黒点竜が上空をうようよと泳ぐさまを皆が不安げに眺めていたとき、新たな黒点竜が襲来してきた。
「姫様、お待ちください!」
厩舎へ向かっていた天鵝は、摩羯に肩をつかまれた。
「私しか抑えられないのだから、これは私の負う仕事だ」
「ですが、先の黒点竜もまだ周囲をうろついています。あれだけの数が一度に襲いかかってきたら――」
「兄上と叔父上は、それに耐えておられる」
世界の均衡を保つために、星帝は毎日『月の石』に輝力をそそぐ。それに加えて今は天鵝と星座ケフェウスに住まう星たちを守るために、輝力を消費しているのだ。しかし新月が迫るにつれ、仙王帝の力は日に日に弱まっている。無理して絞り出せばいずれ倒れてしまう。
仙王帝の輝力は生み育てる性質だ。本来は動植物などに息吹を与えることに活かしてきた力なのに、こんな防御壁を生み出すために使わせてしまっていることが悲しくて、悔しかった。そして仙王帝がつくった結界を支えているのは、維持の性質をもつ叔父の輝力だ。
黒点竜を消滅させることはできなくても、小さくすれば攻撃の威力は落ちる。少しでも兄や叔父の負担を軽くできるなら、積極的に出るべきだ。
「……ならば、私も参ります」
たとえ役には立てなくても付き添っていたいという摩羯に、天鵝は破顔した。
「十分、力になってもらっている」
摩羯がそばにいるだけで安心できる。摩羯の存在が、折れそうになる心を奮い立たせてくれるのだ。
「竜には絶対に屈しない。月界を守り抜いてみせる」
そして天鵝と摩羯は連れ立って厩舎へと急いだ。
星座を出たとたんに群がってきた黒点竜を、天鵝が輝力でまとめておとなしくするのを、東雲は部屋から眺めていた。
「美しいな。冷妃とは、あのように光り輝くものなのか」
灼熱竜が恋焦がれるのもわかると笑う東雲に、そばで同じく天鵝の様子を見ていた天琴が横目でにらんだ。
「陽界の者がこんなに根性悪だとは知らなかったわ」
「灼熱竜が勝手に冷妃を追い求めてこちらの世界に黒点竜を送り込んでいるんだ。我々にはどうしようもない」
あの灼熱竜は長生きしているだけあって執念深いと、東雲は酒杯に口をつけながら言う。
「息を吐くように嘘をつくのね。陽界に向けて遣いが発ったのを見られていなかったとでも思っているの?」
望んでいるのは灼熱竜でも、黒点竜を放り込んできているのはあなたたちでしょう、と非難する天琴に、東雲は別の杯に酒をそそいで渡した。
「いらないわ」と天琴は杯を押し返した。
「こんな危険なところで飲食するほど呑気じゃないの」
「部屋の外に護衛がいるのにか」
天琴が訪ねてきたのは、黒点竜の集団が再び姿を見せてからだ。東雲は喜んで迎えたが、天琴はしっかり自分を守る者も伴っていた。
青白色の長い髪を背中でゆるく編んでいる女は宰相の妻で、先代の水使団長だという。
天琴の用件は予想通り、黒点竜を何とかしろという話だった。
「あなたの妹君が一言「うん」と言ってくれれば、簡単にすむ話だ」
「天鵝は絶対に渡さないわよ」
「そうだな、予想以上に粘っている。月界の帝室の者たちは仲がよいようでうらやましい」
自分たちとは大違いだと自嘲の笑みを漏らしてから、東雲は天琴を見た。
「では、一つ提案をしよう。あなたが私の妃になることを承知してくれるなら、黒点竜を捕まえる籠を用意させる」
「寝ぼけたことを言わないでちょうだい」
「悪い話ではないと思うが? 少なくとも私は異形ではない」
「それだけ心がねじ曲がっておいて異形ではないなんて、どの口が言ってるの」
すっかりあきれたらしく、天琴はため息をついた。これ以上の話し合いは無意味ねと背を向けた天琴の腕を、東雲はつかんだ。引き寄せて抱きしめる。
「私は本気だ。あなたを一目見たときから、妃にするならこの女しかいないと思った」
「私はあなたを見たときに、この男だけはないと思ったけど」
「まったく、あなたは……そういうところが私を虜にするんだが」
くすりと笑って、東雲は天琴の顔をのぞき込んだ。そのなめらかな頬に指をはわせる。他の女であればとろけた目で自分を見返すというのに、この強気な皇女はどこまでもすげない。
「妹君と違って耳飾りもそろっている。あなたは今まで誰にもなびいたことがないと聞いた」
あなたの初めてを私にくれないか、と甘くささやいて口づけようとした東雲は、寸前で手を差し込まれてとめられた。
「残念ね。接吻は初めてじゃないし、その噂は間違いよ」
「まさか、想い人がいると? 私をたばかっても、そんなことで早々にあきらめる気はないぞ。それとも焦らして楽しむつもりか?」
「あなたを焦らして遊ぶほど、私は暇ではないわ。でも質問の答えなら……“いる”わよ」
目をみはる東雲の胸を押して、天琴は抱擁から逃れた。
「これほど存在感のあるあなたが、誰にも見つからず密かに愛を育めるとは思えないが」
「だって、片想いだもの」
「あり得ない。あなたに見向きもしない男などいるはずがない。そんな無礼で幸福な者は私が切る」
憤る東雲に、天琴は苦笑した。
「それは無理ね……彼はもう、この世にいないから」
唖然とする東雲に、「だから、私の想いは永遠に届かないわ」と言い残し、天琴は部屋を出ていった。
その夜、東雲は自分付きになっていた女官を説得し、天琴の寝所に案内させた。何度も東雲の伽を務め、すっかり東雲に酔っていた女官ははじめ渋い顔をした。皇女の寝床に忍び込む手伝いをすることへの恐れ多さと、東雲の目を引きつける天琴への嫉妬で。それでも東雲の甘言に乗せられ、最後には承知した。
自分が教えたとは絶対に漏らさないことを東雲に約束させて、女官は東雲を導いた。その背中を見つめながら、東雲はほくそ笑んだ。
接吻は初めてではないと言っていたが、その先はまだ未経験のはずだ。誰も触れたことのない肌をこれから堪能すると思うだけで胸が高鳴ってくる。
いつまでも死者にとらわれたままにさせておくのはあまりにも惜しい。機会は一度でいい。それで落とせる自信があった。
この先だと女官が小声で言う。そして角を曲がったところで女官が小さく悲鳴をあげた。
通路の真ん中に、茶色い外衣を着た男が立っていた。腕組をし、足を広げて踏ん張った姿勢で。
フードを深くかぶっているので顔はよくわからない。しかしちらりとのぞいた耳に紫紺色の玉の耳飾りがあった。
仙王帝の腹心だと気づき、東雲は舌打ちした。自分が天琴に興味をもったのを星帝に勘づかれたか。
男の手が腰の剣にのびる。いつでも抜ける姿勢を取ったことを見て、東雲はあきらめた。寝所をこっそり訪れるつもりだったので、霧雨を連れてきていない。そもそも、こんなところで切り合っても分が悪いのはこちらだ。
「陛下は、妹君たちをどうしても私に渡したくないようだな」
赤銅色の髪をかきあげながら嘆息し、東雲はきびすを返した。女官が慌てて後をついてくる。そのまま自分の部屋に戻った東雲は、代わりに相手をとすり寄ってきた女官を追い出し、その日は一人で眠りについた。
私室で薬湯を飲んでいた仙王帝は、入ってきた男を見ていぶかしんだ。普段は首飾りの中に隠して持ち歩いている耳飾りを珍しくつけていたからだ。
「何かあったのか?」
自分の耳飾りを示さなければならないことがこの星宮内で起きたとすれば、由々しき事態だ。尋ねる仙王帝に、東雲皇子が女官の案内で天琴の寝所に潜り込もうとしていたことを男は報告した。
「あの皇子は月界の皇女を二人とも奪うつもりか……よく防いでくれた」
あきれた仙王帝は、手引をした女官を速やかに処罰しようと言って、茶器を卓に置いた。
「具合はどうだ?」
「よくはないな。叔父上のおかげで何とかこらえているが、時期が悪い」
もしかしたらそれすら相手の狙い通りかもしれないな、と仙王帝はため息をついた。
「さすがにそろそろ天琴の力を借りなければならないようだ……怠け癖がつきそうだし、あの皇子に知られるとますます天琴に食いつくかもしれないから、できればもう少し自力で何とかしたかったんだが」
表向きには、天琴の輝力の性質は不明とされている。そうしないと悪用される恐れがあったからだ。力をもちたい者にとっては便利すぎるため、ずっと秘匿してきた。
「あの皇子に天琴を探し回られると面倒だ。輝力を放出している間、万が一にも『月光の間』に乗り込まれることがないよう、抑えてくれ」
月界の均衡を保つ『月の石』が置かれている部屋は、基本的に星帝しか入れない。または、星帝を補佐する役目を負った者しか。そんな神聖な場所を、陽界の者の目に触れさせるわけにはいかない。
仙王帝の指示に男はこくりとうなずいた。
「強引に突破しようとした場合、けがをさせることになるかもしれないが、かまわないか?」
「許す。ただし、私怨は込めるなよ」
忠告された男が口の端を曲げる。仙王帝は苦笑して、男を下がらせた。