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  エキノコックス、道を横断する!



 動植物の生息範囲境界線として有名なのはやはり海です。日本だと津軽海峡が有名です。本州と北海道は動植物の生態系がかなり違います。

 かつて同じような境界線として有名だったのが釧網線です。理由は知りませんが寄生虫エキノコックスの汚染地域は釧網線以東と長く言われていました。エキノコックスの宿主はキタキツネを代表にしてイヌの仲間です。しかしです。なぜか釧網線を越えなかったエキノコックスが、ついに道を横断したことが判明しました。感染者が発見されたのは夕張でした。

 なぜ道東に生息する寄生虫が日高山脈を越えた夕張で発見されたのか?一番簡単に考えられた道は鉄道です。たぶん道東のキタキツネが無賃乗車して汽車でやって来たのです!


 とか阿保なことはやめて推測の話を現実的なものに戻しますと北海道横断線路である石勝線のトンネル内を歩いてきたようです。「それこそあり得ない!」と思う人は多いかもしれません。ですがこの事に現実味を与える事実が存在します。青函トンネルが開通したしばらく後に青森県でエキノコックスが発見されています。人間がキタキツネを青森に運んだと考えるよりはよほど現実的です。すでにキタキツネは青森県内で繁殖している可能性があります。


 これを読んで「動物の行動力はすごいな」と感心される方は多いかもしれません。ですが人間だって動物であることを忘れてはいけません。人間だって凄いんです!

 青函トンネルの営業運転開始前、青森や函館の人は帰りのフェリーがなくなると青函トンネルを歩いて帰っていたそうです。私がこの事実を知っているのは青函トンネルの営業運転開始後にそれまでと同様にトンネルの中を歩いていた人たちが捕まったという新聞記事を読んだからです。



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