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イベント告知

4/3の投稿日に書き忘れてましたが、今回で1章終了のため毎日更新は終わりとなります。

2章はストックが大体1週間分溜まったら更新再開すると思います。現在は2.5日分溜まってるので、1週間もしくはそれ以上更新出来ないかもしれないです。

「いっつつ」


レベルアップの熱により手放した意識が戻り、辺りを見渡すと真っ白な何もない空間にいた。


「ここは……チュートリアルのときの?」


これは夢か?


「夢じゃないよ!ハジメ君!」


!?


俺の心の呟きを、チュートリアルを行った少年のような声が否定した。

姿は相変わらず見えない。


「まさかレベル13で、それもソロで危険度☆2のダンジョンをクリアするとは思わなかったよ!裏技を使ったにしても流石だね!」

「裏技?なんのこ」

「さて!ここに呼んだ本題に入るね!」


俺の言葉を遮り、少年の声は続ける。


「危険度☆2のダンジョンを一番最初に攻略した記念品をあげるために呼んだんだ!

危険度☆2のダンジョン初制覇者特典は☆5確定武器レアチケット1枚だよ!

アイテムボックスに入れておいたから後で確認してね!これで更に他の人と差をつけよう!」


初制覇者特典、そんなものがあるのか。


「それと僕は君を個人的に応援してるから少しサービスしたから楽しみにしてね!」

「どういうこ」

「あっ危険度☆1のダンジョンは既に攻略した人がいるから記念品狙いの挑戦なら☆3以上を頑張ってね!じゃあね!」


少年の声は俺に何も言わせないまま、さよならを告げると周囲が一変した。

どうやらドラゴンと戦った場所に戻ってきたようだ。


「あの声の主は何なんだ?」


黒幕……なのだろうか。

ここで考えても仕方ない。

とりあえず特典というのを確認するため、スマホを取り出すといくつか【ダン攻】から通知が来ていた。通知を確認するためにアプリを開くと次々とメッセージが出てきた。


ーー

レベル15到達おめでとう!

【攻略チャット】機能を解放したよ!

これからもダンジョン攻略を頑張ろう!

ーー


ーー

レベル20到達おめでとう!

【モンスター図鑑】機能を解放したよ!

これからもダンジョン攻略を頑張ろう!

ーー


ーー

【重要なお知らせ】

皆さま、ダンジョン攻略に勤しんでいるようで運営としても嬉しい限りです。

危険度☆1のダンジョン制覇者は初日からいましたが、危険度☆2ダンジョン制覇者がつい先ほど生まれました!

しかもソロ攻略です!

想定より遥かに早い攻略に我々も驚きを隠せません!

人間の成長スピードは素晴らしいですね!

更に成長してもらいたいので半年後に予定していた【スタンピード!?】イベントの開催時期を早めました!

今日から30日後、各国の主要都市の危険度☆2以下のダンジョンからモンスターが溢れます!

最下層のボスも現れるから力を合わせて頑張ろう!


PS:危険度☆2ダンジョンの初制覇者には称号【英雄候補】を追加しました。皆様も【英雄候補】の彼に負けず頑張ってください!

ーー


最後のメッセージを見て冷や汗と脂汗が止まらない。俺はとんでもないことをしてしまったかもしれない。

スタンピードって、ダンジョンからモンスターが溢れるアレだろ?

そんなのが俺のせいで?


それに【英雄候補】という称号。

これがサービス?ふざけるな!

何が【英雄候補】だ!

こんなのダンジョンを生み出した黒幕よりも、俺に悪意を向くようにしただけじゃないか!


「くそ!っぶねぇ!」


怒りでスマホを地面に投げようとして思い止まる。

スマホが壊れてしまったら最悪ダンジョンに取り残されるのでは?という疑問が頭に浮かんだからだ。


一旦落ち着こう。そうだ。ドラゴンのドロップアイテムはなんだ……あれ?」


ドラゴンを倒した場所を見てみると、そこには大きな布ーーいや、マントか?

マントが落ちていた。

ここまでボスのドロップは全部ボスの攻撃に関連した短剣だったから、空気玉の短剣とかだと思ったけど。


「とりあえず触るか、うっ」


いつも通りの気持ち悪い感覚と共にマントの情報が入ってきた。


「おお!」


流石はボスドロップ!

中々に良い性能だ!


名前は風竜のマント(☆3)。

☆3というだけはあり、効果は中々いい。

俺が倒したドラゴン、風竜(見た目赤いのに炎ブレスがなかったから納得)の力を帯びたマント。

身に纏った者は風竜の力を得る。


例えばMP消費で空気玉を発射出来きるようになったり、風の流れを感覚で分かるようになる。

そして何より素晴らしいのが身体能力もMP消費している間、強化されるという点だ!

これで痛い思いをして身体強化する必要が無くなる!


「うん、現実逃避も無理があるな。

うあああああああああ!」


半年先だったイベントを30日後に早める引き金を引いてしまった罪悪感や黒幕に対する苛立ちはボスドロップでは誤魔化せず俺は叫んだ。

どうにもならない感情を吐き出すために喉が潰れそうになるまで叫んだ。

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