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私、竜人の国で寵妃にされました!?  作者: 星宮歌
第四章 遠い二人
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第八十一話 伝わる気持ち?(アルム視点)

ブックマークや感想をありがとうございます。


今回は、ちょみっと進展?


それでは、どうぞ!

(シェイラが、可愛いっ!)


 そんなことを想いながらも、ボクは、シェイラが怯えているわけではないことは理解した。しかし、それでシェイラの態度に納得できるかと聞かれると、そんなことはない。なぜ、緊張しているのかが全く分からないのだ。



「どうやら誤解も解けたようですし、わたくしはそろそろ帰りま「「待って(くれっ)、帰らないで(くれ)っ」」……仲良しですわね」



 今、『絶対者』に帰られたら、気まずい空気になるに違いないと、ボクとシェイラは必死に止める。しかし……。



「わたくし、結婚式の準備がありますの。招待状は、アルムの執務室の机に置いておきましたわ。ですから、帰りますわね?」


「はっ?」


(ケッコン? ショウタイジョウ?)



 一瞬、その意味を捉えられず呆けた瞬間だった。あっという間に『絶対者』の姿がかき消える。転移したのだ。



「ルティアスとの結婚……そういえば、話していました、けど……」



 そう言いながら、ボクを見て、サッと視線を逸らすシェイラ。その顔は、やはり赤い。



(シェイラは、知っていた? いや、それよりも、この空気をどうすればっ)



 この際、シェイラが『絶対者』の結婚を知っていたことはどうでも良い。そんなことよりも、今はこの気まずい空気をどうにかしたい。



(いや、待て、シェイラの顔が赤いのは、体調不良か? ……いや、確か、人間は照れている時にも顔が赤くなると……)


「ボクは、男として意識されているのか?」



 それは無意識の呟き。しかし、その瞬間に、シェイラはポンッとさらに顔を赤く染める。



(まさか……本当に?)



 シェイラの反応に、ボクも人化が解けかける。今、竜人としての姿に戻ってしまえば、きっとボクは、尻尾をビッタンビッタンと床に打ち付けていたことだろう。

 そして、シェイラの反応がボクを意識してのものだとするなら、緊張の意味も分かる。



(ボクを意識し過ぎて、緊張している……?)



 もう、今すぐ外に出て駆け回りたい気分だ。



「シェイラ……」



 ボクは、そっと、シェイラに声をかける。



「ひゃいっ」



 ビクッと涙目になるシェイラは、とても可愛い。可愛くて可愛くて可愛い。

 自分の語彙力が死滅したのを感じながら、ボクはシェイラに問いかけようとして……。



「シェイラが、可愛過ぎる」



 つい、本音が漏れる。



「ひゅあっ!?」



 そして、シェイラの目が大きく見開かれて……。



「う、うぅ……部屋に戻りますぅぅうっ」



 限界まで赤くなったシェイラは、脱兎のごとく逃げ出すのだった。

アルム、成長したねぇっ!


病気と判断せず、照れてると判断できるなんてっ。


そして、シェイラちゃんは堪えきれず逃げ出しました(笑)


それでは、また!

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