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私、竜人の国で寵妃にされました!?  作者: 星宮歌
第四章 遠い二人
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第七十七話 根掘り葉掘り

ブックマークや感想をありがとうございます。


さぁ、今回は女子会!


それでは、どうぞ!

「シェイラ、もう大丈夫ですの?」


「大丈夫ですっ」


「ごめんなさい。ここまで負担がかかるのは計算外でした」


「だ、大丈夫ですから、頭を上げてくださいっ」



 お姉様とユーカ様の二人に囲まれて、私は少しばかり慌てる。


 あの解呪を行ってから二日が経った今日。私はようやく目を覚ましたのだ。そして、二日も眠り込むとは思ってもみなかったお姉様とユーカ様が、それぞれに私を心配してくれているのだった。



「そ、それより、もう魔法が解けたのですから、ドラグニル竜国に戻ることはできますか?」



 とにかく話題を変えたい一心で、私はお姉様をそっと窺う。



「そうですわね……その前に、女子会としませんか?」


「女子会、ですか?」



 ニヤリと笑ったお姉様に、不謹慎ながらも、ものすごく嫌な予感がした。



「確か、竜王さん、でしたか?」



 何を話したのかは知らないが、ユーカ様には、私の情報がいくらか漏れているらしい。



「話のネタは、もちろん、シェイラの恋バナですわっ!」



 その言葉を聞いた瞬間、私は恥も外聞もかなぐり捨てて、脱兎のごとく逃げ出そうとした、のだが……。



「ふふふふっ、逃げられるわけがないでしょう?」



 あっさりと、お姉様の魔法で、私の体は椅子に固定されてしまう。



「メアリー達も呼んでみましょうか……?」


「良いですわねっ、そうしましょうっ」



 何やら人数まで増える予感に、私は焦るのだが、ガッチリとした魔法による固定で、全く動けない。



「お、お姉様……」


「大丈夫ですわ。シェイラは、ただ洗いざらい、胸の内をさらけ出せば良いのですからっ」



 逃げられない。そう悟った私は、その後、お姉様とユーカ様、そして、ユーカ様の専属侍女達に、アルムへの想いを根掘り葉掘り聞かれて、撃沈する。






「もう、勘弁してくださいぃ」


「まだまだ話せるでしょう?」


「私も、聞きたいですっ」



 目をキラキラと……いや、ギラギラとさせて詰め寄る二人に、私は初めて、お姉様から逃げたいと思うのだった。

いやぁ、シェイラちゃんのライフはゼロかも?


次回もまた、シェイラちゃん視点になりそうです。


それでは、また!

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