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第一話 今までのあらすじ

番外編で書いていたシェイラちゃんのお話を、今回こちらに移し変えました。


第一話は、『わたくし、異世界で婚約破棄されました!?』にあったシェイラちゃんの今までに関するあらすじになります。


それでは、どうぞ!

 人間が治める人間の国、レイリン王国。そこで、私はシャルティー公爵家の次女という立場だった。

 私と同じ年のお姉様は、紺碧の長髪に紅の瞳、玉のように白い肌と、ボンキュッボンの我が儘ボディを持つ、優しくて、強い人で、昔から私を助けてくれるヒーローだ。

 体罰で覚えさせることを信条とする家庭教師達を前に、お姉様は最初こそ歯が立たないようではあったものの、ある程度の年になると、護身術の練習と称して、彼ら彼女らの体罰を受け流し、逆に相手にダメージを与えるということを行い始めた。

 私に対しても体罰を課していた家庭教師達だったが、私が体罰を受けそうになる度に、どこからともなくお姉様が現れて、護身術の練習に付き合わせるという形になったため彼らは私から手を引くこととなった。それ以外にも、暴漢に襲われそうになった時、真っ先に駆けつけてくれたのはお姉様だったし、外出先で誘拐された時も、一番に来てくれたのはお姉様だった。そんな私が、俗に言うシスコンになってしまうのは、当然のことだったのだろう。


 そして、ある日、そんな自慢のお姉様が王子に婚約破棄された。しかも、どこぞの男爵令嬢をいじめただのといちゃもんをつけられて、国外追放にまでされてしまった。その日から、私はとんでもない悲劇に見舞われることとなる。

 まずは、お姉様に婚約破棄を突きつけた裏切り者の王子が、私に婚約の打診をしてきた。



(絶対、嫌ですっ)



 もちろん、私はお父様にその旨を告げた。しかし、返ってきたのは久方ぶりの暴力で、お姉様が居ないのを良いことに、体罰で有名な家庭教師が私につけられた。それによって、たった数日で、私は立っているのがやっとと言えるような状態にまで追い込まれた。

 次に、早速顔合わせだと言われて、城へと連れていかれた。顔合わせというのは口実で、会ったが最後、婚約を結ばれるのは確定的だった。私は、必死に抵抗したものの、怪我でフラフラの体では大した抵抗もできずに、馬車に押し込まれてしまう。そこで、私はこの顔合わせをぶち壊そうと画策しながら必死に痛みに耐えながら馬車に揺られることとなる。

 私の心の拠り所は、お姉様が、危ないと思ったら魔力を込めるようにと告げて渡してくれたペンダントだけだった。

 ただ、その直後から、事態は思わぬ方向へと動き出す。


 城に着くと、なぜか王子ではなく、王妃様の元へ向かうよう告げられた。王妃様は、とても優秀な方で、なぜ、こんなにも優秀な方の息子があの王子(バカ)なのか、本気で悩むほどのお方だ。しかし、王妃様はなぜか、お姉様を嫌っておられた。だから、私はいきなりのことで、あまり覚悟もできないままに王妃様の私室へと向かい……なぜか、謝罪を受けた。



(なぜ、謝罪?)



 何でも、王妃様はお姉様を見守ってきただとか、ここは危険だから逃げるようにだとか、色々と話をされたものの、次の瞬間には、王妃様を狙ったものと思われる刺客に襲われることとなる。

 私は、思わずペンダントに魔力を込めて、お姉様に助けを求め……本当に、その場に『絶対者』と王妃様に呼ばれているお姉様が現れて、転移魔法でお姉様の住む家に向かうこととなった。しかし、何だかんだで一緒に住めないということになって、なぜか、ドラグニル竜国という、竜人が住まう国へと預けられることとなる。

 これが、これまでの私の顛末だ。

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