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悩む時間が楽しいものだ

「いやー、エリアボスうまうまだったねー!」

いっちゃんが自分のステータスカードに表示される自分のステータスとPT共有アイテムボックスを眺める

このゲームではPTで狩りをするとアイテムは全て一度PT共有アイテムボックスに収められ、全てのPTメンバーが確認できる仕様である

「そうだね、なんだかんだでLVも8まで上がったし、最初のスキルスロット開放も近くなったね」

リアルンもステータスカードを確認しながら、嬉しそうに笑う

ちなみに歩きスマホならぬ、歩きステカをしているが、俺とリアルンといっちゃん以外が先にステPの振り分けなどをして、現在は周囲の確認を変わってもらっているので事故などは多分起きない

そもそも、広い草原な上に、車などが走っているわけではないのでぶつかるものもないわけだし

ちなみに現在の俺のステータスはこんな感じだ

ネーム:一二三

サモナーLV8

スキル;リターン(モンスターを待機状態にする)ヒール・S(召喚したモンスターか自身にのみ使用可能なヒール)

HP:155(100+45)

MP:472((100+245)×1.37)

ST:140(100+40)

STR:1

VIT:4

AGI:1

DEX:1

MAG:23

RES:3

LUK:1

ステータスP14


スキル5/5

【魔力増幅(微)LV3】【魔力増幅(微)LV3】【魔力増幅(微)LV3】【魔力増幅(微)LV3】【魔力増幅(微)LV3】


このゲームでは職業ごとに決められたボーナスステータスが3つおり、LVアップ時に上から順に1ずつ上がっていく

サマナーであればVIT MAG RESの3つであり。LV2の時にVIT、3の時にMAG、4の時にRES、5の時にVIT・・・・・・

と上がっていき、そのほかに手に入るステータスPを振り分けてステータスを上げるという方法で強くなる

また、特定のステータスを一定以上上げると、1上げるときに必要なステータスPが増えるという仕様もある


現状俺達が把握しているのは、21までは1Pで上がったMAGが21→22の時に必要Pが3になっているという事だ

情報が少なすぎるので予想が難しいが、21、41、61と必要Pが上がるのだろうか?

ここの運営がそんなに単純なことをしないような気がするが・・・・・・


まぁ、つまりボーナスPで上がるステータスを早めに必要Pが高いところまで上げておくとステータスPを効率よく使える…・・・・・・のか?

そういうのはガチ勢が検証するだろうからそっちに任せよう


スキルは現状LVが3の倍数になるたびに一つ増えている

リターンは召喚しているモンスターを待機状態にして、最大MPをもとの数字に戻す事が出来る使う気はないが

また金弧銀弧にも使うことができるがこちらは俺が召喚しているわけではないのでメリットは特にない

無理やり使い道を考えればPTを分断された際にタマモのところに俺の近くにいる2人のうちどちらかを戻すくらいか

戦闘能力を考えると、分断されたとしてもタマモは単身で大丈夫だろうし、やっぱ使い道ないな

ヒール・Sはサモナー版のヒールで自身か契約モンスターのみを回復できるスキルだ

実はヒールの回復量はMAGとMPとスキルの回復倍率で決まるので、MAGましましの俺はMP1でもまったく使えないというわけではない

ただ、使うごとにMPが0になってMPが最大値になるまで昏睡の状態異常を受けるというデメリットがあるが


「一二三君はどのステータスに振るか決まった?」

リアルンが話しかけてくるが、かなり悩ましい

最大MPが500増えるごとにタマモや金弧銀弧が強くなることを考えるとMPが上がるMAGかRESに振るべきだと思うのだが果たしてどっちに振るのが正解なのか

後、HPの上がるVITにも多少振った方がいいような気もするし、防具はVITが低いとロープすらまともに装備できないという噂もある

この三つ以外はあまり振る魅力を感じないけど、万が一武器を持つなら遠距離攻撃のできる弓だろうからDEXを振らないと装備できない、弓とか打つ予定ないけど

「ん~・・・MAGを1上げるのに3P必要なことを考えるとRESを1Pで3上げた方が最大MPの上がりは大きいんだけど、もし、41でまた必要Pが2上がって5になるなら、早いうちにMAGを41にすることでLVアップ時のボーナスステータスでMAGが上がったときにステPが5P分になるからお得なのかな・・・わかんねえや」


「一二三さんはそういうの考える人なんですね、意外です」

十色が俺を見て意外そうな顔をする、確かに今までのめんどくさがりな所を見ていると以外に見えるのかもしれないな

「頭使うだけならまぁ、そんなに疲れないからね、深く考えて、公式とか確立するんじゃなければ」

「なるほど・・・・・・」

銀弧を抱いて頭を撫でていたトトが納得したように頷く

貴方、うちの狐を抱きすぎじゃないっすかね、隙あらば抱いてない?


「多少はVITに振っておいた方がいいとわらわは思うがのぅ、確かに後衛でHPが減りにくいし、即死攻撃を受けにくいとはいってもやはりある程度は安全マージンはとっておくべきじゃないかの?」

ふーむ、確かに今後、毒攻撃や出血等を受けた時に即HP0は問題あるような気もするが・・・

「悩ましいな」

「1さんはまだましっすよ、俺なんてSTR、VIT、AGI、DEXの4つにさらに多少MAGも振りたいんすから」

ナイフのモンクはヒーラーとしての自己バフ系スキルとヒールがMAG計算、MP消費

攻撃スキルはSTR、スタミナ消費とステ振りの難しいジョブである


「僕もヒーラーだから簡単に死ねないけど、ヒールの回復量とMPのためにMAGも振りたいなぁ」

「シーフの私は、STR、AGIを優先して、DEX、少しのVITと言ったところか」

「うちはアーチャーだから、DEX、STR、AGI、スキル用のスタミナ確保のためにちょVITってところかのー」

「タンクも悩ましい」

やはりこういう自由にステ触れる系のゲームはステ振りに頭を悩まされるな


「とか言いつつ、楽しそうじゃの、お主等」

タマモの言葉に俺達は顔を見合わせると、いっちゃんが代表してタマモに答える

「そりゃステ振りで悩む時間は楽しいものじゃない!」

俺達はうぇーいとか言いながらハイタッチをする

ステ振りで悩めるゲームは名作、異論は認める


「楽しそうで何よりじゃ」

タマモの呆れたような言葉を背に俺達はステ振り談義を続けながら街へと帰還するのだった


R〇のステータスシステムは今でも神だと思うんですよ!

T〇Sのステータスシステムもあれと同じにすれば作者はもう少し続けていたかもしれないと思う程度には!

最近はほとんどネトゲをやってないのですが、ああいうステ振りを楽しめるゲームとかはあるんですかね?


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