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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第8章、たまには気分を変えて
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水希の信仰集め

水菜の動向は分かった、次は水希だ、この力は同時に視点を見れるが

流石に2つの状況を瞬間的に確認するのは難しい。

だったら、2つの視点を動かしながら、片方に集中する、これが1番楽だ。


「うーん、信仰集め・・・誰を助けようかな・・・」


水希は何をするかは決まったようだが、何処でするかはまだ決まっていないようだ。


「うーん・・・うーん・・・」


そして、しばらくの間同じ場所に止まり、悩み始めた。

そんな時に、近くの湖で何かが跳ねたような音が聞えた。


「ケロ?」


そして、水希の近くから賢子が顔を出して、水希を見ている。

しかし、水希は賢子の気配には気が付かず、ただひたすらに頭を悩ませている。

あんなに大きな水音がしたんだし、気が付いても良いだろうに、気が付かないんだな。


「ケロケロ・・・いつ気が付くか楽しみケロ」

「うーん・・・どうしようかなぁ・・・」


水希は考え事をしながら湖の方に歩き始めた。

このままだと落ちるぞ・・・さ、流石に気が付くよな・・・不安しかない。


「ケロ!」

「うーん・・・」


水希が落ちる! そう思った瞬間、賢子が水面から出てきて、水希を座らせた。

普通なら絶対に気が付くと思うが・・・水希の奴は考え事を止めなかった。


「あ、危ないケロ・・・でも、絶対に手が当ったのに気が付いてないケロ・・・

 それにしても、水希ちゃんの服を濡らしちゃったけど・・・湖に落っこちるよりはましケロね」


そんな独り言を言いながら、賢子は水希の隣に座った。

もう、隠れるのは止めたんだろう、気が付かないし。


「ケロケロ、水希、ケロだよ、気が付いてるケロ?」

「うーん・・・」

「き、気が付かない振りはいいケロ、悩み事があるならケロが聞いてやるケロ!」

「うーん・・・」

「け、ケロ・・・」


何度話しかけても水希は反応を見せない、そんな奇怪な状況で賢子は動揺し始めた。

顔は真っ青だし、多分、怒ってるのかも? とか思ってるんだろうな。


「水希・・・反応して欲しいケロ・・・な、何か悪いことをしたなら謝るケロ、だから無視しないで欲しいケロ」

「うーん・・・」


しかし、水希は反応しない、これ、どんな状況だよ・・・

もしかして、答えが出るまであのままなのか?

それは賢子がかわいそうな気がする・・・

でも、どんな風になるのか、それも気になるな・・・


「おい! 反応しろ!」

「おわぁ!」


俺が集中していると、耳元で大きな声が聞えた、耳が痛い・・・


「な、何だよ・・・邪魔するなっていったじゃ無いか・・・」

「いやな、さっきからずっと声を掛けているのに反応しなかったからな」

「あぁ、済まんな、それで? 何で俺を起こしたんだ?」

「お客さんだ、ほら、あそこにあの猫が居るだろ?」

「ん?」


鳥居の方を見てみると、そこにはチャイムが居た。


「チャイム・・・何でそこに?」

「お、親分様! 来ているんなら僕たちに会いに来てほしいにゃ!」

「あぁ、巫女2人に修行を付けてたから・・・て言うか、良く俺が来ているって分かったな」

「化け猫のカンですにゃ! あと、犬のくるみも親分様を探していたにゃ」

「そうなのか?」

「そうですにゃ、でも、大きな音が聞えたからそっちの方に行ってしまって、はぐれたにゃ」

「大きな音・・・あぁ、そうか」


心当たりがあるな、多分、その大きな音って言うのは水菜が木をへし折った音だろう。

そっちに行ったのか、じゃあ、そこを確認した後に山明神社に来るのかもな。


「チャイム、俺は今は水希達の修行をしているから、イーリアか稻と遊んでいてくれ

 俺はもう一回集中するからな」

「了解ですにゃぁ!」


さてと、もう一度精神を集中させて・・・まぁ、流石に気が付いているだろうな、水希も

そして、見えてきた視点には全然気が付いて貰えずにその場で落ち込んでいる賢子の姿が見えた。


「うぅ・・・ケロが悪かったケロ・・・頼むから反応して欲しいケロ・・・無視は寂しいケロぉ・・・」

「うーん・・・あ! そうだ! とりあえず何処かの里に行こう!」


そんな簡単な答えがこんなにも長い間出なかったのか、水希の奴。


「ん? あぁ、賢子!」

「け・・・ケロぉ! よ、ようやく反応してくれたケロ!」

「うわぁ!」


ようやく反応して貰えて嬉しかったのか、賢子は水希に抱きついた。


「なに? どうしたの!?」

「ずっと無視されてたから、ケロは寂しかったケロぉ!」

「む、無視? あたい、そんな事したっけ?」

「ケロ? き、気が付かなかったケロ?」

「うん、全く・・・あ、何だか肩が冷たいかも」

「それはケロが濡らしちゃったケロ・・・と言うかそれも気が付かなかったケロ?」

「うん、全く気が付かなかったよ・・・」

「・・・ケロ?」


そんな状況にかなり困惑したようで、賢子は首をかしげた。

うん、俺ももし知らなかったらあんな反応をするだろう。


「まぁ、何でも良いケロ、それじゃあ、ケロが蛙の里を案内してやるケロ!」

「おぉ、ありがとう!」


そして、賢子と水希は蛙の里に入っていった。

さて、2人の動向も分かったし、少しだけ四宮神社の方も見てみるかな。

時音が居るから心配は無いだろうが、万が一もあるし、念の為に・・・


「あはは!」

「ま、待ちなさい!」

「待たないよ! 捕まえてみてよ!」

「な、舐めるんじゃ無いわよ! さぁ、捕まえ・・・あぁ、待ちなさい!」


四宮神社に視点を移してみると、時音とサラが追いかけっこをしていた。

何がどうしてこうなったかは良く分からないが、何か楽しそうだな。

にしても、葵は炬燵でぬくぬくと暖まっていて、茜はいつも通りに掃除をしているな。

でも、不思議なことにあまり楽しそうにはしていない。


「サラちゃん、あまり悪戯したら駄目だよ・・・」

「だって、遊び相手になってくれないし」

「ふ、普通神が妖精の遊び相手になるわけ無いでしょう?」

「圭介は遊んでくれることがあるよ?」


・・・そう言えば、サラとは毎日のように遊んだな、トランプとかで、その度に俺が圧勝してたけど。


「何だか圭介が居ないと、雰囲気が変わるね~」

「たまには空気を変えるのも良いんじゃないの?」

「そうだけどね~」

「それにしても、私と圭介はどう違うのかしら・・・」

「そうだね~、圭介は何だか一緒に居たら不思議と安心するんだよね~」

「私は居ても安心はしないの?」

「確かにあなたと居ても安心はするんだけどね~、その安心は守られてる安心って言う感じなんだよね~」

「守られてる安心?」

「そう、圭介にはその安心に、もう1個居て安心するっていう不思議な魅力があるんだよね~」

「ふーん、じゃあ、私もそれ位の安心感を与えるようになれば良いのね」

「そうだよ~、難しいだろうけどね~」

「難しかろうがやってやるわ!」


うん、そうだな、向こうは大丈夫そうだな、花木も居るし。

時音も笑ってるしな、さてと、じゃあ、俺はこっちの2人の見張り作業に戻るかな。

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