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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第7章、大願成就
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疑問

花木のお仕置きも終わったし、そろそろあの鬼娘をどうするか考えないとな。

とりあえず、この鬼娘を神社に入れておくか、鬼を神社に入れる神ってなんだろうな。


「あぁ、結局この子を入れるんですね」

「まぁ、あそこで眠り続けられても困る、風邪は引かないだろうがな」

「鬼ですからね、風邪は無いでしょう」

「そうだな」


まぁ、だからといってあそこに放置って言うのもなんだかな。

そうだな、サラに力を使って貰えば外でも寝かせるだろうが、力を使うのはしんどいだろうしな。


「茜、布団はあるか?」

「ちょっと待っててください」


茜はそう言い、神社の奥の方に走っていった、そして、小さめの布団を持ってきた。

あの布団は、サラと四季の布団だな、なるほど、あの大きさなら丁度良いだろう。


「はい、布団です」

「じゃあ、この子に掛けてやってくれ」

「分かりました!」


茜は鬼娘に布団を掛けた、そして、少しの間奥の方に戻り、全員分のお茶を用意した。

指示もしてないのに、気配りが出来る子だな。


「はい、皆さんの分のお茶です!」

「ありがとう、茜のお茶なんて久々に飲むわ」

「そうでしょう? なんせ久々ですからね、でも、昔と違ってとても美味しいはずです!」

「そう、なら期待して飲もうかしら」


葵は茜が入れたお茶を口に運んだ、俺も同じ様に飲んでみた。

すると、少しだけ味が違う、今までのお茶とは若干違うな。

味があっさりしすぎず、かといって濃いわけでも無い。

こんなお茶は初めて飲んだな。


「美味しいわね! 随分上達して!」

「あぁ、茜、このお茶は今までと違うんじゃ無いか?」

「はい、違います! 実は神社の裏でサラちゃんの力を借りて小さな茶葉の畑を作ったのです!」

「茶葉が取れる時期なのか?」

「いいえ、普通は無理ですけど、サラちゃんと四季ちゃんが力を貸してくれたんですよ!」

「ふっふっふ、あたしに掛かれば、本来取れない時期に取れるようにするなんて朝飯後だよ!」

「私の力で土の皆にも栄養を渡すことが出来ますし、あとサラちゃん、それを言うなら朝飯前だよ?」


はぁ、小規模なら収穫前の植物でも収獲できるくらいに成長させられるのか、妖精共は。

侮っていたな、今度からはこいつらの評価を変えてみるか。


「お茶はどうも美味いと感じんかったが、これは美味いなぁ、うちが飲んだときのお茶とは

 だいぶちごうて、にがないな」

「お茶は基本的に和菓子と合うように苦くなってるんですよ

 ですけど、私が入れたお茶は和菓子が無くても美味しく飲めるお茶なんです

 そういうお茶を目指していたので、当たり前なんですけどね」

「そうなんか、なるほどなぁ」


茜のお茶は水菜にも評価されているな・・・そういえば、水菜は関西弁だけど

水希は普通に標準語だよな、今更ながら疑問に思い始めた。


「なぁ、今疑問に思ったんだが、なんで水希は普通に喋るのに、水菜は関西弁なんだ?」

「関西弁? なんやそれ、うちは普通に喋べっとるで?」

「あたいは師匠の話し方がよく分からなかったから、イーリアの話し方を真似したんだよ」


ふーん、水希と関西弁は相性が悪かったのか、それにしても、水菜はあの口調を

関西弁だと思ってないんだな、てか、どうやって覚えたんだ?


「あぁ、その話し方は俺なんだな、でも、俺はあたいなんて言ってないぞ?」

「それは、師匠にその話し方で話したらもう少し喋り方変えーな、女の子が俺なんてへんにゃで!

 うぅ、舌噛んだ・・・やっぱり師匠の話し方は難しいよ・・・」

「水希ちゃんはこう言う喋り方は苦手なんやな」


やっぱり苦手な物は苦手なのか、あれだけの言葉で舌を噛むくらいだからな。


「まぁ、理由はよく分かった、じゃあ、今度は水菜に質問だ」

「なんや? うちに分かることなら何でも話すで?」

「お前は何でそんな口調になったんだ?」

「気が付いたらなっとった、うちも師匠に笑われたわ、変わった口調って言われてな」


先代が関西弁を話していたわけじゃないんだな、と言うか口調は天性の物なんだな。


「はぁ、そうか、分かった」

「ほうか? なら良かったわ」

「関西弁で戦闘狂の巫女にお馬鹿な天才巫女・・・山明神社は個性的なのが多いのね・・・」

「その中ではあんたは随分個性がないよな、時音さん?」

「イーリア、あんた、私に喧嘩売ってんの?」

「まさか、そんなわけないだろ? 神に喧嘩売っても俺に勝ち目はないからな」

「そう、よく分かってるじゃない」


・・・時音と水菜、何か似てるんだよな、まぁ、戦闘が強いって言うのは同じだな。

で、水希と時音は・・・あまり似ている所はないな、もしかしたら、何処か似ているのかも知れんが。


「せや、水希ちゃん、うちと少し戦ってみよや、前も言ったけどな」

「うん、良いよ、私も師匠と戦ってみたいって思ってたの!」

「だから神社での戦いは・・・はぁ、そういえば鬼と戦わせてたな」

「ここはもう一度戦いを見ないと駄目ですね」

「そうね、それに、茜もかなりわくわくしているしね」

「戦いの参考になるから、でしょ?」


時音が呟いた言葉に付け加え、葵がそう言った。


「そうですよ」

「やっぱりね」


流石は茜の師匠だ、茜の考えている事が分かるのか。

まぁ、それは良いか、さてと、今度は水菜と水希の師弟対決か。

今日は誰かが戦っているのをよく見る日だな、まぁ、その全部に水菜が居るが。

戦闘狂が近くに居ると、戦いとかを見ない日は無くなるんだろうな。

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