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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第6章、年始の神社
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正月、2日目

茜の誕生日会も終わり、次の日、1月2日だ、今日もかなり沢山の人がやってきている。

それに必死に対応している茜と水希の姿を見ていると、大丈夫か? とか心配になってくる。

でも、ここで甘やかすのは良くないだろうな、神としても、親としても・・・親で良いよな?

ま、まぁ、大丈夫だろう、多分茜に言っても大丈夫ですよって言ってくれるはず・・・


「圭介、また考え事かしら?」

「ん? あ、あぁ、ちょっとな」

「ふーん、そう、あまり考えすぎないようにしなさいよ」

「分かってるって」


あはは、時音にはバレてたな、流石に堪が鋭い奴だ。

それにしても、本当に凄いもんだ、普通は元旦に来たら後は来そうに無いのにな・・・

そういえば、お年玉を茜と水希に渡していない、もし渡すとしたらサラと四季にも渡さないと駄目か。

どうすっかな、見た目が子どもっぽい奴は他にも耶麻、香奈、賢子、くるみ・・・かなりいるな。


「うーん・・・」

「また悩んでるの? 今度は何?」

「あ、いや、お年玉って渡した方が良いのかと思ってな」

「む、そうね、考えてなかったけど、子どもっぽい奴が多いし・・・あげた方が良いんじゃないの?」

「やっぱりそう思うか、でも、どれ位渡せば良いのかも分からん」

「それは1貫文で良いんじゃないの?」

「1貫文って1000文くらいだよな」

「そうよ」


1000文か、円に直せば1000円くらいか、まぁ、それ位ならあいつらに払って良いだろう。

まだ2人は子どもだし、あまりあげすぎても良くないからな。

どれ位あったかな、貯金、ちょっと見てるか。


「えっと、確かここに」


な! 10000貫文はあるぞ! そういえば村に降りてもおまけしてくれたり

食い物を花木とかが持ってきたり、近場の川で魚を釣ったりしてあまり金は使ってないな。

これ、日本円にすればおよそ1000万だな、ここまで貯まっていたとは驚いた。


「・・・か、かなりお金があったのね、この神社」

「そうみたいだな・・・あまりお金使ってなかったからな」

「何でよ」

「お金はおまけしてくれるし、食い物も良く花木と久里が持ってきてくれるし

 それに、近場の川で魚を釣ったりして食べたりしているから・・・」

「なるほど、それは貯まるわね・・・」


最近は参拝客も増えてきてるし、貯まるのも納得なんだが、こんなに貯まってるとは思わなかった。


「まぁ、この中からあいつらに渡すのは1貫文だが」

「子どもに大金は渡したくないものね」

「そうだな、ま、子どもっぽい奴には渡すか」


それに、これだけあるんだ、花木達にもバイト代として出すのも良いかもしれないな。

でも、茜たちに渡すのは1貫文だけだから少し不公平か?

だが、子どもに大金を渡すのはちょっとな、茜たちには我慢して貰うか。

取りあえず、バイト代として妖怪兎たち、化け狸たち、イーリア、睦月、ミルク、心桜には渡すか。

それからしばらくして参拝客の数も減ってきた、この時に渡すのが良いだろう。


「つ、疲れましたぁ・・・」

「腕が痛いよ、やっぱりしんどいね」

「今日もご苦労だな、ほら、お年玉だ」


俺は茜と水希にお年玉として3貫文を渡した、本当は1貫文かなとも思ったがこれ位が妥当だろう。


「こ、こんなにですか!?」

「おぉ、これがお金か」

「お年玉だからな、お前らには多めだ」

「あ、ありがとうございます!」


そして、俺はサラ達を探し、2貫文を渡した、茜たちの方がよく働いていたしな。

それに、皆喜んでいたし、良いだろうよ。


「よしっと、じゃあ、花木達にはバイト代だ」


俺は1人20貫文のバイト代を渡した、円で言えば2万だな。


「お金~? 私は良いよ~」

「で、でも働いてくれたしよ」

「あはは~、大丈夫だよ~、好きでやってるんだからさ~」

「頭領様がそう言うなら私も良いです」

「俺も良いな、金なんて必要ないからな」

「私もいりませんよ、人間さんとお話しできてとても楽しかったですし!」

「そうだな、苦手だった人間が少し好きになったかも知れない、だからこれはいらない」

「あたしも必要ないね、こんなの朝飯前さ」


全員お金なんて必要ないと、そう言った・・・しかし、何だか悪いな。


「うーん、だがなぁ、働いて貰って何も無しって言うのは・・・」

「じゃあさぁ~、皆の分のお料理をお願い~」

「全員分の飯か?」

「それが良いな! 金なんぞよりもそっちの方があたしは良いかな!」

「あの料理を食べる方が私は良いですよ」

「同意だ、あんたの作る飯は美味い」


やれやれ、まさか働いたお礼が俺の飯だけで良いとはな、どっちにせよ作るつもりだし。

ま、それで良いって言うならやってやるか、最高の料理を作るかな。


「よし、じゃあ待ってろ! 最高の飯を用意してやる」

「おぉー!!」

「おい、時音、お前も手伝ってくれるよな?」

「ふふ、良いでしょう、何もしてなかったし、料理程度作ってやるわ」

「あ、じゃあ、私も手伝います!」

「茜は疲れているだろう? 休んでいてくれ」

「で、でも、お料理のお手伝いくらいは出来ますよ」

「無茶はよくないからな、明日もあるし、ゆっくりと花札でもやってろ」

「こ、これは?」

「説明はここに書いてある、読みながらあいつらとやってみてくれ」

「はい!」


そして、俺は時音と一緒に料理を作った、やっぱり数が多くなると時間がかかるな。

しばらくして料理が完成したときには、皆仲良く花札で遊んでいた。

作っててよかったぜ、花札、にしても、あんなに楽しそうにしていたのに料理が出来た途端

素早く料理をおける様に机を整えるんだな、ふ、それだけ楽しみって事か。


「いただきます!」


全員、その挨拶と同時に料理に食い付く、うん、こんな賑やかなのは本当に楽しいものだ。

さてと、ま、ちゃちゃっと食べておきますか、これで明日も頑張れると良いな。

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