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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、番外編、各々の気持ち
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花木、四宮神社の妖怪兎

今回は花木視点のお話です。

四宮神社、私がここに来たのっていつだったかな~

あぁ、そうだ、思い出したよ~、私がここに来たのは3年前だったね~。

あの時はすごく驚いたよ~、兎鍋にするか、と聞いて本当に驚いたしね~。


「あ、どうぞ~、ようこそ~、四宮神社へ~」

「おや、団子屋さんのお嬢さんかい、ここでも働いていたんだね」

「働いているとは違いますよ~、私は、ここの神様に恩返しをしているだけですよ~」

「恩返しかい、一体、ここの神様にどんなご恩があるんだい?」

「そうですね~、一杯ありますよ~、全部聞きますか~?」

「あぁ、聞かせておくれ、その方が、儂は嬉しいからのぉ」

「それじゃあ、お話ししますね~」


ずっと昔、私は妖怪兎だった、何でも無い、妖怪兎、ただ明白な意思があっただけ。

何をしようかなんて思ったことが無かった、だけど、周りから頭領様と言われて、困惑していた。

だけど、とても面白い、そう感じていたんだ、人間を馬鹿にした考えも持っていた。

そして、悪いことをしようかな、とか、そんな事ばかり。

だから、偶然会った同じ妖怪の狸の女の子と一緒に悪さばかりをしていた。

そんな時、畑を荒らす、そんな行為を行なっていたりした。

そしたら、大きな柵のような物があった、人間は私達を甘く見ているのかな?

とか思って、軽く怒りも覚えた、だからあの中に食べ物だけを奪って、逃げよう

そう思った、今では、そう思って良かったなって、そう思っている。

でも、相手は私の上を行っていた、私が入った直後に檻が閉まって、捕まっちゃったんだ。

そして、神様と、そこの巫女さんが私の方に近寄ってきた。


「それがこの神社の神様だったんですよ~」

「そうかい、あんたは昔騒ぎを起こしていた兎だったのかい」

「はい~、そうなんですよ~、驚きましたか~?」

「そうじゃな、まさかその兎が人間になって、商売をしているなんて思わなかったよ」

「あはは~、そうですよね~」

「さて、お話の続きを聞かせておくれよ」

「はい~、そうしますね~」


それから、私はその神様の神社に行くことにしました、ここはすごく安心出来るから。

最初は兎鍋にするか、何て言われちゃって、驚いていたんですけど、それでも来てしまう

そんな魅力がここの神様と、巫女さんにはあったんですよ。

ずっと、この神社にいたい、住んでみたい、そんな事も思ってました。

とても可愛らしい巫女さんに、力強いけど、そこに居ても威厳が無い神様。

だから、私はこの神社に来たいと、そう思っていたんだなって今では思います。


「そうかい、ここの神様はそんな風に見られておったのか」

「褒め言葉ですよ~? 居ても威厳は無いけど、そこに確かにいるって言う存在感はありますから~」

「神様というのは、誰も寄せ付けんもんじゃと思っておったわ」

「他の神様はそうかも知れませんけど、ここの神様は違いますよ~、人も、妖怪も魅了しちゃう

 変わった神様なんですよ~、その巫女も同じ感じですね~」

「そうかい、それは楽しみだね~、今日はその事を考えてお参りするよ」

「はい、そうして下さいね~、あ、階段は私の手を握ってくださいね~」

「分かったよ」


私はお婆ちゃんの手を握って、一緒に階段を登った。

自分で言って、改めて、私が圭介をどう思っているか、分かった気がするよ~

私は、圭介と茜ちゃんが居るのを当たり前だって思いたかったんだね~

でも、本当はしっかりとあの2人に魅了されていたんだね~

人間も、妖怪も魅了しちゃう巫女と神様か~、あはは、今更だけど、本当にすごいや。


「はい、ここですよ~」

「あぁ、ありがとうね、それで、あそこの巫女さんがその巫女さんかい?」


そこには茜ちゃんでは無く、水希ちゃんが居た。

ちょっと驚いて、少し周りを見てみると、奥の方で茜ちゃんが泣いている姿が見えた。

何で泣いているんだろう、理由は分からないけど、でも悪い涙じゃ無いかもね~。


「いいえ~、あの奥の方で泣いちゃってる巫女さんが私が言った巫女さんですよ~」

「ん? あぁ、茜ちゃんだったのかい、そうだよね、ここの巫女と言ったらあの子だよね

 そういえば、先代のあおいちゃんは何処かに行っちゃったんだったね」

「先代の巫女さんの事を知っているんですか~?」

「あぁ、知っているよ、葵ちゃんは能力は高いのに、自主的に何かをすることを極端に嫌っている子でね

 理由は詳しくは知らないんだけどね、そういえば、茜ちゃんの前にも修行している巫女を

 見た様な気がするんだけど、あの子は何処に行ったんだろうね」


茜ちゃんの先代の巫女さんか~、聞いたことはあるけど、良くは知らないんだよね~


「そうなんですか~」

「さて、それじゃあ、参拝をしてくるね、お手伝い、頑張ってね」

「はい~、分かりました~」


あ、茜ちゃんが私が作った団子を食べてる、少し嬉しいかも知れないね~

それに、それを食べて泣き止んじゃってるよ~、あはは、嬉しいよ~。

・・・無理なお願いなのは分かってるけど、このまま、この時のまま、時間が止まれば良いのに・・・

そうすれば、永遠に・・・いや、それは駄目かな、終わりがない方が怖いもんね・・・

なら、せめて終わる日が来るまで、この毎日を心に刻み込もう、それしか、無いからね。

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