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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第4章、いつもと違うことをしよう
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本日最後の大騒動!

サラ達意外が帰還して、2時間が経過した、最初はそこまで心配してはいなかったが

流石にここまでなると、心配になってくる。


「遅いな」

「はい、もう晩ご飯の準備は出来てるんですけど・・・」


今はもうすでに晩だ、あいつらならもうとっくに帰ってきているはずだ。

だが、帰ってくる様子が無い、こんなこと、あり得ない。


「そういえば、あの子達って四宮神社からは出られないんじゃ!?」

「そういえば! だが、俺達と一緒に出たときは特に変な様子は無かったじゃないか!」

「それは、圭介がいたからじゃないかな~?」


俺達が会話をしていると、花木が入ってきた。


「どういうことだ?」

「そのままの意味だよ~、あの子達が外に出られない理由は穢れがまだ強いからだからね~」

「じゃあ、俺が近くにいたから、その穢れの影響を受けてなかったと?」

「その可能性が高いんじゃ無いかな~、でも、離れちゃったからさぁ~」


確かに可能性は十分ある、と言うか、ほぼ確定だろう!

だとしたら、速く探し出さないと不味い! 最悪消滅なんて事も!?


「お前ら! 晩飯は後だ! サラ達を探すぞ!」

「分かった、あんた達! 探すよ! 自分たちの同僚もいるんだからね!」

「はい!」

「私達も行くよ~、3人とも~」

「はい!」

「私も探すわ、かなりヤバそうだからね」

「ありがたい!」


そして、俺達は全員でサラ達を探すことにした。

クソ! 俺としたことがドジッた! 大切なことを忘れるなんて!


「サラ! 四季! 後、妖怪狸! 何処だ!?」

「聞えたら大きな声で返事をしてください!」


俺と茜は2人で行動した、そうしないと、最悪茜も遭難、何てこともあり得る。

だから、危なそうな奴には保護役が付いている、水希には時音が。

くるみには久里がという感じだ。


「くそ! 返事が無い!」

「これは結構不味いわね」

「あぁ、サラちゃん! 四季ちゃん!」


にしてもこれは困った、周囲は真っ暗闇、一応見えるには見えるが、かなり薄らとだ。

こんな状態で3人を見つけるのは至難の業だ!

・・・いや、そうだ、考えてみればあいつらは3人だ、サラと四季は動けないだろうが

あいつらと一緒に行動している妖怪狸は動けるはずだ!


「・・・なぁ、睦月」

「何かしら?」

「もしもお前がサラ達と一緒に居る化け狸の立場だったらどうする?」

「どういうこと?」

「サラと四季は恐らく動けない、だったら移動しているのは化け狸だけだ、ならそいつの立場になれば」

「確かにそうね! 私が化け狸の立場で、いきなり2人が動かなくなったら、休む事が出来る場所を探す」

「よし、じゃあ、洞窟を探すぞ!」


俺達は洞窟を重点的に探すことにした、化け狸はサラ達の事をよく知らない。

つまり、あいつらが動けなくなった理由は分かっていないだろう。

だったら、最初に考えるのは疲労だと考える、なら休める場所を探す。

それは、風邪を凌げる洞窟、と言う事だ。


「おーい! 何処だ!?」

「あぁ! 助けが来た! あなた達! 動ける!?」

「う、うぅ・・・う、動けない・・・」

「わ、私もです・・・足も、体も重くて、何だか意識も・・・」

「分かった! おーい! ここ! ここだよ!」


化け狸の姿が見えた、俺達に気が付き、こっちに手を振っている。

俺達は急いでその場所に駆けつけた。


「おい! 2人は大丈夫か!?」

「いいえ、理由はよく分からないんですけどもの凄く疲れているみたいです!」

「う・・・うぅ・・・何だ体が温かいよ・・・」

「あ・・・圭介さん・・・よ、よかった、助かったんだ・・・」


2人の体は少し消えかかっていた、あと少し遅れていたらヤバかった。

俺は2人を抱き、急いで四宮神社に帰ることにした。


「よし、お前ら、早めに走るから、しっかり付いて来いよ」

「はい! 分かりました!」


俺は早歩きで神社に帰った、そうしないと、2人が消滅してしまいそうだったからな。

そして、早歩きで、何とか四宮神社に帰ってきた、2人は消滅しそうだったのが嘘のように

ハッキリと姿を見れるくらいに回復している、やっぱり俺の近くなら大丈夫なんだな。


「はぁ、何とかセーフだ」

「2人は結構消耗していますね」

「あぁ、そうみたいだな」

「はぁ、でも、無事でよかったわ、じゃあ、探しに行っている奴らを呼び戻しましょうか」

「あぁ」


俺は全員を呼び戻すために、再び山に戻った。

茜も付いて来ようとしたが、サラ達の看病を優先して欲しかったのでそう指示をした。

看病と言っても、特に何もすることは無いが、でも、2人の気分的には違うだろう。

それにしても、あいつらは結構遠くまで探しに行ってるんだな、集めるのに苦労したぜ。

そして、全員をようやく集め、俺は神社に帰った。


「結構散らばってたな」

「そうした方が良いかと思ってね、でも、まさか近場に居たなんてね」

「灯台もと暗しって奴だね~」

「でも、本当に無事でよかったですよ」

「まぁ、騒がしいけど、この子達が居ないとここは寂しいでしょうからね」

「ケロ、無事でよかったよかった」


2人は安らかな寝顔ですやすやと眠ってやがる。

さっきまで消滅の危機に陥ってたのに、神社に帰ってきたらこんな表情をするなんてな。

まぁ、ここはこいつらにとっての家みたいな物だし、当然か。

だが、このハプニングのお陰で、こいつらは俺と一緒なら神社の外に出られるって言うのが分かった。

でも、本当に最悪の事態に陥らないで良かったな。

・・・そういえば1人ほど忘れているような気がする・・・


「良い匂いだな、ん? 魚料理ばっかりだな、言ってくれれば斬るのを手伝ったのに」

「・・・と、刀子・・・わ、忘れてた」

「ん? 何かあったのか? あ、そういえば今日は誰も居なかったな」

「お前・・・今までどこに居たんだ・・・?」

「近くの滝に打たれてた、精神修行の為にな」


あぁ、だから朝飯から居なかったんだな・・・・・・

そうだな、今日の晩飯、刀子にはしっかり食べて貰おう・・・うん。


「な、何だよ、皆して私の方をジッと見て・・・顔に何か付いてるか?」

「いや、何でも無い・・・なぁ、刀子、今日は晩飯、沢山食べてくれよな」

「ん? まぁ、言われなくてもそのつもりだけど」


最後の最後でとんだ忘れ物を発見してしまったな、せめて何か言ってくれれば良かったのによ。

まぁ、今更だな、さて、じゃあ、今日は晩飯をしっかりと食うか。

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