表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第4章、いつもと違うことをしよう
64/251

普段以上に騒がしい夜

時音達が神社に泊まることになったその日の夜だ。

今日はいつも以上に多めに晩飯を作らないといけないな。

ふむ、自分で言っておいて何だが、やっぱり数が多いとしんどいよな。


「さて、材料は足りそうだが、時間がな・・・で、なんで見てる?」

「あぁ、気が付いたんだ、結構堪が鋭いのね」

「そうだな、お前が隠れてなかったんだろう」


後ろには時音がいた、こいつは俺に気が付かれないように後ろに居たつもりだったみたいだが

全然隠れていなかった、と言うか気配を全く隠せてない、やっぱり同じ神だからかな。


「ふーん、そうね、やっぱり気配を隠すのは難しいわね」

「神だからな、存在感が大切だからね」

「そうね」

「さて、所で何でここに居るんだ?」


多生の会話の後、俺は本題を聞いた、なんせ時音がここまで来たんだし、何かあるんだろう。


「まぁ、たいした事じゃ無いのよ、うん、ただ、料理を手伝ってあげても良いわよ」

「いや、大丈夫だ、数がお客さんの手を煩わせる訳にはいかないからな」

「な、何よ、折角神が親切に手伝ってあげようって言うのに」


時音は少しむすっとしているが、戻りはしていない。

多分、まだ手伝って欲しいって言って欲しいんだろう、ふむ、そうだな、折角だし。


「じゃあ、頼むよ」

「そ、そうよね、私の力が必要よね、うん、さぁ、手伝うわよ!」


さっきまでムスッとしていたのに俺が手伝ってくれと頼んだらすぐに元に戻った。


「さぁ、何をすれば良い?」

「そうだな、じゃあ、その材料を短冊切りにしてくれ」

「た、短冊切り? ど、どうするの?」

「何だ、知らないのか?」

「い、いや、そんな事無いわよ、ただ、念のためにって言うか、もしかしたら違うかもしれないし・・・」


うん、これは知らないんだな、てか、嘘吐くときに手を少し組んでよそを見じゃな、丸分かりだ。

こいつは間違いなく嘘を付くのが下手だ、それはこの態度でハッキリ分かった。

でも、時音は多分バレてる、とは思ってないよな、仕方ない。


「そうか、じゃあ、念のために見せてやるよ」

「そ、そう・・・」


そして、俺は時音に短冊切りのやり方を教えた、と言うか実演した。

時音は俺の手元を真剣に見て、やり方を必死に覚えようとしている。

そんなに難しくは無いが、そうだな、料理初心者だったら仕方ないか。


「どうだ、お前の覚えているやり方と合ってたか?」

「え、えぇ、同じだったわ、ふふ、そうよね、短冊切りのやり方なんて同じよね、うん」


時音は苦笑いをしていた、うん、やっぱり嘘を付くのは下手だな。


「さ、さぁ、やってやるわ、どれだけ切れば良いの?」

「そうだな、22人分だから・・・ま、まぁ、良い感じになったら言うから切ってくれ」

「・・・うん、大変ね」


そして、俺は時音と協力しながら晩飯を作った。

やっぱり22人分は多いが、まぁ、うん、いつもよりも4人増えただけだし、問題は無い。

でも、やっぱりしんどいな。


「もう少し人手が欲しいな」

「2人ともどうしたの?」

「水希には出来ない事よ」


時音は少しだけ得意げな表情を見せた・・・。


「料理だ」

「料理!? じゃあ、あたいも手伝う!」

「え? な、何、あなたも料理できるの?」

「勿論! 前に圭介に教えてもらったからね!」


そう言い、水希は結構な手際で料理を作っていった。

あまり時間が経ってないからそこまで変化はしてないが、それでも上手いな。


「む、むぅ・・・ま、負けないわよ、圭介! 次は何をすれば良いの!?」

「そ、そうだな、次は味噌だな」

「任せなさい!」

「あたいは時音様と競争すれば良いんだね! あたいも負けないよ!」

「くぅ、私だって負けないわ!」


水希と時音は俺に指示を聞きながら素早く料理を作った。

どうやら、俺は指示をするだけですみそうだな。

まぁ、むしろ指示だけをするって方が逆にしんどい気がするな。

そして、しばらく経って、ようやく料理が完成した。


「水希、こんなに料理が出来たのね・・・」

「時音様もお料理出来たんだね」


何だか知らないが、2人に信頼が出来たようだ。

何で料理で? とは思うが、多分共同作業でお互いを理解できたのかもな・・・


「さてと、料理も完成したし、飯を食うか」

「そうね、じゃあ、分けるわね」


俺は時音と協力して大広間の方で遊んでる奴らの所に運んだ。


「おぉ! 美味しそう!」

「今日は殆ど時音と水希がやったんだ」

「へー、そうなんですか、時音さんも料理が出来たんですね」

「ふ、ふふ、と、当然でしょ?」


時音は最初に俺に見せた様な態度を取った、やっぱり嘘は下手だな。

だが、態度から察するに久里と花木は嘘だと見抜いたな、流石だ。


「あはは~、そうだね~、じゃあ、食べようか~」

「そ、そうね」


そして、俺達は晩飯を食った、寝床は狭く、バラバラの部屋で眠った。

あまり広くは無いが、一応色々な部屋があるからな。

さてと、明日はどうするかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ