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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第4章、いつもと違うことをしよう
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文月山の妖怪と巫女と神

山明神社の神、山明 時音が来た次の日の昼頃だ。

四宮神社はいつも以上に賑わっていた。


「ケロケロ、ここが四宮神社か!」

「うちはここにこれて嬉しい!」

「茜ちゃん! 何処!?」


今日、何故か神社の境内がいつも以上にさわがしかった。


「すごいテンションの上がりよう・・・くぅ、連れてこなければよかった」

「何だ? 騒がしい」

「あっやっほ! 久し振り!」

「うお!」


俺が境内に行くと、いきなりくるみ何かが抱きついてきた。


「あはは!」

「この、って、やっぱりくるみか?」

「うん!」

「ケロ達もいるよ」

「あたいも!」


そこには何故か時音と賢子、くるみ、水希がいた。


「・・・何だ? 何があった?」

「うん、実は時音様がこっちの神社を自由に行き来できるって言ってたから運んでもらったんだ!」

「うーん、神様って大変なのね、まさか神社の巫女の世話をしないといけないなんてね」

「だろ?」


俺はとりあえず4人を神社に案内した。


「あ! これたんですね! ちょっと待ってください!」


茜は4人が神社に来たことを歓喜し、素早く下がり、素早くお茶と和菓子を用意した。

和菓子は当然だが、花木の店の団子だ、結構な頻度で団子を持ってきてくれるからな。

一応ごく稀に羊羹とかを持ってきたりするが、これも意外と美味しかった。

でも、まぁ、今ここにあるのは団子だからな。


「おぉ! 団子だぁ!」

「ケロはこんな丸い物を初めてみたケロ、美味しいの?」

「あぁ、味は保証しよう、なんせ神社のしたの村で1番美味い店の団子だからな」

「おぉ! それはすごい!」

「うちも食べる!」


そして、水希達は一斉に団子を食い始めた、結構な勢いだ。

それだけ美味いって事だな、流石は妖怪兎の団子だな。


「ん? 時音は食わないのか?」

「うーむ、ライバルの神社で団子って言うのも・・・」

「まぁ、良いんじゃないか? お前ん所の巫女もスゲーがっついてるぞ?」

「うぅ・・・そ、それもそうね、すごく美味しそうに食べてるし・・・私も一口くらいは・・・」


そう言うと、時音はゆっくりと団子を口にした。


「ん、これは美味しいわね」

「だろ? あいつの団子は美味いからな」

「おぉ! すごく沢山何かいる!」


時音が団子を食うと、そのタイミングにサラがやってきた。

サラはすぐさま4人に近寄り、質問ラッシュを仕掛けた。


「あんた達は誰!? どうしてここに来たの!? 名前は!?」

「質問は1つずつしなさいよ」

「うん! あたいは水希! ここの神様と茜ちゃんに会いに来たんだ! 山明神社の巫女なんだよ!」

「うちはくるみ、うちも同じだよ! それと化け犬って言う妖怪なんだ!」

「おぉ! あたしはサラ! ここの神社の植物の妖怪! だったはず!」


水希とくるみはサラのテンションに付いていき、サラの質問に完璧に答えた。

やっぱり性格とかテンションが似ているから理解できたんだろうな。


「えっと、ケロは賢子って言うんだ、ケロも2人と同じ理由だケロ、それと、蛙の里から来たんだ」

「何だか話し方がすごい! あはは! ケロケロケロ~!」

「あぁ! ケロを馬鹿にしないでよ!」


うん、よく分からないが、意外とこの2人は仲良くなるかもしれない。


「・・・あなたの神社は変わった物を飼っているのね」

「そうかもな、今は妖精は珍しいからな」

「さわがしい・・・んあ? 何だか妙に多いな」


今度は刀子がこの場にやってきた。

どうやら騒いでいるサラの声に気が付き、出てきたようだ。


「妖怪? ふーん、ここもいるのね、私の神社と大差ないわ」

「お前は妖怪の信仰で復活したんだろ? 当然じゃ無いか」

「悔しいけど反論できない・・・」


そして、刀子は時音を若干避けて、茜たちの方に近寄っていった。


「で、あんたらは?」

「うちは化け犬!」

「あたいは巫女!」

「ケロは蛙!」

「3人合わせて!」

「特にない!」


刀子と賢子と茜は呆然としている、うん、素早く合わせれるわけ無いよな。

あのハイテンション2人組について行けるのはサラくらいだろうしな。


「あっちはさわがしいわね、それにしても、このお茶結構美味しいじゃない」

「ん? あぁ、茜が入れたお茶だからな、こいつは茶を入れるのが得意なんだ」

「ふーん、そう」


時音はそう言うと手に持っていたお茶をぐいっと飲んだ。

そして、しばらく経ち、外は暗くなってきた。


「いやぁ、今日は頑張ったねぇ~」

「あたしはいつもこれ位頑張ってるけど?」


そして、花木と久里が神社にやってきた。


「ん? 今度は何?」

「あぁ、毎日来てる妖怪だ、分類的には妖獣かな」

「ん? またこの神社は新しい妖怪を連れてきたのかい?・・・いや、気配から察するに神だね」

「あら、私の事が分かるのね、イーリアとか言う妖怪と同じみたいね」

「・・・そうか、やっぱり神様かい、でも、若干妖怪よりじゃないかい?」

「察しが良いわね」


久里は1回時音を見ただけで時音が神だと言うことと、妖怪よりだと言うことを見抜いた。

やっぱり久里は勘が鋭いよな、意外と敵に回したくないかもしれない。


「私は妖怪の信仰で復活した神、結構イレギュラーな存在よ」

「やっぱり神にも色々といるんだな」


そして、花木と久里は四宮神社に上がってきた。


「さて、そろそろ暗くなってきたし、帰るわよ、あんたら」

「えぇ~、折角来たんだし、もっとのんびりしたいよ~」

「駄目よ、迷惑でしょ?」

「いや、別に構わないぞ」

「そう? でも、流石に他の神の神社に泊まるのはちょっとね」

「いや、俺はお前の神社にしばらく泊まっていたんだが?」

「あぁ、そういえばそうね・・・じゃあ、今日は泊まっていくわ」

「それが良い」


そして、今日は時音達が神社に泊まることになった、さて、今日は騒がしいことになりそうだな。

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