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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、山の妖怪達編、第4章、山の動物妖怪
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蛙の里へ

さて、何だか大変そうなサラ達を見たが、まぁ、今更どうにも出来ないか。

今できるのは少しでも速くこの山の妖怪達に話を通して、帰ることが重要だ。

後は蛙と化け猫と犬のトップに話を着けに行くだけだ。

これなら今日中に終わらせれるかもしれないな。


「今日は何処に行きますか?」

「後は蛙と化け猫と犬だよな、何処が近いんだ?」

「そうですね、まずは蛙、その後に犬、最後に化け猫ですかね」


ふむ、蛙の場所が1番近いのか、じゃあ、蛙だな、でも1日で回れるかも聞いてみた方が良いか。


「じゃあ、それを今日中には回れそうか?」

「はい、大丈夫ですよ、近いですし」

「じゃあ、そうするか」


上手くいけば1日で回れるのか、でも、一カ所で長いこと滞在は出来ないって感じだな。


「じゃあ、行きましょう、それにしても犬に猫ですか、何だか人懐っこそうですね」

「そうですよ、かなり人懐っこいです、犬はね、でも化け猫はそうでもなかったような気がします」


俺達は楓の案内でまずは蛙の妖怪達が居るという場所に行くことにした。

そこは少しだけ山明神社から左方向に進んだ場所にあった。

こんな近くにあるなら、ここにすればよかったぜ。


「ここですよ」


そこは沢山の蓮の葉っぱがある、大きな湖だった。

その蓮の葉っぱにはどうやら俺達でも乗れるようで、その葉っぱを進んで湖の中心に進んだ。


「はぁ、すごいですね、なんで浮いてるんだろう」

「この蓮の葉っぱは蛙の妖怪達が特殊な方法で育てたそうです、あの子達は蓮の葉っぱが

 大好きだそうですが、人の形では沈んでしまうので、頑張って大きく育てたそうですよ」


蛙だし、そこまで頭はよくないのかと思ったが、予想外だ。


「随分頭が良いな」

「はい、あくまで自然関連のことで、興味があること限定ですけどね」


結構限定的な天才だな、まぁ、天才なんてそんなもんだな。

全てにおいて秀でている天才は居ないし、大概が1つの事に秀でてる。

そう考えてみると、何ら不思議なことじゃないのかもしれない。


「蛙かぁ・・・美味しいよねぇ」

「み、水希、蛙食べたことあるのか?」

「あるよ、かなり美味しいよ、鶏みたいな味がして、でも食べ応えは無いかなぁ」

「雑食ですね・・・」


そういえばテレビでそんな事を言ってたような気がするな。

まぁ、今から会いに行くのは人型らしいし、美味しくは無いだろうが。


「あ、着きましたここです」

「ん? あぁ、楓ちゃん! ケロケロ、久し振りだね」

「うん、久し振り」


俺達をと言うか楓を出迎えてきたのは女の子だった。

緑色の服の上に茶色で袖が短く、胸元が若干開いてる服を着ていた。

何だかRPGの主人公とかが着てそうな服だが、何だろう、名前が出て来ない。

そして、頭には緑色の帽子を被っている、目の色は緑色で蛙って感じだな。


「ん? こっちの人達は?」

「あ、紹介するよ」


楓は俺達の事をその蛙に話してくれた。


「ケロ? 神様? すごいねぇ、あ、ケロは賢子けんこって言うよ、よろしく」

「賢子? 何だか賢そうな名前だな」

「お母さんが賢い子になりなさいって、だから賢子、ケロケロ、可愛いでしょ」


ふむ、お母さんね、妖怪にもちゃんと母親は居るんだな。

と言うことは、この子は産まれてそこまで経ってないのか。


「あの、さっきから気になってたんですけど、そのケロケロって何ですか?」

「昔からの口癖なんだよ、ケロ、と言うかケロ達、蛙の妖怪はこんな口癖があるケロ」


はぁ、あのケロケロと言うのは種族の特性のような物なのか。

これも人間のイメージの具現化なのかもな、蛙はケロケロ鳴くし。


「賢子はその中でも特に酷いんですよ、自分の事もケロって言いますし」

「それは分かるな、さっきからケロはとか言ってるし」

「ケロケロ、それは良いよ、さ、お話ししに来たんでしょ?」

「あぁ、そうだけど」

「じゃあ、ケロのお父さんの知り合いが偉い人だから言ってくるよ」


そう言うと、賢子はすごい勢いで奥の方の里と思われる場所に行った。

俺達も賢子の後を追いかけた、そして、すごい景色が見えた。

さっきは気が付かなかったが、どうやら建物も蓮の木の上にあるみたいだ。

と言うか、この湖は本当に広いな、これだけ沢山の家が建てられるのか。

蓮の葉の耐久力もすごいし、侮れないな。


「広いですね、この湖」

「そりゃあ、文月山、最大の湖ですからね、ここは1番平らな場所が広いんですよ

 それに、文月山はかなり大きいですからね、だから色んな種族が住んでます」


まぁ、そうだな、考えてみると、あの視点を飛ばしたときも山全部を見れたわけじゃないしな。

通りで色んな種類の妖怪が住み着くわけだ、こんな山があるとは思わなかった。


「はぁ、だからあんなに時間がかかるのか、納得だ」

「普通ならもっと迷ってますよ、複雑ですから」

「じゃあ、楓さんに感謝しないといけませんね」

「楓は道案内だけは無駄に得意だからな」

「イーリア、一言多いよ」


そして、俺達は賢子に言われ、この里の中で1番大きな建物の中で待機した。

どうやらここのトップが来てくれるそうだ、どんな奴だろうか話が通じる相手なら良いが。

まぁ、そこまで堅苦しくは無さそうだし、大丈夫かな。

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