山明神社、2日目
今日は何故だか普段以上によく寝れた、いつもなら寝起きは背中が痛いんだが。
多分、四宮神社ではキキが腹に乗ってたり、サラが俺の上で大の字で寝てたりしているからだろう。
それがここでは大の字で上にいる妖精も、腹に乗ってるペットもいないからか。
だが、左で寝ている水希に顔を蹴られてはいるが・・・寝相悪すぎだろ、こいつ。
「ふぅ、今日は久々によく寝たが、顔を蹴られたのは初めてだな」
「そうなの? 今まで顔を蹴られたことは無いのね」
「あぁ、てか随分早起きだな」
「そういうあなたもね、まだ5時よ?」
あぁ、まだ5時だったか、もう5時半くらいかと思ったが。
やっぱ、この時期は真っ暗で時間が分かり辛いな、6時でも暗いし。
「そういうお前はいつから起きてるんだ?」
「4時半位だったかしら、こういう普段と違う場所は落ち着かなくて」
「そうか」
まぁ、確かにそうだよな、こういう普段と違う場所はあまり落ち着かないしな。
さて、さっさと飯の準備をしておこうか、まぁ、その前に
このボロボロの台所を何とかしないといけないが。
「ふむ、困ったな、能力は使えないし・・・」
かまどはかなりヒビが入っているし、鍋も殆ど壊れてる。
まぁ、鍋は良い、俺が持ってきたのがあるし、問題はかまどだ。
「どうするか・・・」
とりあえず、俺は簡単な補修作業を行ない、安易ながら再生させた。
能力が使えないとこういうときに困るよな。
「ふーん、ほんの20分でここまで出来るのね」
「まぁな、で、なんで今更来たんだ?」
「暇なのよ、このあたりの景色を見ようとしてもあまり動けないし」
「じゃあ、さっさと来とけば良いのによ」
「邪魔かなと思ってね」
「そうかい」
俺はその後、神社の井戸まで行き、水を用意して料理を作り始めた。
しかし、最初は少し戸惑っていたかまどでの料理だが、最近は慣れたもんだ。
そんな事を思って料理をしていると、寝床から声が聞えてきた。
「圭介様ぁ! 何処ですか!?」
あぁ、茜が起きたみたいだな、まだ5時半位だが、茜も普段以上に早起きだな。
やっぱり、環境が変わると早起きになるのかもしれない。
「どうした?」
「あ、台所にいたんですね」
「あぁ、飯作ってんだ」
「こんな早くからですか?」
「手の込んだ料理を作ろうとすると早くに作らないといけないからな」
「はぁ、だからこんなに早くに・・・すごいですね」
その後、少しして料理が完成した。
今日は簡単に味噌汁、白飯、と焼き魚、刺身だ。
魚は意外とレアで、近場に川があったから釣ってみた。
「こんなんだな」
「刺身と焼き魚ですか、今日の朝ご飯は少し豪勢ですね」
「近くに川があったからな」
「四宮神社の近くにはありませんでしたよね」
「あぁ、ま、向こうは近くに村があって料理は楽だがな」
四宮神社には村が近くにある、その為、材料集めは楽だ。
ただ、金が掛かるが、まぁ、こっちは基本現地調達になりそうだな。
それはそれで面白いし、やりがいがあるから良いが。
「さて、ちゃっちゃと飯食って、この山を探るぞ」
「はい!」
俺達は水希を起こし、飯を食った。
水希は美味い、美味いと言って食べてくれた、作った立場としてはありがたい。
そして、食事を終わらせ、本番の山の捜索を始めた。
「それじゃ、始めるか」
「はい、頑張りましょう!」
「何処行くの?」
「山の捜索だ、これが俺達が神社に来た理由だからな」
「じゃあ、あたいも行くよ、この山を回ってみたいと思ってたし!」
どうやら水希も捜索に入ってくれるようだ。
まぁ、そこまで期待は出来ないが、一応この山の住民だし、道に詳しいかもな。
ここは協力して貰うか。
「じゃあ、一緒に来てくれ」
「よし! 楽しみだ!」
そして、俺達は山の捜索に乗り出した、さて、この山は何がいるかなと。




