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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第1章、新しい日々の始まり
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名前はどうしよう

新しく狼と狐を捕まえてきて、俺はこいつらをペットにした。

躾はばっちり、まぁ、子どもだしな、そして、その日のことだ。


「ふぅ、いやぁ、1日ぶりだね」

「あぁ、久里、昨日は珍しく来なかったな」

「仕事が忙しくてね、切り傷がある家が多かったんだ」

「切り傷?」

「あぁ、まるで鋭利な刀で切ったような傷だよ・・・ところで、そこの狐は?」


久里は子狐を見ると、少しだけ目の色が変わった。

そういえば狐と狸って仲が悪いんだっけ?


「家のペットだ」

「狐と狼を飼うなんて、粋な真似をするね、まぁ、良いけどさ」

「狸は狐と仲が悪いんだっけ?」

「化かし合いでよく喧嘩してるよ、まぁ、あの狐にはその力は無いみたいだけどね」

「そりゃあ、普通の狐だからな」

「いや、あの子はその内力を持つよ?あの狼も」

「何でだ?」

「神様が住んでる神社にいるんだ、その内自我を持つさ、まぁ、悪い自我は目覚めないだろうね

 なんてったって神様が近くにいて、なおかつ優しい巫女が面倒を見てるんだからね」


久里が目をやったところを見てみると、茜が狼と狐に餌をあげ、撫でていた。

その景色をみて、俺は確かにそうだなと思ったもんだ。


「あ!久里さん!来てたんですね!」

「あぁ、昨日はこれなかったけどね」

「あ!見てくださいよ!この子達!可愛いでしょ!圭介様が見つけてきてくれたんですよ!」

「あぁ、そうだね、しっかりと面倒を見るんだよ、その子達はもう、あなた達の家族なんだからね

 面倒を見れない悪い子は、あたしが化かしちゃうよ」

「大丈夫ですよ!」


微笑ましい風景だ、しかし、その横では花木達が少しだけびくびくしていた。


「花木、どうしたんだい?」

「いや、その、怖くてさ~、兎としての本能って奴かな~?」

「大丈夫ですよ、ほら、こんなに可愛いんですから」

「そ、それは認めるけどさ~」

「撫でてみてくださいよ!」

「え、えぇっと・・・」

「ほら、あなたは頭領なんでしょ!傘下に良いところ見せてみなさいよ!」

「睦月さん、そんな殺生な~!」

「良いから、ほら!撫でてみなさい!」

「ひぃ~」


花木は睦月に押されて、狼と狐の場所に連れてこられた。

そして、かなりビクビクしながら、狼の頭を撫でた。

少しして、慣れたみたいで、ちょっとだけ物腰が柔らかくなった。

と言うか、幽霊は妖怪に触れるんだな、知らなかったぜ。


「クゥン」

「か、可愛い~」

「そうだね」

「えへへ、可愛い~」


その姿を見ていた傘下の妖怪兎たちも少しだけ狼と狐に近寄った。

花木は頭領として結構良い成果を出したな。


「そういえば、圭介様、この子達の名前、付けてませんよね?」

「あぁ、そうだな」

「じゃあ、私に付けさせてください!」

「良いぞ?」

「じゃあ、狼の方は、えーっと、キャン!」

「ふむ」

「狐の方は・・・き、狐の方は・・・う、うーん、うーん」

「どうした?」

「で、出てきません・・・」


どうにも狐の方の名前は出て来ないようだ、仕方ない、俺が付けようか。


「じゃあ、俺が付けようか」

「お願いします・・・」

「そうだな・・・」


俺は少しだけ考えた、こいつは狐だ、それに茜が基本世話をするんだ。

ここは可愛らしい名前が良いだろう。

そういえば性別ってどっちだ?まぁ、どっちでも大丈夫な名前・・・そうだ。


「よし、じゃあ、こいつはキキにしよう」

「なんでキキなんですか?」

「狐だろ?だから狐のキを連続させてキキだ」

「なるほど!」


こうして俺達は新しい家族に名前を付けた、狼の方はキャン、狐の方はキキだ。

これで、もうしばらくはのんびりと過ごせるな。

少し経ち、神社でぐっすりだったサラと四季が起きてきた。


「やっほ!狐ちゃん!遊ぼ!」

「あぁ、お前ら、こいつらの名前付けたぞ?」

「本当!?どんな名前!?」

「茜が発表してやれ」

「はい、では、発表します、狼ちゃんはキャン!狐ちゃんはキキ!に決まりました!」

「おぉ!覚えやすい!」

「そうですね、これならサラちゃんでも簡単に覚えられると思います」


そういえばサラは俺達の名前を覚えるの苦戦してたな。

よく言い間違えてたし、茜のことをあけねと言ったり、俺の事をけいじと言ったりな。

あけねはまだ分かるがけいじって何だよって感じだがな。


「あはは!キキ!キャン!」

「あぁ、違うよ!狼ちゃんがキャンで狐ちゃんがキキだよ!」

「え?こっちがキャンで、こっちがキキ?」

「そう!」

「あはは、お姉ちゃん、大変ですね」

「へ?お、お姉ちゃん?私が?お姉ちゃん?」

「はい!茜お姉ちゃん!いつか言おうと思ってたんですよね」

「お姉ちゃん!何か良い響き!」


しれっと四季は茜をお姉ちゃんと言ったな。

それを聞いた茜は何だか凄く嬉しそうだ。


「お?姉ちゃんがそう言うなら!私も茜お姉ちゃんって呼ぶ!」

「うん、それが良いね」

「わぁ、圭介様!凄いですよ!妹がいきなり2人も出来ました!」

「よかったな」


まぁ、俺からしてみればいきなり娘が3人になったようなもんだけどな。

ま、それはこいつらがここの居候になった時からだが。


「あはは、微笑ましいね~」

「そうだな、まるで家族みたいだよ」

「ふ、もしそうなら、俺の嫁さんは誰だ?」

「じゃあ、私がお嫁さんになるよ~」

「ふ、花木、あんたじゃ力不足だ、あたしがやろう」

「・・・いや、お前らじゃなくて睦月じゃね?嫁さん」

「なんでさ!」

「だって、ほら、あの景色見ろよ」

「あぁ、本当だ」


そこには睦月が茜と一緒にキキとキャンを撫でながら、暴走するサラを制止している姿が見えた。

完全に姉と言うよりは母親だな。


「微笑ましいね~」

「あぁ、本当、家族みたいだね」

「全くだ」


俺達はそんな景色を見ながらのんびりとお茶を飲んでいた。

何だか美味しいな、はぁ、このままの日常が続けばな・・・

そんな事を考えているときだった、もの凄く慌てている様子の男の人が現れた。


「どうした?」


俺は不審に思い、聞いてみた、普通、俺は人には見えないが最近は信仰の力で

普通の人間にも姿が見えるようになっている。


「はぁ、はぁ、大変です!村で、村で辻斬りが!」

「何だと?なんでそれを俺達に言う?妖怪でもないだろうに」

「そ、それが、ただの辻斬りじゃないようで、どうにも、妖刀の可能性があるそうで!」

「妖刀だと!?」


確かに、妖刀か・・・確かに可能性は濃厚だ。

キャンとキキの親の切り傷、家に切り傷が沢山付いてた件など

妖刀が原因なら可能性は大きい。


「どこであったんです!?」

「村の中腹です」

「時間は分かるか!?」

「悲鳴を聞いた者の話によると深夜の丑三つ時、午前2時だそうです」


深夜か・・・茜は動けるだろうか?


「分かりました!深夜に私がそこに行きます!」

「大丈夫か?」

「大丈夫です!こんな異常事態の解決は四宮の巫女の私の仕事です!」


茜は力強くそう言い放った。

しかし、こいつでは力不足だ、勝てる可能性はかなり低い。

だが、実際に妖刀なら、巫女である茜が動かないといけない。


「無理だよ!あなたの力じゃ勝てないって!」

「大丈夫です!任せてください!」


茜はやる気スイッチが入っているようだ。

こうなったら止めるのは難しい・・・

仕方ない、ここは行かせるか。


「分かった」

「圭介!」

「だが、これだけは守れ、ヤバくなったら俺を降ろせ」

「え?出来るかなぁ・・・」

「練習したろ?」

「はい」

「それと、これを持ってけよ」


俺は刀を茜に渡した、流石に妖刀相手にお祓い棒は分が悪い。

因みにこれは少し前に暇だったから作ってみた刀だ。

切れ味は無いが、妖怪や幽霊には絶大な効果がある。

まさに妖怪、悪霊キラーの武器だ、ただ、巫女にしか扱えない。

そこは神様が作った武器だし、仕方ないことだ。


「これは?」

「刀、暇つぶしに作ったんだ、妖怪と悪霊を祓うための刀だ」

「人間は切ることが出来ないと言うことですね!」

「あぁ、一応人間にも多少の効果はある、当ると戦意を削ぐことが出来る」

「しれっと凄い物を作ったね~」

「俺もビックリしてる」


神様は本当に万能だなと思った、いや、四宮の神が特別なのか?

まぁ、それは良いか。


「ありがとうございます!これなら勝てますよ!」

「多分な、だが、ちゃんと素振りとかはしろ」

「はい!」


そして、茜は依頼を受け、少しの間、素振りを境内でしていた・・・

どうにも剣先がふらふらで、振るスピードも非常に遅い。

完全に初心者だ・・・しかし、俺も刀を振ったことがないからアドバイスが出来そうにない。

こんなので大丈夫なのか・・・不安は募るばかりだ。

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