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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第12章、協力体制
247/251

順位

さて、何故か始まった2番目に信仰してる神は誰かという話。

ひとまず最初は四宮神社に揃っているメンバーからになった。

参加者は刀子、サラ、四季、キキ、キャン。

そして少ししてやって来た花木の6人だ。

何故か小神であるキキとキャンまで参加って言うね。


「と言う訳で、色々と聞きたいんだけど」

「全員集めるって事はよっぽど凄いことなんだろうか…」

「いえ、ただのお遊びよ。さて、早速質問ね。

 あなた達が最も信仰している神は誰?」

「圭介」


全員が一切躊躇うこと無く同時に俺の名を発した。

やっぱり1番だよな。と言うか、こいつらから

1番信仰されていないってなったら精神的に辛い。

滅茶苦茶長い付き合いなのに1番以外とか辛すぎるだろ。


「まぁ、そこは分かりきってる事なんだけどね。

 じゃあ、2番目は? これは1人ずつ答えて。

 理由とか色々と知りたいからね」

「ん~…私はどうかな~」

「因みに私達4人がそれぞれ何の神かは分かっとる?」

「時音が戦い。時雨が知恵。時江が料理。音時花が商売だね~」

「解説ありがとう。説明の間が省けて助かったわ」

「いえ、私の場合は知恵では無く叡智で」

「知恵と言った方が親しみやすいと思うよ~?」

「しかし私の場合は叡智。知恵とは少し違います。

 叡智はすぐれた知恵。深く物事の道理に通じる才知の事を指しますし

 他にも哲学では物事の真実在の理性的

 悟性的認識。また、それを獲得しうる力の事を指します。

 

 知恵は物事の道理を判断し処理していく心の働きや

 物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力等を差します。

 つまり叡智は知恵の上位的な存在でして」

「やっぱり知恵の方が親しみやすいわね。

 叡智とか何か面倒よ?」

「…うぅ」


叡智よりも知恵の方が何だか親しみやすいな。

でも、知恵よりも知識の方が分かりやすい気もする。

もしくは全知とかな。誰がどんな認識をするかは分からないけど。


「そもそも叡智と言う言葉をそんな難しく把握してる奴はおらんで。

 叡智は頭がええっちゅう事かなって認識やろうしな。

 もしくは全部分かっとるって意味やと認識してる可能性もあるで」

「因みにあたしは叡智は頭が良いと言う意味だと認識してたよ」

「あぁ…何故誰も叡智を正しく認識してくれないのでしょう…」

「調べないでしょ。叡智はこう言う意味なんだなと認識すればそれ以上は。

 元の言葉とかわざわざ見ないわよ?

 認識は常に変化しているんだから」

「分かってますけどね…はぁ、まぁ良いんですけど。

 その信仰の結果が今の私ですからね。

 大体の事は知ってる。全知に近い神になってますし」

「あなたが全知とか片腹痛いわね」

「んな!」

「まぁまぁ、落ち着けよ。喧嘩するなって…」

「はぁ…そうですね」


何とか落ち着いてくれたか。感情的になると暴走するからなぁ。


「あー、おほん。では皆さん。2番目に信仰している神を教えてください」

「本題に入るまでが長くなっちゃったね~」

「全ての元凶はあなただと思うんですけど?

 知恵では無く叡智と言ってくれればこんな事には」

「親切心だったんだけどな~」

「まぁ良いでしょう。私の事を気にしてくれていたわけですし」

「じゃあ、教えてよ。2番目に信仰してる神」

「あ~、私の場合は料理かな~」

「なん…商売しとるんなら、商売やろ」

「いやぁ~、商売はそこまで興味ないんだよね~

 私の目的はあくまでお客様の幸せだからね~

 美味しいお団子を食べて貰って~それで喜んで欲しいからね~」

「流石は花木…じゃあ、3番は?」

「戦い~?」

「それは意外や! そこは商売やないんか!?」

「誰かを助けるためにも~、戦いは大事なんだよ~」


やはり他人の為なのか。流石は花木…欲が無い。

店を開いている理由も良く分からない奴だな。

金を取ってるのは店を続けていくためという理由だけだろうし。

商売をする必要は無いように思えるな。


「商売は1番下だよ~?」

「なん!」

「おぉ! 叡智が商売に勝ちましたね!」

「知識は大事だからね~」

「な、なんで商売人しにとるんかわからへんな…」

「笑顔のため~、お金を貰ってるのは配下達を食べさせて行くためだよ~」

「徹底して誰かの為なんだな。お前自身はどうなるんだよ」

「私は幸せそうな姿を見るのが好きなの~。

 でも~、流石に自業自得とかは救おうとはしないけどね~」

「ふーん」


話だけを聞けば結構良い頭領って感じに聞えるんだけど。

こいつは基本的にサボってるサボり魔なんだよな。


「サボり魔のくせに随分とまぁ慈善的な」

「サボってないよ~、もしもの為に温存してるだけ~

 それに最近はちゃんと頑張ってるよ~?」

「なら私がした事は間違いでは無かった訳ね。流石私」

「強制労働装置はもう嫌だしね~」

「何か凄く恐ろしい物を…」

「そんな装置で動かしとったら、間違いなく配下に反旗を翻されるで」

「いや、こいつにしか使ってないから。軍神だし、そこら辺はちゃんとしてるわ。

 人心掌握のイロハはちゃんとわきまえてる。人心掌握できないと軍は動かないわ」


軍神だからな…そこは流石という感じになる。

戦いの神では無く。あくまで軍神。

軍の神。だから個人的な武力は勿論のこと

人心掌握や軍の指揮に置いては突出してるんだろう。


「そりゃな。個人的な武力だけなら軍神じゃなくて武神だろうし」

「そう。私は軍神。軍の指揮も出来る戦いの神よ。

 知的な戦いも、野蛮な戦いも私にはこなせる」

「まぁ、正直戦争とかしてない現段階ではあまり信仰されて無さそうですが」

「あら、それは良いのよ。平和の守護もまた力。

 平和の守護も私の仕事でもあるのよ。

 実際、私の信仰の7割以上はそっちの方だし。

 対話による平和も大事だけど。最終的に確実なのは力による平和よ。

 対話はどうしても相手の都合で変化してしまう曖昧な物。

 でも、確かなる力は確実に存在している大きな抑止力。

 下手な事をすれば潰される。だから下手な事は出来ない。

 そう相手に思わせることが安定した平和に繋がるのよ」

「何か力の均衡が壊れたら大変な事になりそうですね」

「いえ、その均衡が崩れるまで今に不満を持つ人間が知恵を持ち

 今をどれだけ平穏や平和に安定的にさせるかを考えておけば

 今に満足できる状況を作りだし。今を壊すのを嫌がるようになる。

 そうなれば力の均衡が崩れても平和は維持されるわよ」

「やはり叡智は偉大ですね」

「使い方次第じゃね。勿論、私の力もだけど」

「商売もやな、やり過ぎると崩壊やで」

「あ、そう考えるとあたしの料理は凄く平和的だね。

 むしろ平和的な使い方しか思い浮かばない…

 その代わり、世界的な影響はそうそう与えられないだろうけどね」


やっぱり使い方かな。しかしまぁ、流石は神々が揃ってるだけはある。

ただ順位を聞こうとしただけなのに何だか壮大な話に変化するからな。

ま、色々な話を聞けるのはあまり嫌いじゃ無いけど。

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