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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、息抜き編、海での交流会
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水着

ひとまず水着と言えばこれという水着を全員に渡した。

非常にスタンダートな水着、名称は知らないんだけどな。

よく海で見る、大した装飾品もないシンプルな物だ。

違うのは色くらいで、各々のイメージカラーにした。


「…何の遊び心のない、至って普通の水着ですね、全員同じ様な物ですし」

「うぅ、何だか恥ずかしいそうな物が…」

「で、これが水着? 何か布が少ないわ、最初にこんな物が出てくるとか

 圭介って案外いやらしいのね」

「いや、圭介さんが死ぬ前の世界で水着と言えばこれですよ。

 その中でも非常に健全な水着です」

「え?」


時雨が時音に耳打ちをして、驚いた表情を見せた。

うん、やっぱりこっちではあまりこう言うのは無いのだろう。

賢子の水着だって、あれ殆ど服だったような物だし。


「むむ…しかしこれはどうやって着ればよいのでしょうか。

 ご主人、着させてくださいませ」

「俺は男でね、流石に女に水着を着せるのは抵抗があるんだ」


いくら何でも1度裸にして着せると言うのは俺には無理だ。


「では、私が着付けてあげましょう」

「知ってるんだね、この布の付け方」

「えぇ、私は叡智の神なので、ある程度の事は知ってます」


ある程度(ほぼ全て)って言う感じなんだろうけどな。

流石に誰も知らないことは知らないのだろうけど

誰かが知ってる事は大体知ってる。

何でも知ってるわけではないけど、誰かが知ってる事は知っているって言うのは

流石は神、と言う感じだな。


「はい、こんな感じです」

「うぅ、恥ずかしいです…」

「尻尾はこのままでよいのですか?」

「大丈夫でしょう、身体の一部ですし…しかし、骨盤辺りから出ているのですね」

「何がでしょう?」

「尻尾です」

「あぁ、尻尾の位置は興味を持ったことがありませんでした」

「普段、どうやって出してたんです?」

「尻尾が出るように服を召喚しておりました」

「神の特権ですね」


キキとキャンもとても威厳は感じないが、あれでも神だからな。

そりゃあ服ならいくらでも変えられるはずだ。

その結果があの服だと言う事だな。


「さて、それでは海で泳ぎましょうか…しかしその前に」

「何かあるのか? 道具? あぁ、浮き輪とか?」

「まぁ、それもあるんですが…圭介さん」

「何だよ」

「女になってください」

「はぁ? 何でだよ、別にこれで良いだろうが」

「いやだってね、こんなに女の子が多い中で

 男であるあなたが居ると浮きますよ?」

「いや、浮くのはいつも通りじゃないか」

「それにです、あなたが水着になると全員がときめきそうなのでその対策で」

「水着にならなきゃ良いだけじゃないか、と言うか、そんなのでときめくのかよ」

「だって圭介さんは腹筋割れてそうですし」

「割れて…たな、そう言えば」


腹筋はいつの間にか割れていた、身体は微妙に変ってるんだよな。


「あなたの身体は言わば女性達の理想図なので、多分ときめきます」

「えぇ…」

「顔は既にイケメンだったので変化はなかったのでしょうね

 と言うか、神という存在その物が憧れになるので

 あなたの顔=イケメンの概念が成立してる可能性もありますが」

「いやなんだよその理論、まるで意味が分からないぞ」

「まぁ、そう言う事なので、あなたが水着姿になると女性陣はときめきます。

 多分、茜さんが1番ときめくので女になってください」

「いやだよ、そんな」

「因みに女の姿になれば、大体が男性の憧れの身体だったりするので

 私達女性陣にはあまり影響がないとは思います。

 いや、影響はあるんでしょうけど、男性姿で水着になられるよりは

 断然影響は少なくすみます、と言うかハッキリ言いますが

 水着姿になった女性状態の圭介さんが見てみたいので変ってください」

「最後本音出てるが!? ただのお前の願望だろうが!

 と言うか、お前は本当に叡智の神なのか?

 何か知らないけど、結構した心が濃いんだけど」

「実際、ただの知的好奇心ですが」

「なんでお前の知的好奇心を満たすために俺が女にならないと駄目なんだよ」

「しかしですね圭介さん、海で泳いでて誰かにぶつかって

 ぶつかった相手が腹筋割れてる格好いい身体のイケメンだったら

 それが知り合いでも惚れそうじゃないですか、関係が崩れるのはいやでしょう?」

「ならないだろう、そんな事」

「お願いします性別を変えてください」


まさか全力で頭を下げてくるとは思わなかった。


「お前にプライドはないのか」

「正直、圭介さんに頭を下げるのに抵抗はないですはい」

「あ、そ…はぁ、分かったよ、変えれば良いんだろ? 変えれば」

「よし!」

「…あなた、本当に叡智の神なの? 最初から比べて

 ドンドン馬鹿になってる気がするんだけど」

「まぁまぁ、それでも頭は良いので、性格など知恵には関係ないのですよ」

「は、はぁ…」

「とりあえず性別変えるぞ、仕方ないから」


ひとまず性別を変える事にした、まさか変える事になるとは思わなかったが。

とりあえず容姿はいつも通り、水着ではなく普通の服装。


「水着に着替えてくださいよ」

「いやだって、抵抗あるし」

「私達は水着を着ているのですから! あなたも水着をですね!」

「なんでそんなに圭介の水着のこだわるのよ、あいつは男よ?

 女性物の服を着るのも抵抗あるでしょう」

「しかし、結構な頻度で性別変えてません?」

「正体がバレると面倒なときは仕方なく性別を変えてるんだよ。

 容姿がまるっきり違うからバレないから」


里に買い物に行くときは性別を変えてる。

神が買い物に来た、なんてバレたら困るからな。


「とりあえず水着になってください」

「えぇ……わ、分かったよ」


何で水着まで着るはめに…時雨の奴、後で覚えてやがれよ。

インフルエンザになってしまったため、しばらく更新は休むと思います、

楽しみにしてくださる皆さん、申し訳ありませんでした。

回復すれば活動報告にて伝えます。

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