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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第11章、更なる上を目指して
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真夏の修行

料理修業も終り、茜たちは再び平常運転を再開した。

普段通りに修行をし、普段通りの生活に戻る。

変ったことと言えば、茜が料理の度に

楽しそうになったことくらいかな。

それと、成長性も馬鹿にならないほどに高くなってる。

茜の反撃はドンドン一撃一撃が重くなっている。

正確性も上昇しているし、かなり物もだ。

それはそうだろう、あれから既に4ヶ月も経過してる。

時期は冬から夏へ、正直冬よりは夏の方が楽だな、あくまで俺は。


「あぁ…あ、暑いですじゃぁ…」

「今年も湖に…うぅ…」

「やっぱり暑がりだね、2人とも」

「暑いのは苦手なのですぅ…」

「し、尻尾がぁ…」


やっぱり毛が凄いからな、動物だし当然ではあるが。

まぁ、そんなこんなで、今回も2人は相当バテている。

この時期の賢子達は毎日の様に水浴びが出来るから

大して問題は無いかもしれないがな。

それに、雨も結構な頻度で降るから問題も無い。

いつかだったか、雨が降らないで大変だった記憶がある。

一応、俺と茜の力で事なきを得たがな。


「茜、もう修行は良いぞ?」

「え? いえ、私はまだまだ!」


茜は自分の巫女服を自分の汗でびしょびしょにする程に修行をしていた。

夏だというのに、日照りの中で修行をしていたからな。

正直、茜じゃ無いとこんな苦行は耐えられないはず。

と言うか、マジでびしょびしょ、和服なのに透けそうな程にびしょびしょだ。

全身から滝の様に汗を流している、露出している皮膚全てに汗が見えるほどだ。

そして、茜はかなり日焼けをしている。

そりゃぁ、こんな暑い日照りの中でずっと修行をしていれば肌も焼けるだろう。

今はまだ小麦色程度だが、このままだと真っ黒になるんじゃね?

真っ黒に日焼けした茜か…少し想像が難しい。

しかし何だか不良っぽくて個人的にはいやかな。


「わ、私…わぁ…」

「あ、茜!」


はぁ、な、何とか受け止めることが出来た、焦った…

よりにもよって階段のすぐ近くで倒れるとは。

ち、熱も結構あるな、だから何度も休めと言ったのに。

ひとまず急いで茜を抱えて神社の影に移動させ、少し寝かせた。

そして、茜の衣服を少しだけ緩めて風通しをよくする。


「はぁ、ひとまずこれで」

「んー、あなたの事を何も知らないでそんな光景を見たら

 確実にあなたが茜を襲おうとして居る図にしか見えないわね」

「衣服を緩めて風通しをよくしないと不味いからな。

 はたからどう見られようとも、大事なのは茜の方だ」

「何かハッキリと言い切ったわね」

「ほら、茜、水だ、ちょっと塩を混ぜてるからしょっぱいぞ」

「ご、ごめんなさい…」

「自分で飲める状態には見えないぞ、俺が飲ませるから口開けろ」

「うぅ…申し訳ありません…」


茜を少し起して塩水を少しずつ飲ませる。

汗は拭き取らず、そのままの状態で放置。

この方が体温が下がりやすい、汗は本来体温を下げるために身体から出るんだ。

その汗を拭き取ってしまうのは、あまり芳しくは無い。


「よし、休んでろ」

「はい…」

「てか、恐ろしい程汗だくね…何があったのよ」

「ずっと修行しててな、何度も休めというのに休まないから」

「あなたって強制すれば良いときにしないわよね」

「やる気に満ちあふれた結果どうなるかを経験させるのは大事だ」

「わざとって事? 結構容赦ないわね、まぁ、私もしたけど」

「どうだった?」

「2人とも茜と同じくぶっ倒れたわ、応急処置はしたから問題は無いけど」


やっぱりこう言う経験させる訓練というのは大事だろう。

やり過ぎた結果どうなるかを経験しないと分からない事も多いしな。

意外と自分の限界も分かってくるし、これは大事な要素だと思う。


「あ、あはは、こ、これも訓練…た、確かに大変なのが分かりました…」

「結構無茶苦茶だし、身体に毒な方法ではあるがな。

 流石に容赦なさすぎかもしれないが、茜、今回はまだよかったけど

 もし階段を走り上がってるときにこうなったらお前死んでたぞ?」

「た、確かに…」

「今回は茜に何かあった場合、すぐに動けるように俺が待機してたが。

 いつも俺がそんな風にお前を見ているわけじゃ無いんだからな?」

「は、はい…肝に銘じます」

「あぁ、そうしてくれ、お前は人間なんだからな。

 妖怪なら階段から落ちても大丈夫かもしれないが

 人間であるお前が階段から無防備な状態で落ちれば

 ほぼ確実に死ぬんだから」

「はい…」

「早く成長したいという気持ちは分かるが、限界は知っておけよ?

 今回の経験を生かせるか否かはお前次第なんだ。

 頑張るのは大事だが、頑張ることと無茶は違う、覚えておけ」

「はい」


茜は反省した表情で、小さく頷いた。

無茶をさせたのは悪かったし、結構危ない修行だったのも自覚してる。

それでも、1度限界を経験させ、もしもを想像させるのは大事だろう。

もしもと言うのはどんな時でも起こりえるのだから。

今回は完全に俺が警戒をしていたからすぐに対処出来た。

でも、いつも俺が付きっ切りというわけにもいかないしな。

自己体調管理は自分でやって貰わないと困る。

限界を超えるのは大事ではあるがな。


「さて、それじゃ、今度は海に行くか、勿論後日な、今日は駄目だから」

「はい」

「全員にも行って来るよ、明日海へ行くって、前は湖だったが

 今回は海だ、殆ど行って無いし丁度良いだろう」

「私達も行きたいわね、とは言え全員に声かけるのはしんどいし

 山明神社に今日来た奴と誘うことにするわ」

「水希達は?」

「勿論引っ張ってくるわ、いやというなら諦めるけどね」

「そうか、じゃぁ今日誰が来るか楽しみだな」

「えぇ、そうね」


俺は全員に明日の予定を告げた、全員海へ行けるという事を喜ぶ。

刀子は少し不安そうだった、理由はやっぱり錆だろうな。

刀子は刀の付喪神、本体は刀だし、錆は恐いのだろう。

だが、錆びるのはあくまで本体だけだし、本体を海に入れない限り

問題は無いんだけど、それを知ってはいても、やっぱり不安は消えないらしい。

根本が刀だし、仕方ないんだがな。

ま、それだけ不安でも自分も行きたいと言ってたし、連れて行くけど。

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