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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第11章、更なる上を目指して
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激辛団子への報復

「……え? 何この状況」


かなり絶妙なタイミングに時江が戻ってきた。

丁度茜と花木が時音の天罰でダウンしたタイミングだった。

時江はこの光景を見て、唖然としている。

実際正しい判断だろう、俺達の関係をあまり知らないこいつが見れば

当然、この状況に唖然とし、動揺を隠せないのは当たり前だ。

そもそも、厳かな雰囲気だと思っていた神様や巫女達が

実際、自分が居ない間に馬鹿騒ぎをして、更には神が

巫女と妖怪兎を完全撃破しているという状況だしな。

その完全撃破の方法も特殊で、まさかのくすぐり攻撃。

そんなの見たら、俺は間違いなく呆然とする。


「あら、お帰りなさい、すれ違いになって災難でしたね」

「ちょっと待って!? え!? 何でそんな冷静なの!?」

「叡智の神ですから」

「叡智の神スゲー…ってなるかい!」


まさかのノリツッコミ!? 意外とノリ良いな、こいつ。

と言うか、今まで出会った連中の中で1番乗りが良い気がする。


「そもそも! え!? 何これ!? 何で? え? 何で時音さんが

 四宮の巫女と妖怪兎を撃破してるの!? しかもくすぐりで!」

「それは、これを食べれば分かるわ」

「え?」


そう言い、さらっと時江に激辛団子をさし出す時音、容赦ねぇ…


「だ、団子…これがどんな理由に…?」

「食べてみれば分かるわ、団子なのに」

「じゃあ…あむ…あ、ピリリと辛い、でも、そんなに怒ることでも」


で、最後の1口目まで行き、最後の激辛を食べた。


「あん…ん? 怒ること…?」

「あ、あれ? 辛くないの? 最後の1口」

「え、いや、全部同じ辛さで…」

「げ、激辛団子、3本のうち…2本がは、ハズレ…」

「な! あんた!」

「因みにそのうちの1本を渡したよ~」

「もう怒ったわ! 絶対にその口裂いてやる!」

「ま、待って待って! そんな恐ろしい!」

「……そうね、なら! この大量の唐辛子をあなたの口に投下する!」

「!!!」


花木が今までに見たことが無いような表情で驚愕した。

その表情から一瞬生気が消えたように見えた。

あれ、一瞬死を覚悟したんじゃね?


「ま、待って待って! わ、私辛いのに、苦手で!」

「関係ないわ! 私に激辛を食わせたことを公開させてやる!」

「わ、私は激辛団子の辛くない部分で辛いと感じる程に辛いのが苦手なの!

 そんなの食べさせられたら、し、死んじゃう!」

「知らないわ、神の逆鱗に触れたことを後悔しなさい!」

「ま! むがぐぁうぅう! ん、んんんんん!!!」


再び叫び声を上げること無く、花木がのたうち回り始めた。

口を必死に押さえ、水を要求している、腕も全然伸びていない。

声も出していないから、本当に水を要求しているのか分からない。

目からは大量の涙を流しているし、間違いなく水が欲しいのだろう。


「…み、水飲むか?」

「ん! ん! ん!」


花木が懇願するような表情で首を何度も縦に振った。

ど、どれだけ辛いの苦手なんだよ、とりあえず渡そう。


「ぷっはぁあ! まだ辛い! まだ辛い! まだ辛いよぉおお!」

「団子食べます?」

「そう! 甘い団子なら! むがぁああああ!」

「おい時雨! お前何渡してるんだよ!」

「激辛団子です、因みに1番下の団子を1番上にしました」

「鬼畜か!」

「あぁああ! 口が溶けるのぉお!!」

「え、えっと、その…どうぞ、水よ」

「ありが! むぐむぐむぐ!」


お礼を言い切る前に水を奪うように受け取り、すぐに飲み干した。

しかし、それでも辛さは取れないようで、とりあえず甘い団子を渡す。

団子を3本食べたくらいで、ようやく落ち着きを取り戻し始めた。


「言い天罰だったでしょ?」

「うぅ…死ぬかと思った…よぅ…」

「流石にあれはやり過ぎたは、ごめんなさいね」

「わ、私の方こそ…調子に乗りすぎたよ…」

「反省して貰えてよかったですね、時音さん」

「正直私はね、あなたの鬼畜加減が恐いわ、時雨」

「おやおや、悪戯には命を賭ける物です、ましてや

 神に対する悪戯なら、あれだけの天罰ですんだだけマシですよ」

「本当に…その通りですよぅ…もうしないよ~」

「下手したら団子が嫌いになりそうなほどに酷い目に遭わせたな」

「うぅ…でも、それでも私はお団子とお餅が大好きだから作るけどね~」


流石妖怪兎の頭領である花木、どんな目に遭おうと好きなものには全力か。

ここまで酷い目に遭っても、団子がトラウマにならないのは大した物だな。

まぁ、今回ばかりは花木の自業自得だから、庇うようなことはあまり言わないけど。

流石にあの悪戯は容赦ないよな、だが、時雨よりはマシだと思う、あれは。

時雨は辛さでのたうち回ってる花木にまさかの激辛団子の辛い部分を食わせるという

悪魔かとツッコミたくなるような事をしたからな、流石にヤバい。

しかしながら、最小の労力で最大の打撃を与える方法ではあるが。

反省するしか無いだろうな、あんなの食わされたら。


「…えっと、まぁ…楽しめたなら良いのかな?

 きっと、食べられた子達も喜んでくれてると思うし」

「そう思うか?」

「うん、食べられちゃった子達への弔いは楽しんで食べる事と

 感謝して食べる事、そして残さないことが大事だからね。

 あんな風に楽しんで食べて貰えたなら、きっと満足だよ。

 でも、ちゃんと全部食べる事、良い?」

「分かってるよ~…あむあむ、うぅ、辛い…でも美味しいから食べよう」


半泣きになりながらも花木は自分が作った激辛団子の残りを食べ始めた。

まぁ、残さないことは大事だしな、ちゃんと食べてやると言う事は大事だからな。

茜が料理を失敗したときも、茜に食わせて学習させた物だからな。

それでも料理をして、今みたいに成長出来たんだ、諦めないって大事だな。

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