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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、息抜き編、バレンタインのチョコレート
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ちょっとした談義

「…じゅ、寿命が千年短くなった気分です」

「異常な単位ね」

「人の常識と神の常識は違うのですよ」


そりゃそうだろうけどな、人で千年とか10回以上一生やり直してるな。

しかし千年か…結構アニメなら聞く単位だけど

実際に換算すると、相当えげつないよな。

俺が死ぬ前の正確な西暦は覚えちゃ居ないが、まぁ2000年って事にして

その千年前は平安時代か、794年から1191年までだしな。

こう考えると、平安時代クソ長いな。

おおよそ400年も続いてるって事になるのか。

戦争集約したのは1950年程で、そこから死ぬ前が2000年とすると

50年程度しか経ってないと…こう考えると、平安時代の400年はえげつないと思える。

400年の間だ、些細な小競り合いがあったとしてもずっと平安時代だった訳だしな。

この数字は正直俺の想像の範囲外だが…でも、考えてみれば今の俺は神なのだから

大きな問題が無ければ、俺も当たり前の様に千年以上生きる事になるのか。


「後、何か思ったんだけど亀は万年、鶴は千年って凄い言葉よね」

「逆です、鶴は千年、亀は万年です」

「どっちでも良いでしょうがそんな事!」

「案外大事なのですよ?」

「知らないわよ、で、あなたはどう思う? ほら、叡智の神」

「えぇ、そうですね、あり得ないと思います。

 亀の寿命なんて精々150年程度でしょうしね。

 鶴の寿命は精々50年が良いところですよ、完全に管理された状態でね。

 野生ならば精々30年が限度かと、参考までに言うと烏は20年程です。

 つまり、鶴は鳥の中では確かに長寿ではありますが、そこまで飛び抜けてません」

「実際、1万年も亀が生きてたら、何か色々と知識を持ってそうだよな」

「そんな長生きの亀、間違いなく神になってますよ。

 まぁ、神聖視された亀が神になるというのも十分あり得ますがね」

「大体が神聖視されるか否かが大きいのか」

「勿論ですよ、神聖視されて神はようやく神になれるんですよ。

 逆を言えば、神聖視さえされれば、どんな存在でも神になれると言う事ですね。

 と言っても、それは信者の信心深さが重要になって来ますがね。

 神が居ないのが常識だと周りが考えている場合、どう頑張っても神は生まれません。

 神聖視というのは、1人2人では駄目なんですよ、一部の例外は1人2人で神を生みますが」


チラリとカカオ豆を回収している茜の方を向いた。

あの一部の例外というのは茜の事を指しているのは間違いないだろう。

現に、あいつは殆ど信仰を失ってた四宮の神をほぼ1人の信仰で復活させた。

この地点で、あいつの力がずば抜けているのは間違いない。

神になってもおかしくない程に。


「よいしょ! 時雨さん、これ位で大丈夫ですか?」

「えぇ、それだけあれば十分ですね」

「じゃあ、どうすれば良いか教えてください!」

「良いでしょう、まずは」


時雨は茜にチョコの作り方を細かく教え始めた。

だが、時雨が教えるのはあくまで知恵だけであり

技術は教えず、細かい時間なども教えたりはしていない。

味付けも同じく、時雨はただ知識のみを茜に与えた。

料理の細かい部分を知ってるのは料理を司る神だしな。


「長いですね…30時間」

「なめらかな口当たりにするのがこの時間と言うだけです」

「凄くなめらかにするには70時間ですか」

「えぇ、その前にカカオを温めた後に胚芽を取り除く必要があります

 そして、それを粉々のして、その後に擦り潰しです」

「分かりました! 頑張ります!」


茜が嬉しそうに箱一杯のカカオ豆を背負って神社に入った後


「冷凍庫ってあるんでしょうかね、今更ですが」

「今更言うのかよ」


何でもう少し早く言わなかったのかと思うような事を時雨が呟いた。

と言ってもまぁ、冷凍庫は一応ある、料理とか保存に便利だからな。


「でもまぁ、一応あるんだよ、四宮神社にはな」

「ほぅ、流石進んでますね」

「因みに花木の団子屋にもあるぞ、料理を取り扱ってるしな」

「ほぅほぅ、それはそれは」

「後、オーブンもあるぞ、これは流石に団子屋には無いが」

「神の力を最大限活用してますね」

「使えるもんは使っとけってな、でもテレビは無い」

「ほぅ、それは何故ですか?」

「いやだって、テレビ局とか無いし、そもそもテレビが無くても

 毎日毎日退屈な時なんて無いしな、馬鹿達の馬鹿騒ぎを

 聞いたり見てるだけで、満足なんでね」

「四宮神社は千客万来ですしね、暇などありませか」

「全くもってその通りだ」

「流石は全てを受入れる神社ですね」


全てを受入れる神社は千客万来、どんな奴が来ようと受入れる。

そいつが暴れてる奴でも、説得して受入れるのが茜のスタンスだ。

流石に暴れてるのを受入れる事は出来ないが、暴れてるのを落ち着かせて受入れる。

そして、沈静化した奴は四宮神社に来るようになる。

茜のやり方は凄いと思うよ、相手の暴力を受け止めて受入れるんだからよ。


「でも、問題が起こったときに動くのは茜だからな。

 全てを受入れる様に動いてるのは茜で、俺の手柄でも無い。

 大体はあいつのお陰だ」

「その巫女を育てたのがあなたなんだから、誇るべきだと思うけどね」

「あぁ、その通りだな、自慢の娘だ」


とは言え、茜の努力が大きいわけだし、自分を誇るつもりは無いが。


「基本動かないんですか? 神降ろしとかはしないとか」

「しないな、茜が小っちゃい頃に何度かした記憶はあるが」

「小さい頃はしたのに、今はしてないと」

「今はあいつも十分強くなってるしな、流石に天候とかそう言う問題が起きれば

 俺も降りて天候を操ったりするんだろうが、今はその問題も天狗達が解決出来るし」

「天狗も随分と実力がありますね」

「風を操るからな、上手く操れば雲を呼ぶことも出来るだろ。

 後は強い妖怪の数が減ってきてるのもあるかも知れないな」

「それは私達山明が動いてるからよ、戦いの専門でもあるしね」

「久里も影で動いてるみたいだし、あまり強い妖怪が里に近付けないのもあるだろうな。

 藜の件は流石に動いたけど」

「あの子は四宮の関係者だからね、四宮の問題は四宮で片付けたって事かしら」

「そうだな、放置してても葵が何とかしてただろうが 

 あの問題は茜がやったからこそ意味があったろう」


茜のお陰で藜は改心できたと考えるべき何だろうな。

葵が動いても、多分逃げて改心は出来なかっただろうしな。

茜が正面から全部受け止めたから、藜は改心できたって感じか。


「ですがまぁ、神降ろしをあまり使用しないのは良い事です」

「ふーん、そうなのか」

「えぇ、神降ろしは術者にかなりの負荷が掛りますからね。

 自分の身に規格外の神を降ろすとなると、その負荷は計り知れない。

 ましてや全能の神をその身に降ろすなど、並の巫女では不可能。

 並というか、上位の巫女でも不可能に等しいと言えましょう。

 茜さんはそんなあなたを身に降ろせる凄まじい才能を持つ巫女。

 その巫女でも、あなたという規格外を降ろすには相当の負荷が掛るでしょうしね。

 出来るなら、使用しないで解決するべきだと思いますよ」

「…そうだな、何となくそんな気はしてたよ」


神を身に宿すなんて、そりゃかなりの負荷だろうしな。

そんな事をしないためにも、茜には強くなって貰わないと。

今の所、あまり強い妖怪は出ていないが、これからも出て来ないとは限らないしな。

でも、今は休ませてやろう、楽しそうだし。

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