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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第9章、成長への躍動
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成長の理想

「しかし、恋歌がこの短期間で協力するとは思いませんでしたよ」

「時音の修行は強引だが効果は確かだろう」

「確かにあの子には強引な方が丁度良いでしょうね」


恋歌はあまり積極的に行動をしないタイプだからな。

だから、今回の修行みたいに強引に仕方なくの状況を作れば

恋歌は仕方なくで修行をすることだろう。

その仕方なくが彼女にとっては大きな1歩になるんだろうけどな。

現に今、協力なんてする気配も無かったあいつが協力してるしな。

これは大きいはずだ、あいつら全員が交流を持って

協力して行けば、イーリア達との戦いにも勝てるはずだ。

個々の実力が高いからな、茜と水希はぶっ飛んでるし。

特に茜は絶対的なほどに防御が強いし、カウンターも覚えたら

更に安定性が増すという感じだな。

となると、葵、水菜、イーリアの3人と戦って貰うのもありかも知れない。

ハードルが跳ね上がってる気がするけど、葵と水菜の連携は半端ないし

イーリアと水菜の連携もかなり高い、となると水菜をどう落とすかが問題だが

正直…個々の実力があまりにも違いすぎるし、連携の格も圧倒的に上。

勝算はほぼないかな。

まぁ、立ち回るとすればやっぱり茜と水希を軸にした戦いになりそうだ。

あいつらと唯一1対1で張り合えそうなのは茜くらいで

水希も1対1での勝算は薄いけども結構善戦が出来るだろうからな。


「そう言えば、お前としては恋歌ってどんな風に成長して欲しい?

 戦いになった場合、どんな風に」

「そうえば、この修行は元々戦うための修行でしたね、忘れてました」

「忘れんなよ叡智の神」

「まぁ、私としてはあの子には軍師として立ち回って欲しいですね。

 叡智の神の巫女ですし、頭を使った立ち回りをして欲しいです。

 今のままでは、茜が指揮者兼軍師ですしね、私の理想としては

 恋歌が主力の軍師で、茜が副軍師で指揮者という感じが理想です」

「その方が安定しそうだからな、今のままだと茜が倒されたら

 一気に全体が崩れる、あいつが最大の武器で最大の弱点という

 かなり諸刃の剣って状態だし」

「茜が動けば相手を倒せる可能性が最も高いが

 その反面、倒されてしまった場合はあまりにも大きすぎる損失を被ると言う事ですね」

「そうだ、茜が軸になってるからな…補助が無いと崩れたら一気に崩壊する」

「えぇ、前回の戦いでもそうでしたからね、あの状況は上手く運ぶ事が出来れば

 勝利を収める事も出来たでしょうが、惨敗しましたからね」

「あぁ、水希はイーリアに夢中になりすぎて背後がお留守。

 恋歌はチャイムを狙おうとして、上手く視線を逸らされ水希の補助を忘れる。

 藜も同じで、近付いてきていたチャイムに夢中になりすぎてた。

 藜か恋歌が上手く声かけをして、藜がチャイムを警戒。

 恋歌が花木を警戒していれば、もう少しは良い勝負が出来たかもな」

「と言っても、あの妖怪兎に攻撃を当てられたかは疑問ですがね」

「まぁな、あいつは速いし心理戦にも富んで、頭の回転も速いからな」

「普段はサボってるようですがね」

「あぁ、だがまぁ、今日は必死に働いてると思うぞ。

 時音が強制労働をさせてるからな」

「さらっと恐いですね、それ」


装置を付けられての強制労働…考えるだけでもゾッとするな。


「しかし自業自得としか言いようがありませんね

 あのままでは妖怪兎達が散り散りになってしまうでしょうしね」

「多分、あいつが何をしようとあいつらは散り散りにはならないと思うぞ。

 仲間を見捨てるとか、そこら辺でもしない限りな。

 あいつは絶対に仲間を見捨てたりはしないだろうが」

「何故そう言いきれるんですか?」

「そんな事をする奴が、あそこまで部下に心酔はされちゃ居ない。

 妖怪兎たちはあいつについて行ってるんだ、あいつその物に。

 嘘偽り無い、あいつその物に心酔してるんだからな」

「確かに、いつもサボってる奴に付いていくって事は

 それ相応の理由がないと、ですしね」

「あぁ、そうだ、多分だけど、妖怪兎たちは全員

 あいつに対して大きな恩を感じてると思う。

 あいつらは元兎、当然、地獄を生きてきてた連中だ。

 そいつらを天国に導いてくれたのが、花木だからな。

 それだけでも十分過ぎる程に恩を感じるだろう」

「心酔と言うより、生まれたての動物が初めて見た動物を

 親だと勘違いする現象に近いですね」

「かもな、だがあいつらに人としてのやりがいを与えたのは紛れもなく花木だ。

 団子屋を経営する、その為に必死に動いて無事経営にこぎ着けたのはあいつだからな。

 それに、毎日サボってばかりだけど

 あいつの心の底にある優しさには気付いてるだろうしな」

「優しさですか、そんな物があるとは思えませんがね」

「群れの長ってのは、何かあったときに動けるかが大事なんだ。

 あいつはその素質を十分持ってる、普段サボってばかりでも

 群れの連中に何かあったら、確実に全力で動くだろう。

 例え病で床に伏せていたとしても、あいつは動くぞ、そう確信できる」

「見た目によらないとは言いますが、そこまでには思えませんがね」

「ま、1番優秀なのはそんな事態に陥らせない事だけどな」

「それは間違いないでしょう」


それでもきっと問題は生じる、その時にどう動けるかが

群れの主としての実力が分かるって物だ。

何かあったときの対策を改めて伝えておくとか。

改めて対策用の道具を与えるとか、色々とな。

割とあいつはそこら辺しっかりしてそう。


「待って恋歌! 止めて! 指を切るよ!」

「あ、危ない…すみません…」

「水希ちゃん! 火を強くしすぎ!」

「ひゃっはー! 料理は火力だぜ-!」

「焦げちゃうよぉ-!!」

「……下は大変そうですね」

「特に水希がヤバそうだ、料理…本当に出来てたのかよ、あいつ」

「瞬間的に熱を入れるのがあたいの料理!」

「火力あげすぎだよ…それに、この料理はじっくり火を入れないと駄目なんだから!

 そうすると、味が染みていくの、美味しくなるよ」

「そうなの? じゃあ、そうするよ!」

「美味しいという言葉で釣りましたね」

「上手いな、流石茜」

「良く相手を知ってる証拠ですね、素晴らしい事です」


前は料理をする度に具材を焦してたのにな。

今はちゃんと焦さないように出来るようになって、俺は嬉しいよ。

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