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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第9章、成長への躍動
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強制労働タイム

うぅ~、なんで私がこんな事に~

確かに普段からサボっているけど、これは酷いよ~


「あ、頭領様!」

「お、おはよう~」

「どうしました? 何だか顔が青ざめていますが」

「何でも無いよ~、あ、今日は私も手伝うから~」

「えぇ!?」


私の一言で配下の兎たちが全員目を丸くして驚いた。

皆が皆、お互いの顔を見合って、冷や汗をかいた後に

もう一度私の方に向いて、心配そうな表情に変る。


「な、何かあったんですか!? 頭領様!」

「え!? 何か事故とか! 病気とか!」

「そ、そうですよ! 普段の目が覚めたような表情でも無いのに!」

「あれあれ~? 何だか酷い事言われてる~?」


配下の兎たちからして見れば異常なことなのは間違いないんだろうけどな~

でも、今の私は強制労働という選択肢しか無いんだよね~

こ、この服の下に隠れたえげつない装置の前では私は無力だし~


「き、きっと体調が悪いんだ! 頭領様はいつも通りお休みに!」

「い、いやぁ~、それが出来ないんだよね~」

「な、何でですか!?」

「いやさ~、少しくらいは真面目にやろうかと思ってさ~、改心って奴かな~?」

「え? あ、そ、そうなんですか…え?」


皆、怪訝な表情をしているよ~、信用してないのかな~?

今までの私の行動を考えれば当然なのかも知れないけどね~

実際、改心してるわけでも無いしね~


「と、とにかく~、やるよ~!」

「…は、はい」


皆の表情は変らず、怪訝な表情のままだよ~

信頼されていないのは何となく分かるんだけどね~


「それじゃ~、まずはお団子を作ろうか~、お客様が待ってるよ~」

「はい!」


えっと~、今までのお団子の売り上げで1番多いのがこの黄粉団子。

次に3色団子だね~、やっぱり人間の皆にはこう言うのが人気なんだろうな~。

それで、妖怪達のお気に入りの団子は1つの団子に5つの味を潜めた

多種多様5段団子~、妖怪は一気に来る味を理解する能力が高いんだろうな~

妖怪1番人気がこれで、人間の場合は最下位から4つ上だしね~

最下位は草団子~、美味しい野草を使った団子だけど~

こう言うのは兎とかじゃ無いとあまり食べないんだろうな~

私達は好きなんだけど~、草食動物の妖怪じゃ無いとキツいのかな~


「えっと~、今までの売り上げから逆算すると~、これだけ作って~

 今日は風が強いから、お客様はあまり来ないかもだけど~

 一気に買うお客様が何人か来るだろうから~、これだけ分は置いといて~」

「わ、分かりました」

「えっと~、次は~、これだね~、お餅を用意しておいてね~

 私の予想だと~、今日は10人位はお餅を買いに来るからね~」

「何故分かるのですか?」

「今日はまだお正月からあまり経ってないからね~

 で~、今の時間は多分だけど作ったお餅が少なくなってくる時期だからね~

 前にお餅を買ってくれたお客様の来店速度を考えれば今頃に消費するはずだからね~」

「はい!」


これは予想でしか無いんだけど~、赤字にはならないから問題は無いよ~

えっと~、5段団子は~、そ~だな~、普段よりも多めに作ろうかな~

3色団子も少し多めに作って~、黄粉団子も同じく多めだね~

結界が広がったみたいだし~、妖怪や他の人達が来るなら今日くらいだろうしね~


「で、出来ました!」

「うん~、開店準備完了だね~」


何だか開店時間までが長く感じるよ~


「と、頭領様がここまで積極的に動くなんて…何かあったのかな? やっぱり」

「と、頭領様が今日本気になっただけだよ、多分明日はいつも通り…」

「でも、働いてる頭領様格好いいな-、普段の頭領様は可愛らしいけど。

 やっぱり働いてるときが1番格好いいよ」

「それは分かるけど、でも、やっぱり不自然だと思わない? あの頭領様だよ?」

「頭領様格好いい! やっぱり頭領様が1番!」

「そもそも頭領様はいつも格好いいわよ、あんた達と違って」

「それは分かるけど、でも、やっぱり少し不自然じゃ無いかな?

 自分の意思で動いてないような、そんな感じがしない?

 無理矢理動いてる感じが…少し辛そうだし」

「確かにたまに働くときは本当に楽しそうにしてるけど、今は何だか…」

「でも、いつも通り凄いじゃん」

「そうだけど…」


う~ん、小声で会話をするなら、もう少し小さな声で会話をして欲しいな~

兎梨の声が良く聞えるのはいつもの事だけどさ~

でも~、やっぱり何となく分かるんだな~。


「あ、いらっしゃいませ~」

「どうも…おや? 花木さん、今日は珍しいですね」

「いやぁ~、私もそろそろ心を入れ替えようと思いまして~」

「ほぅ、それは良いことですな」

「はい~」

「それじゃあ、注文です、3色団子を10個ほどよろしくお願いします」

「はい、ありがとうございます~」

「ありがとうね」


お客様の前に出るのはかなり久し振りだな~

ずっと炬燵でぬくぬくしてたし~。


「いらっしゃいませ~」


お客様を相手にしばらくの間、接客をした。

意外と楽しいかも知れないと思えてきたよ~

でも何だかな~、こう言うのは自分の意思でした方が良い気がしてきたよ~

でも~、強制労働装置って言うのが無いと~、私は働かないだろうな~

たま~に、奇跡的な発想が降ってきて~、お仕事するけどね~


「いらっしゃいませ~」

「あ! あんた花木!? 嘘!? はぁ!? 何でここにいるのよ!」

「あ、睦月~、お久しぶりだね~、四宮神社に来ないから寂しかったよ~」

「私もお勉強とかで忙しくてね、分かりきってる事を淡々と聞かされると暇なの」

「それなら神社に来れば良いのに~」

「お父さんお母さんが行かせてくれないのよね、里の外は危険だからって。

 まぁ、今の私は力も余り無い幼児だし仕方ないのかもだけど」

「前は来たのに~?」

「前は抜け出したのが近いわね」

「お姉ちゃん、早くお団子食べようよ-」

「そうね、その為に来たんだし…とりあえず花木、注文するわよ!」

「はいはい~、いつでもどうぞ~」

「3色団子が8つ、黄粉団子も8つ、えっと、お餅を4つ。

 それと、みたらし団子を8つ、この野草団子を2つ

 お餅風、もちもち団子を4つ、5段団子を1つ

 冬の風物詩、氷団子を2つでお願い」

「色々と頼むね~、最後のは意外だったよ~

 今度から夏場に出す予定に決った団子だし~」

「あの氷、甘くて美味しいのよね、私は好きなの」

「お腹壊すよ~?」

「だったらそんな物を冬場に出さないでよ」

「おっしゃるとおりだよ~」


羽衣が原案なんだけど、やっぱり季節外れだよね~


「それで~、野草団子を頼むなんて珍しいね~」

「おじいさんが大好きなのよ、その団子。

 この苦みがたまらぬわ! とか言ってるわ」

「面白いね~、この5段団子は妹さんに~?」

「うん、美味しいから」

「へぇ~ それにしても沢山頼むね~」

「皆、ここの団子が大好きだからね、えっと、お金はこれで大丈夫かしら」

「うん、丁度だね、ありがとう~」

「ありがとう、それじゃあ私は帰るわね、また今度来たときに

 あなたがそこに立っていることを祈るわ、怠け者のぐうたら店長さん」

「あはは~、酷いな~」

「そうね、じゃあ、サボり性のダラダラ兎が良い?」

「どっちもいやだね~、とにかく、また来てよ~

 その時に私がここに立ってるかは分からないけどね~」

「はいはい、期待しないでおくわね」

「それが良いよ~」

「そこは否定しなさいよ、言われてる本人なんだから」

「私は~、嘘は~、あまり言わないの~」

「はぁ、能力が高いくせに全部を無駄にしてるわね、その性格で」

「あはは~、性格は私その物だよ~邪魔とか無駄とか関係なく私その物なの~」

「じゃ、そのあなたが今たってるって事は、あれかしら?

 案外、時音辺りがそろそろキレて、強制的に労働させる装置でも付けられた?」

「な、何故それを~!」

「……ま、まさか図星とは…圭介はあり得ないだろうから時音かと考えて

 相手を無理矢理動かす装置と言えばそんな装置かなと思って言ったのに」

「まぁ~、圭介はこう言うのしないよね~、言葉で諭そうとするだろうし~」

「そうでしょうね、強制しようとすれば出来るのに強制しないのがあいつだし」

「ま~、そんな感じだよね~、だから過ごしやすいんだけど~」

「ただ、ああ言う性格の人は本気で怒ると確実に恐いから気を付けなさいよ?」

「……き、肝に銘じておくよ~」


確かに圭介が本気で怒ったら今のこの状況よりも悲惨なことになるだろうな~

…怒らせないように頑張ろうかな~

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