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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第9章、成長への躍動
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風情はいつでも誰とでも

……意外と酒を呑むと眠くなるみたいだな。

まぁ、一升瓶をいくつも持ってきて1日中飲んでいたら

そりゃあ流石に酔いつぶれるだろう…がまぁ。


「……すぅ、すぅ…」

「流石に涎を流しながら寝るのはどうかと思うぞ?」

「うにゃぁ…もっと飲ませなしゃい…」

「もう無理だろうが」


ったく、時音の奴め、俺の膝上で寝るなよな。

しかもここは屋根上だぞ? ちょっとバランス崩したら落ちるだろうに。


「…はぁ、意外とお前って酒に弱いのな」


いや、どっちかというと俺の方が異常なのかも知れないな。

流石に一升瓶をここまで飲んだら普通は泥酔するのか。

一応、俺は憧れの象徴、酒豪とかが居るとすれば

いくらでも酒を呑みたいと憧れてもおかしくは無いはず。

で、その憧れを拾ってこんな感じになってるのかも知れないな。


「しかし、酔えない酒って酒の意味あるのかね」


まぁ、全然酔ってない訳ではないんだけどな。


「…すぅ、すぅ」

「……」


しかし、神社のメンバーも静かになって、時音も寝ちまって

どうもこうなると暇でならない。

寝るとしても、流石に時音が居る状況じゃちょっとな。

ひとまず四宮神社に時音を連れて行って寝かせるか。


「ふぅ、俺も寝るかな」


とりあえず俺も寝る事にした…まぁしかし、こう見るとあれだな。


「うにゅぅ…」

「すぅ…」

「女しか居ないな」


やっぱり場違い感が半端ない気がする。


「しかし、なんで花木がここにいるのかね」

「まぁ~、よくあることだよね~」

「…ほぅ、お前は起きてたのか」

「あはは~、兎は夜行性だよ~?

 まぁ~、暇だからそろそろ寝ようかと思ってたけどね~

 こんなに綺麗な月だったし~、1人でゆっくりとお月見してたんだよね~」

「ふーん、にしてもお前の口調を聞くと、どうも眠くなるな」

「あはは~、ゆっくりだしね~」

「本気を出したら早口だったり、普通に話すのによ」

「逆だよ~、これが私の普通なんだよ~?」

「ふーん、ま、言えてるな」

「あはは~、それにしてもお酒臭いね~」

「時音と2人で暇だったんで月見酒を楽しんでね」

「うぅ~、酷いなぁ~、私なんて1人だったのに~、羨ましいな~」

「羽衣とかに頼めば一緒に見てくれたんじゃ無いのか?」

「配下の兎たちはお団子屋さんで忙しいからね~」

「その忙しいときに、お前はここでのんたらしてたのか?」

「いやぁ~、あはは、い、いつもの事だよ~」

「いつもの事であって良いわけ無いだうに…ま、俺も諦めてるがな。

 本当、そんな感じなのに、良くまぁ配下がついてくるよな」

「それ、私が1番良く思ってることだよ~」

「直そうとは思わないのか?」

「直せないよ~、直せと言われて簡単に直せるならさ~

 その苦手がずっと苦手とか弱点なわけ無いじゃんか~

 言われても早々直らなかったから苦手なままだったんだよ~

 それは自分が1番良く分かってるのに~

 何も知らない人にしつこく言われちゃうと、何だか気が滅入るよね~」

「それは分かるな」


俺も上司とかに滅茶苦茶言われていた記憶がある。

ここが駄目だとか、なんで何度言っても直ら無いんだとかな。

1回言われただけで直るわけが無いだろうが。

苦手や癖を直させたいなら、1年以上掛ける覚悟をして欲しいと思った。


「まぁ~、苦手も個性と考えれば楽だけどね~」

「苦手を苦手のままで放置ってそれはそれで問題があると思うが」

「あはは~、なら苦手を武器にすれば良いんじゃ無いのかな~」

「サボり癖をどうすれば武器に出来るんだ?」

「……み、皆の緊張をほぐすとかかな~?」

「イラッとするだけじゃね?」

「まぁ~、私は緊急事態に動く感じだね~」

「どう言う場面で動くんだ?」

「新しい発想が降り立ったときとか~、お祭りの時とか~

 誰かが1人寝込んだときとか~…いや、1羽かな~?

 でも~、ほぼ人型だし1人で良いかな~」

「早々動かないって事だな」

「明日から本気を出すよ~」

「それは絶対に本気を出さない奴の台詞だ」

「でも~、私が本気を出したら凄いよ~?」

「それは重々承知してるよ」


本気を出した状態の花木は色々な方面でぶっ飛んでるからな。

戦闘面でも異常な程に予想能力が向上するし

本気を出したときの団子を作る速度は異常だ。

羽衣達が10個作る間に100個作りそうな勢いだしな。

本気を出したらハイスペックなのに普段はダラダラって言うね。


「あぁ、そうだ~、ねぇ~、私と一緒にお月見しようよ~」

「いきなり何だよ、話を飛ばしすぎだろ」

「良いじゃんか~、時音と楽しんだんだし~

 私に付き合ってよ~、あ、お団子も出すよ~?

 お酒を飲み足りないなら、私もお酒を飲むよ~

 お酌するよ~? 泥酔するまでのんであげるよ~?

 後、何でもしてあげるよ~?」

「お前も変な事を言うな、一緒に飲むのにわざわざ対価なんぞ興味無い。

 それにだ、何でもするってのは言うなっての」

「圭介以外に言う訳が無いよ~」

「信頼関係って奴か?」

「うん~、それにまぁ~、別に圭介になら何されても良いしね~

 そもそも~、あなたが本気を出しちゃったら~

 抵抗とか出来る訳がないじゃんか~」

「そう言えば俺って神だったな、そりゃ抵抗は出来ないか。

 まぁ良い、とりあえずお前の月見にも付き合ってるよ」

「いやぁ~、流石は圭介~、ありがとうね~」

「ま、あまり時間は無いだろうが」

「それでも良いよ~、あはい、お月見団子だよ~、後お酒~」

「しかし、酒って何処で手に入れてきてるんだよ、ここには無いはずなのによ」


もし何かの拍子で茜が酒を呑んだら困るし、あまり酒は置いてない。


「勝ったんだよ~、皆で飲むためにね~」

「へぇ…じゃあ、もしかしてお前ら全員飲んだのか?」

「そうだよ~? まぁ~、私以外だけどね~」

「お前は飲んでないのか」

「あまり好きではないし~、それよりお月様だよ~

 あ~、でも~、四季ちゃんサラちゃん、キキちゃん、キャンちゃんは飲んでないよ~」

「だったらあまり飲んでないな」

「そうだね~、ま~、私が飲んだら半分以上だよ~」

「かもな、ま、酒を呑むのは時音を寝かせた後だ」

「あはは~、神様も酔いつぶれるんだね~」

「そうみたいだな、ま、酔えない酒は酒じゃないだろうしな」

「それもそうだね~」


しかしまぁ、連続で酒を飲むことになるとは思わなかったな。

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