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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第9章、成長への躍動
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2人だけの月見酒

「…はぁ、しかし、やっぱり人の姿ってのは楽ね」

「そりゃな」


猫のままは何だか結構動きにくかったからな。

やっぱり人の姿は楽で良いって感じだ。


「何か、神社の瓦の上で月を眺めるってのも乙なものね」

「うりゃぁ!」

「危ないよ!」

「ふが!」

「…ま、静かな月見って訳じゃ無いがな」

「まぁね、でもほら…この方が楽しいでしょ?

 私やあなたじゃ、あまり場を盛り上げられないからね」

「まぁな、しかしこう見ると、酒が欲しくなるもんだね」

「ま、神っての酒が好きだからね」

「しかしま、可愛らしい女と2人きりで酒って男冥利に尽きるぜ」

「その相手がこの私よ? もっと誇ってもっと喜びなさいな」

「へいへい、神様と2人きりでお酒が飲めて、俺は幸せ者ですよ」

「なーんか適当にあしらってるわね、まぁ良いわ」

「と言ってもまぁ、酒が無いんだが」

「馬鹿ね、私が持ってきてないわけ無いでしょうが」


さらっと酒を出したな、今まで猫に化けてたのに、何処に潜めてたんだよ。

もしかして、姿が変ると所持品も変るのか?


「まさか、最初から酒を呑むつもりだったのか?」

「そりゃね、ほら、酌してあげるわ、感謝なさい」

「ほぅ、そいつはありがたいな」

「あなたは酒を呑むときはいつも茜に酌して貰ってるんでしょう?」

「まぁな、いつも茜にして貰ってるよ、ま、あまり酒を呑む機会は無いが」

「へぇ、なんで?」

「茜が飲めないからな、他は飲めるが、積極的に飲もうとはしないしな」

「羨ましいわね、私なんて酌もして貰えないし、飲む相手も居ないわよ」

「水菜とかは?」

「あの子、酒をあまり飲まないのよね、戦う事しか興味が無いわ」

「あいつらしいね」


時音に注いで貰ったお酒を、月としたから聞える楽しそうな声を肴に

ゆっくりのんびり飲んだ、美味いもんだ。


「どう? 当然だけど美味しいでしょう?」

「当然だな、じゃ、今度は俺が酌をしてやろう」

「男に酌をして貰うって、何かあれよね~」

「んだよ、性別また変えろって? 勘弁してくれよ」

「冗談よ、あなたがあの姿をあまり好ましく思って無いのは知ってるわ。

 しかし、全能の神たるあなたに酌をして貰うって、相当名誉な事よね~」

「そう思ってるようには感じないが?」

「ふふ、バレた?」

「バレバレだよ、ほれ」

「っとと、ありがとね」

「うりゃ!」

「うわぁ!」

「ばふ!」

「うぅ…な、なんで茜は当らないの!」

「水希ちゃんが何処に投げるかは分かりやすいから」

「うぅ! あたいの実力がまだまだだという事ね!」

「…その代わり、私に何発も当ってますがね…」

「安心して、私もだから」

「妖怪であるあなたでも避けられないなら、私が避けられないのは普通で…

 ん? じゃあ、茜さんが妖怪よりも妖怪って事でしょうか」

「茜は純血の人間だけど…それに、完全に予想だけで避けてる。

 水希が枕を投げる前に既に避けてるから」

「……予想能力恐ろしすぎで、ぶふぁ!」

「くぅ! また外れた!」

「な、なんで私ばかり狙うの!?」

「当らないから!」

「うひゃ!」

「あ、ぶふ!」


……何か会話だけでどんな状況か分かるな。


「ぷふ、ふふふ、本当あの子達楽しそうね」

「そうだな」

「ったく、こっちまで楽しくなるじゃないの、ま、あんたと月見酒ってだけでも

 私は十分楽しいのだけどね」

「そりゃぁ、言い方次第じゃドキッとしそうな台詞だな」

「ドキッとしても良いのよ? むしろしなさい」

「その言い方じゃ、遠回しに告白してるようだな」

「それはまた自意識過剰ね」

「多少は良いだろ? 仕方ないじゃ無いか」

「ま、大目に見てあげましょう」

「おりゃ!」

「また私!?」

「あ、流石に何度もは!」

「え? ぶふぁぅ!」

「あ、ごめん恋歌」

「……な、なんて強力…」

「怪我は」

「だ、大丈夫です、水希さんのあれよりは、グハ!」

「恋歌ぁ!」

「冗談ですよ、冗談」

「……紛らわしい事しないで」

「痛!」


…恋歌も時雨に似て実の所は弄られキャラなんだろうな。


「やっぱ、水希は暴走気味ね、しかし、異常な程に茜を狙ってるわね」

「茜にだけ当てられてないみたいだからな、意地でも当てようとするだろう」

「負けず嫌いな所があるからね」

「お前に似てるよな、そこら辺」

「私と言うより水菜に似てるんだと思うけどね、それにほら

 基本戦いに身を置いている以上、最強を目指したいからね。

 そうなると、敗北は許されないし、妥協も嫌だ、だから負けず嫌いになるわ」

「そう言う物かね」

「そう言う物よ」


…まぁ、きっとそう言う感じなのだろう。

時音がそう言うのならそれはきっと正しいはずだ。


「ま、戦士にも休息は大事だから、休むときはしっかり休むわ。

 楽しむときもしっかり楽しむ、戦いに身を置く以上は

 いつ死んでもおかしくは無い、だから、楽しむ時間は至福の時。

 そんな私達に取っては、今一瞬は何より価値がある。

 水菜はそれを知っていて、水希はそれを引き継いでいるんでしょうね」

「やっぱり戦いを司る神が言うと説得力が違うな」

「そうでしょう? ま、死なないはずの私が言っても説得力は無いかもね。

 でもまぁ、神も死ぬときは死ぬしね」

「そうなのか?」

「えぇ、少なくとも例の戦いでは何柱も死んだわ」

「…そうか」

「私だって一時期は死んでたしね、仮死状態ってのが正しいのでしょうが。

 まぁ、私は水希や水菜、そしてあなた達が居たから助かったけどね」

「俺の場合は茜や葵か」

「特に茜でしょうね」

「だろうな」

「うりゃ!」

「さ、流石に! 反撃するよ!」

「あ、あぶふぁぁぁあ! こ、このあたいがぁああ!」


…丁度、したの戦いも決着が着いたみたいだな。

茜のカウンター勝利、粘り勝ちって方が正しいのかも知れないがな。


「…さ、勝負も着いたみたいだし、また酒を飲み交わしましょうか」

「だな、ほれ」

「ん、ありがとう」


夜が明けるまでは2人で月見酒か、酔いつぶれ無いように頑張らないとな。

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