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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第8章、動き出した世界
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3種の巫女

「痛た、全く容赦ないなぁ

 一応、鬼の血統なんやし、少しは加減が欲しんやけど?」

「お前に加減なんているのかよ?」

「一応、うちは半分人間やで」

「大天狗に素手で戦える地点で人間ではないだろう?」

「擂まで? 酷いなぁ、うちは人間やで、ま、元やけど!」

「まだ半分人間でしょうが、先代巫女…しかし何かねぇ」

「どうした?」


時音が水菜にツッコミを入れた後、こっちに視線を移した。


「いやね、あなたの神社の巫女って、何か凄いなーと」

「何が言いたいの?」

「いやだってさ、妖怪、半妖、人間でしょ? 3姉妹でさ」

「た、確かに私はもう完全に妖怪ですけど」


そう言えば、藜は1度死んで復活したタイプだから完全に妖怪なのか。

そうなると、この神社の巫女は半妖、妖怪、人間か。

他にも妖精、妖獣、幽霊…色々な種族が集まるわけだ。

自分で言ってるわけだが、何かスゲーよな、完全に来る物を拒まずって奴だな。


「こりゃ、茜ちゃんが神さんになって、新しい巫女登場かも知れへんな」

「茜が神になったら圭介はどうすんのよ」

「あぁ、そう言えば…あー、でもほら、圭介はんは性別変えることが出来なぁ。

 じゃあ、女の状態の圭介はんが長女で…なる程、素晴らしいバランスや。

 女になった圭介はんは茜ちゃんによう似とるって聞いたからなぁ」

「誰から聞いたんだ?」

「時音はんや」

「瓜二つだったしね」

「興味があるな、どんな風になるんだ?」

「…え? やるの?」

「また女の姿が見られるんだ! あたいは楽しみだよ!」

「……やらなきゃ駄目?」

「えぇ、この流れでやらないのはね」

「俺は男だぜ? 変装の目的として変化はするが」

「良いじゃん、ほれほれ、やりなさいよ、だって私には出来ないのよ?

 あなたの特権みたいなものなんだし、こう、どーんと!」

「……わ、分かったよ、仕方ないな…」


俺は指を鳴らし、その場で姿を変化させる。

変化をすると、足下からたぬきの変化に似た煙が出る。

その瞬間に姿が変った、変化の方法も色々とあるみたいで

多分、その場の気分で変化するときの演出が違うのだろう。

だが、変化する姿は変らないけど。


「っと、こんな感じだな」

「わ、私と茜にそっくり…」

「一部を除いてね」

「……確かに」


藜と茜の視線が何処を見ているのかはすぐに分かった。

そりゃあ、最も違う場所だろう、そう、最大のコンプレックス。


「…い、いつ見ても大きい…」

「いやっふー! あたいダイブ!」

「おわ!」


俺が油断をして居ると、水希が俺に抱きついてくる。


「うん! 柔らかい!」

「……おい、馬鹿な真似すんな」


俺は飛びついた水希の頭を鷲掴みにして、無理矢理引き剥がす。


「力超強い!」

「当たり前だろうが、と言うか、何の真似だよ」

「揉み揉みしたかった!」

「……馬鹿なのか? ミルクに抱きついてろ」

「ミルクは何か普通に受入れそうよね、おっとりしてるし。

 あの子に抱きつけば、ずっと揉めるわよ、多分」

「いや! 圭介の方が落ち着く!」

「俺は元々男だ、何か不愉快だから止めろ」

「女の子でもいきなり抱きつかれるのは不愉快この上ないけどね。

 まぁ、相手が仲の良い相手なら多少は我慢できるかもだけど

 相手が見ず知らずだったら殺すわね」

「冗談に聞えへんなぁ」

「あれはどう考えても冗談で言ってないぞ」

「異性が不意に抱きついてきたら、戦神らしく首をもいで

 高らかに掲げてやるわ」

「…擂、あれは冗談なんやろうか」

「いや、多分本気だ…」

「もし圭介がそんな真似をしたらどうなるか興味はあるな。

 最強の神同士の戦争が始まると考えると、俺としては結構」

「…多分、世界が滅びるわ」

「冗談に聞えない!」

「冗談じゃないし」


俺は茜に降りないで下手に力を行使すると、

それだけで世界が大変な事になるらしいからな。


「でも、意外と受入れるのではないですか? あなたならね」

「…その何か裏がありそうな声は、時雨ね」

「はい、その通りですよ」

「…何でここに?」

「巫女の仇を討とうかなと」


時雨は藜の方をチラッと向いてそう呟いた。

藜はあいつの存在がなんなのかをすぐに理解し

今自分がどんな状態かも理解したようで、青ざめている。


「へぇ、叡智の神も冗談を言うのね、でも、全く笑えないわよ? その冗談は。

 もしかしたらマジで言ってるの? だとすると、随分と」

「冗談ですよ、冗談、元より巫女のことは大して興味はありません。

 まぁ、便利な手足ではありますがね、雑務も何もかもをこなさせるのも良いですし」

「…そっちも冗談であって欲しいんだけど、どうだ?」

「巫女に愛情など注ぎませんよ、どうせすぐに死にます。

 そしてすぐに次の巫女が来て、過去の記憶はすぐに消える」

「……」

「ふふ、叡智の神って割には結構馬鹿なのね。

 今を楽しめないようじゃ、いつまでもいつまでもつまらないわよ」

「何かが終わるのは当たり前だ、それなのにそんな事を言ってたら

 どんな物語も楽しめねぇよ、ま、神になったばかりの俺が言っても

 説得力の欠片も無いのかも知れないが」

「ふふ、いやぁ、私はそう言う考え、好きですよ?

 ただね、長く神様をやってると…どうもね」


時雨の表情が僅かに変化した、殆ど感情は出さないのに。


「ま、私はあなた達2人と喧嘩はしたくありませんね。

 長く付き添えるかも知れない相手を自分で切りたくはない。

 さ、この話はここまで、私がここに来た本当の理由を言いましょう」

「長い前座ね」

「前座は大事ですよ? さて、あの話の流れからは信じられないでしょうが

 今回私がここに来たのは、あなた達に礼を言うためですよ」

「礼?」

「えぇ、一応うちの巫女を助けていただいたことですし。

 お礼はしっかり言わないと…それに、良い物も見れました」

「良い物って何だよ」

「圭介さんの女装」

「…いや、女装とは違うぞ、女の装いをして居るわけじゃなく

 一応、女その物になってるわけだから、女装じゃなく性転換だ。

 後、半ば強制でこんな姿になってるわけだから勘違いはするなよ?」

「いえいえ、最初から圭介さんに女装癖があるとは思ってません。

 そもそも、四宮の神本来の姿は恐らくその姿でしょうからね」

「ん? どう言う事や?」

「まぁ、重大な事柄でもないので興味を持つ必要もありませんよ。

 …しかし、あれですね、胸が異常に大きいですね、私よりも大きいとは」

「お前まで変な所に目を付けるなよ、と言うか、お前も神なら自在なんじゃねーの?」

「まぁ、自在ですが、それは本来の姿ではないでしょう。

 あ、この姿は本来の私の姿、整形無しの本来の姿ですよ?

 当然あなたの姿も本当の姿なんでしょう、だから驚いてるんですよ。

 素でこんなにデカいのかーってね」


…大事なんだろうか、やっぱり大きさって。

でも、重たいから俺はあまり嬉しくはないが。

と言うか、中身男だから胸でデカいねーとか言われてもなぁ。


「触らせてください」

「…お前、叡智の神じゃなく煩悩の神なんじゃねーの?」

「いえ、これは単なる知的好奇心なんですけどね。

 これほどに大きいと手触りってどうなるのかなーって。

 クッションみたいなのか、こんにゃくとかなのか。

 と言うか、それ程の大きさで垂れてない理由も知りたいです。

 これだけデカいと母乳とかも出そうですし、試してみたいで、あ」

「完全に煩悩の神ね、叡智の神って嘘なの?」

「いえいえ、本当に私は叡智の神なんで、顔を鷲掴みにするの止めてください。

 あなたみたいな怪力軍神に鷲掴みって、私みたいな頭しか取り柄が無いような

 神はあっさりと顔面潰されますから、最大の特徴である脳みそがチラリですよ」

「チラリですむのかしら? ブチュッとなるわよ」

「あはは、いや、本当勘弁してください、表情が恐いですよ?

 本気でやりませんよね? やりませんよね!?」

「何かさらっと私の事貶された気がするから潰すわ」

「待ってください! 時音さんは素晴らしい美貌を持って

 頭も良い軍神です! や、やだなぁ、ほら、戦いって言うのは

 頭も使いますし、軍神であるあなたが脳みそまで筋肉だろうとか思いませんって!

 思うわけありませんよ-」

「そ、そこまでにしとけよ時音…流石にこの場でそんな

 グロテスクな真似をされると、茜の精神衛生上悪いから」

「わー、私の心配一切ない、こりゃ手厳しい」

「…あなた、本当に叡智の神って雰囲気無いわよね、詐欺でしょやっぱ」

「いやいや、本当に叡智の神なんですよ、あ、離してくれてありがとうございます」


……最初の方は結構取っつきにくい雰囲気があったが

実は案外そうでも無いのかも知れないな、時雨の奴。

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