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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、新春の神社! 1年の終わりと1年の始まり
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正月も終わり

ふぅ、中々に大変だった正月だが、何とか終わってよかった。

まぁ、茜と葵はかなりグッタリしているけど、後、キキ達も。


「大丈夫か?」

「だ、大丈夫です…」

「大丈夫じゃ無いわ、こんなに信仰が回復してるなんて聞いてないわよ…

 なんで何回も同じ人が来たりするのよ」

「毎日参拝に来てくれる人も一応はいるしな」


信心深い人も多くなってきて、信仰集めも順調順調。

ゆっくりと四宮の結界も広がってきてるし。

このまま行けば人類は安定するだろうな。


「はぁ、しかし、結界が広がる速度も大分速くなったわね」

「だな、時音もいるし、範囲が広がる速度が速くなるのもうなずける」

「ま、そろそろ新しい神様も出て来るってね、な?」


俺の背後に立ったつもりか知らないが、まぁ、もろわかりってね。


「あら、すみません、バレてましたか」


俺の目の前にはめがねを掛けた青い紙に青い瞳の胸がデカい

聡明そうな女の人が立っていた、着ている服は時音と同じ様に和服。

でも、全身が青い、所々に白の線と緑の線が入っている。

スカートには青を下地に緑の線と青の線が左右から斜線が並んで

連続して続いている、チェック柄ではあるが、ちょっと違う感じだな。

交差してるのは前だけ、腰元は各々の色の斜線だけになってる。


「い、いつの間に目の前に…」

「しかし、流石ですね、四宮の神、私の気配に気が付けるとは」

「一応、俺も神だしな、で、お前も相当信仰されてる感じだな

 存在感が結構あるぞ」

「ありがとうございます、ですが、本気を出したあなたの方が

 存在感は凄まじいでしょうね、あなたは自分を抑えていますし」

「ふーん、分かるんだな、力を行使するとき以外は力を押さえてる」


常に全力だとどうしても周りから異常な程に注目されるからな。

茜とたまに買い出しに行くときに不便と感じたから何とか制御できるようになった。


「で、お前は? 俺の予想だと叡智の神、とかな」

「流石の勘ですね、その通り、私は叡智の神、礼奏れいそう 時雨しぐれ

 まぁ、穢れた世から信者を守る為に神社内で動いていましたが

 あなたの結界が広がったお陰で、何とか信者を守り抜くことが出来ました

 今回はその礼と、顔合わせですね、四宮の神、失礼ながらお名前は?」

「四宮 圭介、まぁ、普通の名前だが気にすんなよ」

「四宮 圭介殿ですか」

「あぁ、ま、圭介と呼んでくれても構わない、時音もそう言ってるからな」

「時音とは?」

「山明神社の軍神だ、山明 時音、文月山にある神社の神だ」

「ほう、あなた以外にも大きな力を感じると思ったら…

 なる程、もうすでに4柱もの神が結界内にいたんですね」

「あぁ、因みに他の2柱はあいつらだ」


俺は少しへばってるキキ達を指差した。


「あれが神…どうやら、まだまだ小神の様ですね」

「あぁ、去年くらいに生まれたばかりのチビ共だ

 元はただの動物なんだぜ?」

「ほう、四宮神社に長くいたお陰で、神力を手に入れたと言うところですか」

「あぁ、ま、他にも妖怪とかいるけど、神にはならないな」

「神になれたと言う事は、その才覚があったからでしょう

 しかし、神聖なる境内に妖怪ですか」

「四宮神社は全てを受入れる神社、と、言う事にしてる

 敵対しなけりゃ、別に拒みはしない」

「っと、何だか妙な気配を感じると思ってきてみれば

 見た感じ叡智の神、と言ったところね」

「あなたが軍神の山明 時音さんですか」


やはり時音もこいつの気配には気が付いたようで

山明神社から飛んできたようだ。


「そうよ、私が山明 時音、山明神社の軍神、と、言う事になってるわ」

「しかし、そうそうたる顔ぶれですよね、全能の神、叡智の神、戦の神

 更には小さいとは言え、動物神が2柱、本来1つの神社にこれだけの神が

 集結するのはそう無いでしょう、精々年に1度くらいでしょうね」


そう言えば、年に1度、神様達は出雲大社に全員集まるという。

その時の事を言っているのだろう、まぁ、この世界には

出雲大社など無いのだけどな。


「今までは2人程度しかいなかったから、かなりの頻度で集まってたわ」

「仲も良いしな」

「…なる程、仲のよい神々ですか…面白いじゃ無いですか

 なら、私も何とかその仲に入れる様になりたいですね

 神と言えど、得意なことは違いますからね

 まぁ、全能たる四宮の神は何でもこなせそうですが」

「まさか、全能といえどあらゆる事が出来るわけじゃ無いのは明白だろ?

 それに全能だろうが何だろうが1人だけだ

 1人で考えられる事はたかが知れてる」

「ごもっとも、やはり聡明な方ですね、神とは思えないほどに」

「どういうことだ?」

「神というのは傲慢な物です、ですが、あなたに傲慢さは見えない

 まるで人間…あらゆる物を受入れようとする考えも人間の様です」


流石は叡智の神、ちょっとした会話で俺が元人間かもと言う考えに至るのか。

これが叡智の神、ちょっと侮れないかも知れない。

まぁ、侮れる神など1人もいないんだけどな。


「あ、あの、皆様…その、立ち話も何ですし

 そろそろ神社内に入ってはいかがでしょうか?

 おもてなしの準備は整えましたから」

「おや、これはこれは、ありがたいですね、で、良いのですか?」

「構わないさ」

「では、今度は神社の中で色々とお話ししましょう、お二方」

「はいはい、分かってるわ…しかしあれね

 あなた、圭介と違って取っつきにくいわね

 何か色々と考えてそうで」

「叡智の神ですからね、思考が止まることなどありませんよ

 一瞬たりともね」


叡智の神、時雨、何を考えているのか分かりにくい奴だな。

まぁ、それは時音も同じだがな……

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