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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第5章、四宮花見祭り
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お説教

「全く、あなたも巫女でしょう? ちゃんと周りのお客さんを見なさい」

「・・・・はい」

「もしも、あの投擲が逸れて周りの一般人に被害が出れば・・・・であるからして」

「・・・・・・」


時音のお説教はかなり長い間続いている、これは何時間もかかりそうだな。

それまで水希が起きていれば良いが・・・・もうすでに半分寝てるが。


「・・・・水希ぃ!」

「ひゃい!」

「全く! あなたは人の話を聞きなさい!」

「で、でも、あたいはこう言うお説教って聞いてると眠くなる」

「うるさい! 大事なことなのよ! 聞きなさい!」

「はいぃ!?」


流石の水希も時音の圧倒的な威圧には負け、シュンとなりながら話を聞き始めた。

自業自得だから何も言えないが、少しだけ可愛そうだな。

まぁ、こいつにはこれ位じゃ無いと効果は無いだろうからな。


「大変そうですね」

「そりゃな、それだけの事をやらかしたんだし」

「お客さんは喜んでくれていましたけどね」

「その代わり、羽衣はボロボロだがな」


羽衣は体中傷だらけでぶっ倒れている、一応神社内に連れてきたから邪魔にはならないだろう。


「・・・・体中が痛いです」

「見た感じでボロボロだからな」

「手当はしっかりしたんですけど、休んでてくださいね」

「分かってます、この状態だと動けませんからね」


羽衣はしばらくの間動けそうに無いよな、ついでに花木の団子屋も大変なことになってるな。


「どうしよう! あわわぁ!」

「兎梨~? 注文は~?」

「えっと、えっと、団子が10本!」

「種類を聞いてるんだけど?」

「あの、お釣りが多いですよ?」

「あぁ! ありがとうです!」


羽衣という熟練の会計を失った団子屋はかなりやばい状態らしい。

なんせ人手が足りないし、会計は羽衣くらいしかやって無さそうだし。

そんな状況だから回転が確実に遅れている。


「やっぱり団子屋は羽衣がいないと回らないんだな」

「そうですね、考えてみれば今まで会計って羽衣さんだけでやってたんですよね」

「そうなんですよね、卯実さんはまだ出来るんですけど、兎梨は絶望的ですから」

「花木はどうなんだ?」

「頭領様はやる気を出せば覚醒するんですが・・・・」

「なる程、理解した」

「あはは・・・・」


花木のことだ、興味が無いことには全くやる気を出さないんだろうな。

だからこいつが1人で回していたのか。


「じゃあ、なんで卯実さんじゃ無くって兎梨さんが会計を?」

「卯実さんの事です、兎梨に押し付けたんでしょう」

「やる気無いのか?」

「卯実さんは能力高いのに団子作りしかやらないんで」

「花木の命令でもか?」

「3回命じられれば動くらしいですが、基本的に頭領様は1回だけしか指示は出しませんからね」


あいつのことだし、しつこいくらい指示を出すのかと思ったが、意外とあっさり引き下がるんだな。

部下に対してはあまりしつこくしないんだなと。


「そうなのか」

「はい、それにしても、大変そうだなぁ、やっぱり私も行かないと、いたた」


羽衣は立ち上がり、花木達の元に移動しようとしたが、すぐに腕を押えて伏せた。


「駄目ですよ、かなり怪我をしているんですから」

「・・・・はぃ、うぅ、情けないです」

「まぁ、ここで休んでれば、あいつらもお前のありがたさに気が付くんじゃないか?」

「いえ、私なんてただいるだけですよ、あはは・・・・」


やっぱり羽衣は自分にあまり自信が無いのか、全くよく分からないな。

こいつの能力はかなり高いし、もう少し自信を持てば良いのにさ。


「とりあえずだ、しばらくは休んでろ」

「はい」


それから、しばらく時間が経ち、花木の団子屋さんの人々がとんでもない数になってる。

よくよく見てみると、兎梨が完全に目を回し、満足に注文を受けることが出来ていない。


「うぅ、注文が分からないね~」

「・・・・・やっぱり、羽衣がいないと不味いんですね」

「あぁ~、えっと、えっとぉ~」

「よし! 傷も癒えました! 行ってきます!」


その様子を見ていた羽衣がまだ少し怪我をしている腕を押え、立ち上がって団子屋に走って行った。


「あぁ! 羽衣さん! まだ傷が!」

「いや、良いだろう、あいつ自身で行動したんだしな」

「でも、羽衣さんの傷はまだ治ってませんよ?」

「それでも、あいつがもう大丈夫だって行ったんだし良いさ、妖怪の回復速度は凄いからな」

「大丈夫でしょうか」

「このままあいつが行かないと注文が回らなくなって大変なことになるからな」


羽衣は急いで団子屋のメンバーに合流して、かなり手慣れた感じに注文を捌き始めた。


「はい、3色団子3組みに、みたらしで団子4組ですね! ありがとうございます!

 みたらし4組と3色3組お願いします!」

「はいはい~っと」

「はい、1貫文500文です」

「2貫文でお願いします」

「はい、お釣りの500文です」

「どうも」


羽衣の復活のお陰か、花木の団子屋に並んでいたお客さんはかなりの速さで減っていった。

凄いよな、あいつの接客捌き、凄い速さだよ。

他にも、3人以上の注文を同時に聞き、正確に注文を受けたり

多いと気には10人以上同時に注文を聞いて、正確に受け答えして

会計も完璧にこなし、値段も完璧に話していたり、釣りの計算も一瞬出し。

あいつ、やっぱり会計の能力凄いな。


「羽衣さん、凄いですね、頭良いですよ」

「そうだな、花木とは大違いだ」

「花木さんも頭が良いじゃないですか・・・・やる気を出せば」

「そうだな、あいつもやる気を出せば凄く知能が上がるのに・・・・やる気で知力が変わるっておかしいが」

「花木さんですから」


妖怪兎の知能は良く分からないな、とりあえずこれで花木の団子屋さんも今まで通りの処理能力だろう。


「分かる? 無理をすれば周りに迷惑が掛って、最悪の場合死者が出るんだからね?」

「うぅ、足が痺れる」

「こら! 返事をしなさい!」

「はいぃ~!」


・・・・水希はあれから3時間くらいは経ってるのに、未だに正座で時音の説教を受けていた。

それから、更に5時間ほど経過し、花見客達が帰った頃にようやく説教が終わった。


「分かったわね?」

「・・・・はい、分かりました、もうしません」


水希はものすごく疲労困憊した顔で返事をした、これで少しは反省すれば良いがな。


「反省しますかね?」

「大丈夫だろうよ」

「「はは」」


俺と茜は同じくらいのトーンで小さく笑った、同じくらい呆れていたんだろうな。

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