表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第4章、花見の為の準備
146/251

基本は難しく

「それじゃあ、次は足し算だ、まぁ、計算の基本中の基本だから、しっかり覚えていろよ」

「分かった!」


サラ達は俺の言葉を聞き、かなりわくわくしながらそう返答してくれた。

これは、教え甲斐があるというものだ。


「足し算というものは、数字を単純に組み合わせることだ」

「どういうこと?」

「まぁ、まずは数字だ、何処まで覚えてる?」

「えっと、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,えっと、1」

「10以降は10の隣に1が付いて、11だ、で、19からは20で、その隣に1が付いて21だ」

「ふむふむ、では、29の後は30ですな!」

「そう言う事だ、基本は変わらないで、この1から10を繰り替えす

 まぁ、あれだな、分ける感じで良いな」

「えっと、1と10を分けて、えっと、えっと?」


何か基本を教えるのって、非常に難しいと感じるな。

とりあえず、そうだな、紙に色々と書いてみるか。


「よし、ここに数字があるな、これが1,これが10、これが100だ」

「うんうん、0が増えてるね」

「そうそう、で、これを1桁と言って、これが2桁、これが3桁だ」

「ほうほう」

「で、これがその桁が10に達したら、次の桁に移り、その桁が増える

 だから、19の次に20と、10になったと同時に2桁の方が増える」

「そんな風に増えるんだね」

「で、その、2桁目と言うものが90になって、で、99の次は100なるの?」

「そう言う事だ、まぁ、簡単な数字の流れだな、覚えておけ」


何とか理解して貰う事が出来たか、説明というのは難しいもんだな。

かなり苦戦したな、基本中の基本を教えるのはやっぱり難しいな。


「さて、それじゃあ、本題の足し算だな、足し算はこの数字を足す、と言うか合わせることだ

 まずは基本の1+1だ、左手にりんごが1つ、右手にりんごが1つある、それを合わせたら?」

「・・・・えっと、左に1つ、右に1つで、それを合わせたら、2つだね」

「そうだ、まぁ、こんなのが足し算の基本だな、で、次は1+2だ、どうする?」


サラ達は俺の説明を聞き、同じ様に指を折りながら計算をしている。

そして、少し時間が経ち。


「分かった! 2!」

「えっと、3?」

「3ですか?」

「3だろうな」

「3だろうね~、それ位は分かるよ~」


サラ以外は出て来たな、花木はすぐに分かったようだが。


「答えは3だ、サラ以外は当たりだな」

「2じゃないの!?」

「そうだ、1つのりんごと2つのりんごを合わせれば、3つになるだろう?」

「あ、そうか! じゃあ、12だ!」

「どうしてそうなる?」

「1と2を合わせたら12になるし」

「2桁が1で、1桁が2を合わせたらって質問なら正解だな、だが、俺の問題は1つと2つを合わせたらだ」

「あ、じゃあ、3!」


はぁ、何とか分かってくれたか、難しいものだな。


「それじゃあ、次は2+5だ、これならどうなる?」

「7~」

「7!」

「7だな」

「7です!」

「7!」


おぉ! 全員がすぐに答えることが出来たな。

よしよし、1桁の足し算は理解できたか。


「じゃあ、今度は5+6だ、分かるか?」

「11~」

「えっと、えっと、ゆ、指が足りません!」

「11・・・・?」

「11だな」

「1!」


何でサラの計算では1になってるんだ? どういう考え方をしたんだ?


「なんで1に?」

「10になったら1になるって!」

「10になったら、その隣に1が追加されるんだ」

「え? じゃあ、えっと、えっと」

「分かった! 11です!」

「は! 11か!」


まぁ、何かあれだけど、何とか分かったようだな。

何とか理解してくれたようで良かった。


「まぁ、そんな感じだ、じゃあ、次だ、10+20は?」

「30~」

「えっと、えっと、30です!」

「30かな」

「30」

「30!」


よしよし、どうやら2桁の計算も何とか分かったようだな。

じゃあ、今度は少しだけトリッキーな計算問題を出してみるかな。


「じゃあ、今度は少し難しいぞ? 22+55だ、分かるか?」

「「「「77」」」」


速攻で全員が計算を終わらせ、答えてくれた、どうやら、理解できてるらしい。

かなり理解能力が高いようで助かったぜ。


「よしよし、正解だ、やるじゃないか、よく分かったな」

「もう、足し算は分かったよ!」

「繰り上がりとか教えてないんだが、よく分かったもんだ

 じゃあ、次は引き算だな」


俺は足し算を教えた時と同じ様に、引き算の計算を教えた。

やっぱり、基本中の基本を教えるのは難しい。

だが、これがなってないと他の事を教えることは出来ない。

どん場合でも基本が大切だし、そもそも、基本を覚えている事を前提に教えるからな。


「さて、そろそろ遅くなってきたな」

「そうだね、お腹空いた、あと、頭が痛くなってきたし」

「流石に6時間もほぼ休み無しにやったらそうなるよな、じゃあ、飯を作るさ、待っててくれ」

「分かった!」

「そうか、じゃあ、あたしも料理を作るのを手伝おう」

「あぁ、久里、終わったのか?」

「ついさっき終わったんだよ」

「そうか、じゃあ、頼む」

「任せて」

「終わった、分かった?」

「分かりました、茜様、難しいですね、計算というのは」

「私が教えるのが苦手なだけなんだけど・・・・あ! 圭介様、お料理をするんですか?

 なら、私にもお料理をしているところを見せてください!」

「分かった、ほら、早く来い」

「はい!」


俺達は3人で料理を作り始めた、茜はものすごくわくわくした表情で

俺と久里の料理を見ながら、紙に色々と書いていた。

相変わらず、勉強熱心だな、茜は。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ