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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第4章、花見の為の準備
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見抜かれていたやせ我慢

さて、今日の作業はここまでにするかな、あまり急がないでも良さそうだし。


「それじゃあ、今日はここまでにしておくか」

「そうだな、そろそろ夕暮れ時だし、事故が起こるのも困るからな」

「あぁ、また後日だ」

「分かった、今回は帰ろう、お前達! 今日は帰るぞ!」

「分かりました」


久里の指示により、化け狸達は帰るための準備をテキパキと終わらせた。

流石に速いな、流石は長い間この仕事をやってるだけはある。


「それじゃあ、今日は帰る、それじゃあ」

「久里様も一緒に帰るんですか?」

「それはそうだけど?」

「しばらくの間、四宮神社のお世話になった方が良いんじゃないですか?」

「な、なんで? そんな」

「自覚ありません? 最近、あまり四宮神社に行かなかったか、少し暗くなってたんですよ?

 ですけど、あの花見の準備をしている時と、今はかなり生き生きしてます、だから

 久し振りに、四宮神社で休んでも良いと思いますよ、久利様は自分を追い込みすぎです」


俺達は分からなかったが、あいつらは久里のそう言う暗い部分が分かってたんだな。


「そんな事・・・あたしは」

「強がらないでも大丈夫です、私達は久里様をみているんですよ

 分かってます、私達を勇気付ける為に頑張っていたことも、ですから、少しは休んでください

 もしも、久里様が無理をするってなったら、私達も無理しますから、頭領と部下は一心同体です」


その言葉の後、他の化け狸たちも久里の方を向き、キリッとした凜々しい表情をした。

その表情をみたからなのか、久里は少しだけ下を向き、ちょっとだけ口角を上げた。


「そう・・・分かった、じゃあ、しばらくの間は四宮神社にお世話になるよ・・・

 えっと、圭介、良いかい? 何か、家主を放って話を進めちゃったけど」


まぁ、こんな話をしているのをみていたのに、断る何か出来ないよな。

それに、花木とは違って、久里は普通に家事を手伝ってくれるから、問題は無い。


「あぁ、そりゃあ、当然構わないぞ、な、茜?」

「えぇ、圭介様が許可を降ろしたというのなら、私は否定なんてしませんよ」


俺の問い掛けに、茜はにっこりと笑い、そう返してくれた。


「ありがとうね、じゃあ、しばらくお世話になるよ、手伝って欲しいことがあったら言ってね

 いくらでも手伝うからさ」

「あぁ、分かった」

「それじゃあ、久里様! しっかりと休んでくださいね!」

「あぁ、分かったよ、しっかりと休むさ」


化け狸たちはその言葉を聞き、全員笑い、四宮神社から降りていった。


「嬉しそうで良かったね、久里様」

「うん、あそこは久里様の故郷みたいな所だから・・・」

「でも、さみしがり屋で甘えん坊のお前が、本当に久里様と別れて良かったの?」

「良いの、寂しくても、私は久里様が元気なら、それで・・・」

「そうか、大人になったな、さみしがり屋で、久里様にいっつも引っ付いてたお前がねぇ

 最初の頃はちょっと離れたら泣いてたのに」

「う、うるさいよ! 私だって、もう大人、それに、先輩だよ? 大先輩

 久里様が人の姿になってすぐに私もなったんだから」

「先輩って感じはしないけどね」


小声で話しているつもりなんだろうが、思いっきり聞えているんだよな、あの会話。


「マメも独り立ちできるようになったのか、成長を感じる」

「マメってのは、あの化け狸か?」

「あぁ、私が人型になった後に傘下の中で1番速く人型になった子だ」

「居たね~、そんな子~、忘れてたよ~」

「花木、お前は私の部下の名前と顔を忘れていたと? 紹介したのに?」

「いやぁ~、その~、あれだよ~、私はその時3人の顔を覚えるので大変だったからさ~

 記憶力無いしね~」

「3人? あの3人だろうが、同時だったのか?」

「うん、あの3人はほぼ同時に人型になったんだ~、あ、でも、覚えてる限りの順番は~

 羽衣~、卯実~、兎梨だったかなぁ~、確かそうだったと思うよ~」


と言う事は、羽衣が一番先輩と言う事になるのか・・・そんな風に扱われているところを見たことがないが。

確実に周りに振り回されて、結構不憫な事になってたしな、あいつは。


「羽衣さんが花木さんの次に年上なんですね、全然そんな風には見えませんでしたけど

 どっちかというと、卯実さんの方が大人って感じが・・・」

「卯実はね~、自分勝手だからね~、あ、兎梨もだよ~、だから羽衣はあんな感じなのかもね~」

「その中に、お前自身も入れておいた方が良いぞ、花木」

「私はね~、自分勝手じゃ無いよ~? ちゃんと頑張ってるからね~」

「ほうほう、1日中自分が開いた店をサボって、四宮神社で寝ていた兎か?

 あたし達が必死に仕事をしていたというのに・・・」

「手伝って何て言われなかったし~、それに、私が手伝っても足を引っ張るだけだよ~」


確かに花木は力は無いし、工具の扱い方なんて知らないだろうしな。

それに、すぐに暴走して、色んな物を変なところに置きそうだし。

そう考えてみれば、こいつは何もしない方が一番だったかも知れない。


「はぁ、屁理屈を・・・だが、実際そうなんだよね、花木は普段の能力は低いし」

「普段の能力? じゃあ、普段じゃなかったらどうなんですか?」

「そりゃあ、もう、凄いよ・・・何でもかんでも完璧にこなしちゃうし

 大工の腕も覚醒状態ならあたしを凌ぐ、料理の腕も爆発するしね」

「え? 何ですか? そんな花木さん想像できませんけど・・・」

「条件は不明なんだけど、多分、最高に気分が良い時か異常な程に怒った時になるよ

 それ以外にも、気分で能力が上下したり・・・よく分からないんだよね」

「私はほら~、気分屋だからさ~、気分で能力が変わるんだよ~」

「気分で本当に素の能力が上がる奴を初めて見た・・・そんなに違うのかよ・・・」

「あたしもあまり確認したことは無いけど、怒ったら怖いのは確かかな」


花木の意外な能力を知ったな・・・そんな風な能力があったとは。

何となく、見てみたい気がするが・・・そんな機会は無いかな。


「あはは~、その話はもう言いじゃんか~、私、お腹空いたよ~」

「それもそうだな、それじゃあ、料理作るか」

「あたしも手伝おう、炊事は出来るよ」

「よし、じゃあ、頼むぞ」

「あぁ!」


俺と久里は2人で協力して、晩飯を作る事にした。

今日は折角出し、久里が好きな料理を作るとするかな。

そう言えば、キキのリクエストで油揚げがあったな、それも作ってと・・・そうだ、うどんを作るかな。

たぬきうどんとかがあるくらいだし、きっと好き何だろうな、狸も油揚げとかが。

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