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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第2章、妖精2匹と巫女の異変
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妖精2人の看病

サラ、四季が倒れて原因を考えていたのだが、さっぱり分からない。

確かにサラと四季は少しだけ体調を崩していたような気がするが、こんな風になるほどじゃないはずだ。

なのに、ほんの1日やそこらで、ここまで体調を崩した・・・考えてもさっぱり原因が分からない。


「・・・分からん」


やっぱりどんだけ考えても、答えは出てきそうに無いな・・・


「まぁ、体調がこれ以上悪くならないようにちゃんと見ておくか」


俺は取りあえず、一日中サラと四季の看病をしながら夜を過すことにした。

そして、看病を始めておよそ4時間が経過した。

普段なら当然寝ている時間だが、眠気は全くない、やっぱり神だと睡眠は必要ないのか。

でも、寝ないと、どうしても退屈だし、普段は眠る方が良さそうだ。

そんな事を考えながら座っていると、何処かの襖が開いたような音が聞えた。

そして、少し騒がしい足音が聞えて、再び何処かの襖を開けた。


「・・・誰だ? こんな時間に起きるなんて・・・」

「あれ? 誰もいないよ~」


うん、この声、この喋り方は・・・あぁ、花木か、あいつはこんな時間に起きて俺の寝床に入っていたのか。


「うーん・・・って、あれ?」


そして、少し騒がしい足音が俺が2人を看病している部屋の近くまで寄ってきて

それとほぼ同時に、後ろの襖が開く音が聞えた。


「あ、こんな所にいたんだ~、って、あ! サラ! 四季! 見付かったの!?」

「あぁ、くるみの所で休んでたみたいなんだ」

「そ、そうなんだ、よ、良かったぁ~・・・それにしても、何だか調子が悪そうだけど?」

「あぁ、理由は分からないが、調子が悪そうなんだ、だから、俺が看病してたんだ」

「そうなんだ、じゃあ、私も手伝うよ~」

「あぁ、頼む」


花木はかなり心配そうにして、俺の隣に座り、一緒に2人の看病をしてくれた。

普段は呆けたような態度を取っているのに、こう言うときは真剣に何かをやってくれるのか。


「・・・うーん、あまり体の調子が悪そうって訳じゃ無いんだけどね~・・・」

「あぁ、怪我もしてないようだし、熱とかも無い、咳もしてないし、脈も正常なんだよな」

「なのに、もの凄く調子が悪そう・・・一体、どうしたんだろうね」


うーん、どうしても、今の状況では判断できないな。

詳しいところは明るくなって、2人の調子が良さそうなら本人から聞いてみるしかないか。


「今は理由は分からないし、明るくなって、2人の調子が良さそうなら聞いてみるか」

「そうだね~、それしか無いかな~」


そして、俺達は朝まで2人の看病をしながら過した。


「・・・明るくなったな」

「そうだねぇ~・・・はぅ・・・」

「眠そうだな」

「そりゃぁ、そうだよ~・・・だって、あまり眠ってないからさぁ~・・・だから、寝るよぉ~」


花木はそう言うと、軽くジャンプして、兎状態に変化して、俺のひざの上に乗っかった。


「おい、何しれっと俺のひざの上に乗ってるんだよ・・・・・・おい、返事しろって」

「むにゃぅ・・・」


こいつ、俺のひざの上に乗るのとほぼ同時に眠りやがった・・・

一体、どんな才能だよ・・・はぁ、ま、仕方ないな・・・

折角心配してくれてたし、少しくらい我慢してやるかな。

それから、1時間ほどが経過して、茜の方の部屋の襖が開くような音が聞えた。


「うーん・・・もう朝か・・・よし! すぐに圭介様を起こして! 2人を探しに行かないと!」


茜はそんな独り言を呟くと、すぐに大きな足音が聞えて、思いっきり襖が開く音が聞えた。


「圭介様! って、い、いない!?」

「茜! こっちだぞ!」

「え? あれ? こっちですか!?」


茜は俺の声に反応して、すごい勢いで俺達の方に走ってくる足音の後に、襖が開いた。


「圭介様、なんでここに・・・って、あ! サラちゃん! 四季ちゃん! ど、どうしてここに!?」


サラと四季が眠っているのを見て、茜は驚愕した表情の後に、少し安心した表情をした。

しかし、まだ動揺はしている様だな。


「俺が昨日の夜に見付けてきた」

「ど、何処にいたんですか!?」

「くるみの家で体調を崩して休んでいたのを見付けてな」

「え!? た、体調を崩したんですか!? だ、大丈夫なんですか!?」


2人が体調を崩したと言う事を聞いてすぐに再び驚愕した表情を見せた。

そりゃあ、体調を崩したなんて事を聞かされたら、驚くだろうな。


「あぁ、今もまだ体調が悪いが、まぁ、体の何処にも異常はないから、一応は安心だ」

「よ、よかったぁ・・・」


一応大丈夫だという事を聞き、茜は安心したのか、地面にへたり込んだ。


「安心したんだな」

「はぃ・・・で、でも、なんで調子が悪いんですか?」

「それが、不明でな、体の何処にも異常はないのに、体調は悪いんだ」

「一体、どうしてでしょう・・・」

「それは本人達に聞くしかないな、まぁ、聞くのは体調が良さそうだったらな」

「そ、そうでしゅよね・・・あぅ・・・でも、よ、良かったぁ・・・」


そんなに心配していたのか、この2人は幸せだな。

しかし、原因不明ってのは怖いな・・・まぁ、それは2人に聞くしかないよな。

もしも体調が優れずに、聞けそうに無かった場合は、皆で一緒に考えるしか無いか。

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