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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
青年期、第1章、6年の時を経て
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今も昔も心配で

さてと、茜たちは今どこら辺にいるんだろうか。

まぁ、今の茜はかなり強いし、そこまで心配しないでも良いんだろうけど。


「うーん、茜は大丈夫かしらね」


睦月が少し心配そうな表情でそう呟いた。

やっぱり、睦月も心配なようだ、そりゃあ、昔のあいつを見ているとそう思うよな。

なんせ、茜はすぐに危ない目に遭ってるし、その度助けられてるし。


「まぁ、大丈夫だと思うぞ、俺も心配なんだけど、今の茜は結構強いからな」

「確かにさっきの打ち合いを見て、それは分かったんだけど、何でかまだね・・・」

「昔の癖って奴だな」

「そうそう、大きく成長していても、私にとっては妹みたいな物だったから」

「お姉ちゃんの妹は私だよ・・・ま、まぁ、別に良いけどさ・・・」


睦月の妹は少しだけ顔を赤くした、幽霊でも表情はある物だな。

でも、茜の事は嫌ってはいないようだ、本当に嫌いなら、もっと食い付くだろうし。


「あなたを疎かにはしないから安心しなさい、あくまで妹が増えたって感覚だから」

「むぅ、ならあの子のお姉ちゃんは私だね!」

「まぁ、それも良いけど・・・茜はどう感じるのかしら・・・年下がお姉ちゃん? む、むぅ・・・」


睦月は何だか真剣な表情で悩み始めた、そうだな、考えてみれば茜からしてみると

6歳のお姉ちゃんと、10歳のお姉ちゃんなのか・・・


「言っておくけど、私から見てもお姉ちゃんは年下だよ? 私は10歳くらいだから」

「そ、そう言えばそうだったわね・・・あなたが死んだのはその頃だったはずだし」

「そうそう、だから問題ないよ!」


まぁ、性格は睦月が1番上なんだよな、何というか、姉の貫禄があるし。


「茜も気にしないだろうよ、今までずっと姉と呼んでいたんだからな」

「そうよね、そもそもあの子はそんな事を気にするような子じゃ無かったわ」


俺達がそんな会話をしていると、鳥居の方から聞き慣れたこれが聞えてきた。


「圭介~、来たよ~」

「あぁ、花木、今日も来たのか」

「勿論だよ~、あ、羽衣達はお片付けしてるからまだ来ないよ~」

「そうか、まぁ、とりあえず良かった、紹介したい奴が居るんだ」

「紹介したい人~? 誰かな~」

「あぁ、お前もよく知ってる、ほら、来てくれ」


俺は神社の中でのんびりしている睦月を呼んだ。


「はいはい、分かったわよ」

「ん? 随分と小さな女の子だね~それに、幽霊も連れてるね~」

「あぁ、こいつ誰か分かるか?」

「うーん・・・・・・う、うーん・・・」

「まぁ、そう簡単には思い出せないでしょうね、私は随分変わっちゃったから」

「ヒントは6年だな、6年前、これで思い出せるか?」

「6年前って言ったら、確か睦月が消えちゃったときだったよね~、も、もしかして

 睦月だったりするのかな~? いや、違うよね~、睦月は幽霊だし、こんなに可愛くなかったよ~」


花木の奴、軽く本人の前で悪口言いやがった・・・これは怒られるだろうな。


「か、可愛く無いだって~?」


やはりその言葉に反応して睦月が少し怒りを隠すような表情をした。


「あ、あれ~? な、なんで怒ってるのかなぁ~?」

「い、いえ、な、何でも無いわ・・・」


睦月は何とか怒りを爆発させるのを抑えた。


「失礼だね! お姉ちゃんは可愛いよ!? 知らないと思うけど! 

 昔はお菓子を間違えて買ってきたり! お漏らししちゃったりしてたんだから!」

「な、昭子ぉ! な、何てことを言ってくれるのよぉ!」

「ま、マジかよ・・・想像できないな」

「お姉ちゃん? そこの幽霊のお姉ちゃんは誰なのかな~?」

「それはね! 私のお姉ちゃんはむ」

「だぁ! い、言うなぁぁ!」

「睦月お姉ちゃんだよ!」


睦月が必死に止めようとしたが、昭子はその抵抗を簡単に回避して大きな声でそう言った。

それを聞いて睦月は顔を赤面させ、花木はそうなんだという感じの表情、昭子はドヤ顔だ。


「睦月は昔はドジだったんだね~」

「むきぃ! あ、あんたにだけは言われたくないわ! このドジっ娘兎がぁ!」

「ど、ドジじゃ無いよ~ちょっと転けちゃうだけだからさぁ~」

「嘘吐くな! 水と間違えてお酒を飲んじゃったことがあるくせに!」

「あ、あれは似たような色だったからだよ~!」

「砂糖と間違えて小麦粉を入れたりもしたでしょうがぁ!」

「近くにあったら誰でも間違えちゃうよぉ~」

「袋に入ってるのに間違えるなぁ!」


睦月が今まで見てきた花木のドジをバンバン言い放った。

しかし、本当に花木はドジだよな、水と間違えて供えられてたお神酒を飲んだときは驚いた。

そして、思いっきり酔っ払って地面にぶっ倒れたしな。

あの時は本当に驚いたな、茜も驚愕してたし。

小麦粉のそれは店でだったっけ、茜と俺が手伝いをしていると、花木がそうやってしくったんだよな。

・・・何で団子屋に小麦粉があったのかは知らないが。


「そ、それにしても、なんで君はそんな事を知ってるの~?」

「私が睦月だからよ、だからあなたの事もよく知ってる」

「睦月? あはは~、そんな訳ないじゃんかぁ~、睦月は幽霊だよ~? それに、そんなに小さくないし」

「今は小さいのよ! ここの幽霊の妹に助けて貰って、転生したの!」

「・・・え? ま、まさか・・・そんな事があるわけないじゃんか~」

「本当だぞ」

「け、圭介が言っちゃったよ~、じゃ、じゃあ、本当にこの小っこくて迫力が無い女の子が~?」

「そうだ、まぁ、小っこくても、若干迫力はあるんだけどな、睦月だし」

「え、えぇ~!?」


花木はかなり驚いたようで、もの凄く大きな声で叫んだ。

そして、少し後ろに飛び退いたせいで、階段から落ちそうになった。


「あ、花木!」

「おっとっと、よいしょぉ~」


しかし、神社の階段に着いている手すりを掴み、何とか体勢を立て直した。

全く、ヒヤヒヤさせるぜ、まぁ、落ちても怪我するだけですみそうだけどな、花木の場合。


「ふぃ~危なかったよぉ~、それにしても、本当に睦月なんだ~、きっと刀子も喜んだだろうね~」

「あぁ、喜んでたな、今は自分の部屋に戻って少し泣いてると思うぞ?」

「そうね、黙って自分の部屋に行っちゃったし、それに、責任感じてたみたいだし」

「まぁ、今はそっとしておいてやるのが無難だろう、あいつにもプライドがあるしな」

「私は少しだけあいつの泣き顔を見てみたいんだけど、我慢するわ」

「あはは~、刀子、良かったねぇ~」

「さて、それじゃあ、神社に上がってくれ、一応茶は入れてやる」

「分かったよ~」


俺は花木を神社内に案内して、お茶を入れることにした。

いつもは茜に入れて貰っているが、たまには自分で入れるのも良いだろう。

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