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異変捜索

さて、異変があった場所を回るのは中々しんどいかもな。

もう、何か1発で場所が分かれば良いのにな。


「はぁ、探すのかったるいな」

「自分で引き受けたんでしょ? 文句言わないでよ」

「分かってるって、やると言った以上、最後までやるって」


何か、睦月が一緒に居ると、まるで母親が一緒に居るみたいだな・・・

茜はこんな奴が今まで一緒に居たのか・・・嫌気は差さないんだろうか・・・

あぁ、あいつは真面目だから、いつもこんな風に口うるさくはされないのか。


「ぐらぁ!」

「ちょっと視界に入っただけじゃないか、何であんなに殺気立ってのさ」


やっぱり、ここら辺の動物も殺気だってるのか、ちょっと視界に入っただけで怒るのか。

これは、予想以上に厄介なのかも知れない。


「ぐがぁ!」

「出来れば、殺したくはないな、さて、峰打ちで何とかするか」


私は飛びかかってきた殺気立っている動物を峰打ちで倒した。

1匹だけだし、大した脅威ではないな。


「ふぅ、やっぱり異変が起こってるんだな」

「そうでしょうね、そうじゃないと、あんな急いで来るわけないし」


まぁ、そうだよな、依頼まで来てるんだからなぁ・・・

うーん、面倒くさいけど、頑張ろうかな。


「そう言えばさ、あんた最近、口悪いわよね」

「え? そ、そうかな・・・」

「えぇ、確かに最初は威圧する様な口調だったけど、最近は何か、圭介っぽいと言うか」

「そ、そうなのか? き、気が付かなかった・・・」

「まぁ、最初からそんな口調だった気がするけどね」


私、そんな乱暴な口調だったんだな・・・気が付かなかった・・・

それから、しばらくの間、私は色んな場所を回ってみた。

でも、何が異変の原因は分からないな。


「やっぱり、分からないわね」

「あぁ、そうだな、全く、なんでこんな広い範囲で活発に動き出してるんだよ」

「範囲が広いって事ね、面倒きわまりないわ」


はぁ、これは時間が掛かりそうだな・・・

何時間くらいかかるんだろうか・・・


「ぐがらぁ!」


私がそんな事を考えながら歩いていると、動物の群れが現われた。

今まで1、2匹程度しか出ていなかったのに一気に群れたな。


「全員峰打ち? 意外としんどいと思うけど・・・」

「原因は分からないけど、殺すのはかわいそうだからね」

「分かってるって、さて、来るなら来い!」

「ぐがらぁ!」


動物たちは一斉に私の方に突撃してきた、数が多いと、立ち回りが難しくていやなんだよな。

斬るんなら一撃で仕留めるけど、殺せないって言うのが厳しい・・・

でも、キャンとキキとも一緒に過していると、どうしても動物は殺せないし・・・

はぁ、結構厄介な事を、引き受けたな。


「おらぁ!」


私は最初に突撃してきた狼の首根っこを峰で叩き、倒した。


「がぁ-!」


その後は熊が私の方に突撃してきた、やっぱり群れていると困るなぁ。

しかし、同種だけじゃなくて、凶暴が纏まっていると、厳しい。

それにしても、種族の壁を越えてまで協力してくるなんて・・・この異変、相当ヤバいかも・・・


「く、でりゃぁ!」


私は熊の爪の攻撃を回避して、熊に一撃叩き込んだ。

少しひるみはしたけど、この1回で倒れるわけはないか・・・


「しゃぁー!」

「うわぁ」


熊の攻撃で少しバランスを崩していると、熊の足の間から蛇が飛びかかってきた!

私は反射的に飛びかかってきた蛇を思いっきり蹴った。

それでも、蛇は私に噛みつこうとしたけど、流石に私の蹴りの方が強かったみたいだ。


「がらぁ!」

「だぁ! もう!」


蹴った勢いで、体勢が悪い状態で、さっきの熊が私に攻撃を仕掛けてきた。

何でこいつらはこんなに連携が取れているんだよ!


「危ないわよ」

「へ?」


危うく私が熊の攻撃に当りそうになった時に、私は睦月に足を払われた。

そのせいで、私は転けたけど、そのお陰で熊の攻撃を回避することが出来た。


「危な! 普通私の足を蹴る!?」

「受け身も取れたし、良かったでしょ?」

「前に倒れなかったら・・・受け身取れなかったけど?」

「前に倒れるように蹴ったんだし、当然でしょ」

「がらぁ!」


私と睦月が喧嘩をしていると、熊が再び私の方に突撃してきた。

休む暇はないみたいだな・・・はぁ、厄介な。


「ぐらぁ!」

「1匹なら造作ない!」


私は熊の攻撃を回避して、腕を峰で叩いた、相手の勢いを利用する技。

頭が悪い熊相手なら、十分通用する。


「が!」


熊は私の攻撃で、バランスを盛大に崩してくれた。

狙い通り! 私はその後、熊の胴体を、思いっきりぶったたいた。


「ぐぁ・・・」


流石に私の攻撃を2回食らったら動けなくなるよな。

本気で殴ったし、殺すつもりなら、こんなに苦戦はしないだろうに。


「ふぅ」

「がぁ!」


私が熊を倒して、一息吐いていると、その影から、爪の長い動物が飛んできた。

まさかの不意打ちだ・・・対処しにくいな。


「っと!」


私は急いで刀を壁にして、その爪の攻撃を防いだ。

そして、後ろにのけぞって、相手をみた。

こんな動物、今まで見たことがない・・・

あんな爪が長い動物なんて・・・


「ぎしゃぁ!」

「何だ・・・あれ・・・」

「雰囲気から考えて・・・妖怪?」

「こんな奴がいるのか」


さて、何だ? 真打ち登場って奴か? でも、こいつが元凶とは思えないけどな・・・

明らかに、こいつも暴走している立場だ・・・何とか撃破するかな。

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