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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第9章、神を中心とした騒がしい円
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4人で真剣衰弱!

四宮神社に戻って、俺はすぐにサラのお遊びに付き合うことになった。

とりあえず、今回はトランプで真剣衰弱をすることになった。

これはサラからやろうと言い出したことだ。


「よし、これで全部だな」

「今回は4人でするんですね」

「私も入るんだ・・・頑張ろう」

「あたしの記憶能力を見せてやる!」


今回やるのは俺、茜、四季、サラの4人だ。

花木達もやりたがっていたが、今回は我慢して貰うことにした。

流石に4人以上だとすぐ終わりそうだからな。

そえれに、後攻がかなり有利になるし。


「それじゃあ、順番を決めようか」

「あたしが最初にやる!」


サラが一番不利な1番手を自分からやると言い出した。

あまり真剣衰弱を知らないのか? そう言えば、前にやったときもこいつは1番目だったな。


「またお前が1番か、前も言ったが、1番は辛いぞ?」

「大丈夫! あたしなら出来る!」


サラが根拠の無い自信を見せた。


「そうか、じゃあ、2番手は俺がしよう」

「じゃあ、私は3番で良いです」

「なら、私が4番・・・うーん、良いのかなぁ・・・」


順番はサラ、俺、茜、四季という順番になった。

この場合だと四季が1番有利だな、場所が良く分かるから。


「よし! じゃあ、行くよ! えい!」


サラが勢いよくめくったカードは1と6だった、残念だな。


「くぅ、駄目だぁ・・・」

「じゃあ、今度は俺だな」


俺が最初にめくったカードはQだった、これはまだ出てはいないな。

その後めくったカードは3だ、やっぱり分からないカードを当てるのは無理か。


「まぁ、そうだよね」

「じゃあ、今度は私ですね・・・これかな」


茜が最初にめくったカードは1だこれは最初にサラがめくったから分かるはず。


「あ、1だ・・・えっと、確かこれだったかな?」


しかし、茜がめくったのは俺がめくった3だった、記憶違いをしていたんだな。


「うぅ、駄目でしたぁ・・・」

「じゃあ、今度は私が、確か、1はこれだったはず」


四季はサラがめくった1をめくり、その後に茜がめくった1をめくった。


「やった! 揃った!」

「良く覚えていたな」

「うぅ・・・そこでしたかぁ・・・」

「あたしも負けないからね!」

「それじゃあ、今度はこれです!」


次に四季がめくったカードはQだった、これもさっき俺が引いたな。


「Q! た、確か・・・えっと・・・これ!」


四季が勢いよくめくったのは、また俺がめくった3だった。

確かに俺がめくったのはあってはいるんだが、場所を間違えたな。


「うぅ・・・間違えたぁ・・・」

「ふっふっふ! 今度はあたし! めくっちゃうよ!」


サラがさっき以上に気合いを入れて思いっきり引いた。

しかし、そのカードは今まで出ていない10だった。

そして、その後はJを引いた、記憶があるのなら俺と四季が引いたQをめくれば良いのに。


「あぅ・・・違ったぁ・・・」

「今度は俺だな、てかサラ、なんでQを狙わなかったんだよ」


俺はQを引き、そのカードを揃えることが出来た。


「Q! そうだったぁ!」

「じゃあ、そのまま次だな」


今度俺が引いたのは10だった、これはさっきサラが引いていたな。

俺はさっきサラが引いた10を引き、2組目を揃えた。


「うぅ・・・」

「じゃあ、今度はこれだな」


今度、俺が引いたのは6だ、これも最初にサラが引いていたカードだ。

場所はハッキリと分かるんだが、俺がこのカードを引いた直後に茜が反応を見せた。

恐らく茜もこのカードの場所は分かっているんだな。

そうだな、やり過ぎても大人げないし、手を抜くとするか。

俺は別のカードを引いてみた、そのカードは7だった。


「おっと、ミスったか」

「わ、私の番ですね!」


茜はそう言い、勢いよく6のカードを引き、揃えた。


「やりましたぁ!」

「いやぁ、四季もそうだが、良く覚えていたな」

「えへへ、嬉しいです、そ、それじゃあ、次を!」


次に茜が引いたのはさっき俺が7だ、これはさっき俺が引いたな。


「やった! これです!」


流石についさっきの事は覚えていたようで、茜はしっかりと俺が引いた7を引き当てた。


「良い調子です! 今度はこれですよ!」


茜が力一杯めくったカードは今まで出てきていない2だった。


「うぅ・・・で、でもまだ!」


少し戸惑ったが、茜はカードを適当にめくった、そのカードは1だった。


「あう・・・私の快進撃も終わりですね・・・」

「じゃあ、今度は私が引きます!」


四季が最初に引いたカードは3だった、これは俺が引いたな。

さて、四季はちゃんと場所を覚えているのか、そう思い俺は四季の方を見てみた。

すると、四季は必死に何かを思い出そうと頑張っている。


「うぅ・・・うぅ・・・こ、これです!」


四季が必死に考えて引いたカードは残念なことに2だった。


「違いましたぁ・・・」

「じゃあ、今度こそあたしが! 引いちゃうよ!」


再びサラに順番が周り、やっぱり必要以上に勢いよくカードをめくった。

その結果、出てきたのは今まで出ていない9だ、これは駄目だな。

しかし、その2回目にサラが適当に引いたカード、それも9だった、運が良い奴だ。


「やったぁ!」

「運が良いな」

「おめでとう!」

「よし! この勢いで次行っちゃうよ!」


そして、調子づいたサラは適当な場所ばかりを引いた。

普通ならこんなんじゃ揃わないが、今日のサラの引きは凄い物があった。

引いて引いて、その度に揃う、何度も適当に引いたのに、揃うって言うな。


「やっほぅ! 最高だよ!」

「凄い引きだな、どうなってる?」

「これは負けましたね、それにしても、本当に凄いです」

「サラちゃん、凄いよ!」

「ようし! 今度はこれだぁ!」


サラが引いたのは少し前に自分が引いた10だった、これはまだ続くな。

しかし、サラはその少し前に引いた10を引かずに、別の物を引いた。


「あぁ! 駄目だったぁ!」

「少し前に引いてたじゃ無いか、10は」

「覚えてない!」


こいつ、最初に自分の記憶力を見せてやるって言ってたのに・・・忘れていたって・・・

やっぱ、こいつに記憶力を求めるのは間違っていたな、そして、その後、すぐに全部のカードがめくれた。

結果は1位 サラ、2位 茜、3位 俺、4位 四季、だった、何か腑に落ちない敗北だが

まぁ、所詮はお遊びだ、こいつらが楽しんでくれたんなら、それで良いか。

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