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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第8章、たまには気分を変えて
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修行のご褒美

自由に信仰集めを行なうという修行を終えて、水菜、水希が山明神社に帰ってきた、あと賢子も来た。

2人は自分がやったことを俺に全部報告をしてくれたが、俺は全部見ていたんだよな。

だから、本当はこの報告は必要ないんだけど、大人しく聞いておくことにした。

なんせ、こいつらは俺が見守っていたって事を知らないからな。


「うん、分かった、良くやったな」

「えへへ、褒められちゃった、あたい嬉しい!」

「水希はしっかりと出来たっちゅうんにうちは出来へんかったんは悔しいの」

「何、そんなに悔しがらないでも良いだろう、さて、それじゃあ、飯の用意でもするか」

「おぉ、待っとったで!」

「あたいも楽しみ!」

「それじゃあ、軽く料理をしてくる」


俺は膝でスヤスヤ眠っていたチャイムとくるみをどかして、台所に入った。

さて、今日はどんな料理で行かな・・・魚か肉か・・・材料もあるし、どっちもで良いか。

しかし、少し前までは材料なんてこの神社には無かったのにな、今じゃかなりある。

ちゃんと保管もしてあるし、しかも、もの凄くぴっちりと。

鍋とかの料理器具もぴっちりだ、これは時音がやったんだろうな。


「さて、味付けはどうするかな」


肉は無難に塩こしょうだな、魚は・・・刺身で良いか。

それと、ネギはいつも通り入れないようにするか、何かネギがあって入れたいけど。

そう言えば、最近はネギってあまり食ってないな、料理に入れることが出来ないから当たり前だが。

普段うちの神社には兎と狸が居るし、ネギはあまり使えないからな。

そんで、今日、こっちの神社には犬と猫が居る、こいつらの料理も作る以上、ネギは駄目だな。

・・・いや、見た目は人間なんだし、大丈夫なんじゃ無いか? でも、あまり危険な事は出来ない。

仕方ない、ここは大事を取ってネギは無しにするか、いや、味噌汁を作れば問題ないな。


「よし、こんなもんだろう」


今回の料理は肉料理と刺身、味噌汁、白飯の結構簡単な料理だ。

でも、肉料理は結構ボリュームがあるし、大丈夫だろう。


「おぉ! 美味しそう!」

「ケロケロ! これは美味しいに決まっているケロ!」

「全員で分けて食うんだぞ? この肉料理は」

「分かった!」


水希達は俺が作った料理を美味い美味いと言いながら喰ってくれた。

それにしても、水菜の食欲には驚いたな。

まさか5杯以上お替わりするなんて予想外だった。


「随分食うな」

「こんなに美味い料理は初めてやからな!」

「だからって食い過ぎだ、流石に5杯以上は多すぎだろう、太るぞ?」

「やっぱりそうなんかな、最近体重も増え取る気がしてな、やっぱり食べ過ぎなんやろうか」


最近って、こいつが帰ってきたのは昨日だろうに。

しかし、こいつが自分の体重のことを気にしているなんて予想外だな。

そう言うの、気にしそうな奴じゃ無いのに。


「意外だな、そんなのを気にしていたのか?」

「うちかて女の子やで? 少しは気にしとるわ」

「そうか・・・まぁ、一応言っておくけど、多分体重が増えてるのって・・・お前が鍛えてるからだぞ?」

「な、なんやて! どういうこっちゃ!」

「筋肉はかなり重たいからな、鍛えれば鍛えるほど体重は増える」


これは結構有名な話だ、体重を減らそうとした女性が必死に鍛えて、逆に体重が増える

これは筋肉を鍛えすぎた結果、体重が逆に増えちまうって言う事だ。


「くぅ、うちが少しの間気にしとった答えが・・・まぁ、ならええわ」

「何が良いんだ?」

「体重なんぞ気にするよりも鍛えた方がええわ、その方がうちらしいしな、ちゅうことでお替わりや!」

「あたいも!」


あと少しで説得できたのにな・・・仕方ない、今日は一応多めに作ったし、良いかな。

そして、俺が2日は持つだろうと思って作った料理はたった1日で全部無くなってしまった。

味噌汁も、肉料理も、刺身は今日で終わらせるつもりだったから当然なくなってる。


「ふぅ、美味しかった! あたいは満足!」

「うちも満足したわ、いやぁ、やっぱり圭介はんの料理は美味いなぁ」

「親分様、いつか僕にもお料理を教えて欲しいですにゃ!」

「うちもお願い! お母さんに作ってあげたい!」

「これが料理か、美味しかった」

「鬼は料理をするのか?」

「しないよ、そのままで食べるかな、あ、違った、基本的に貢ぎ物を食べてたんだった」

「鬼にされる貢ぎ物って結構あるからな」


俺はそう言い、皿を持ってゆっくりと立ち上がった。

食器は早いうちに洗うのに限る、後で面倒だと思わないようにな。


「あたいも手伝う!」

「ケロも!」

「あぁ、2人も手伝ってくれるか、ありがとうよ」

「うちも手伝う! 良くお母さんのお手伝いしてるからね!」

「じゃあ、僕も手伝いますにゃ! じゃなくて、お片付けはお任せくださいですにゃ!」


チャイムは俺が持っていた皿を持って、台所に走って行った。

そして、その後を水希と賢子とくるみが追いかけていく、何か、手伝って貰うのって良いな。

それから少しして、4人はかなりの速さで食器を洗って、戻ってきた。


「終わったよ!」

「ず、随分早かったんだな」

「簡単な事だよ、くるみがすすいで、あたいが洗って、チャイムが拭いて、賢子が食器を並べたんだ!」

「連係プレイだな」

「えっへん!」


3人は得意げに胸を張っていた、でも、チャイムは笑っているだけだな。

そこまで得意げにはしてないしな。


「それじゃあ、後は風呂入るだけか」

「そうだね、それじゃあ、お風呂入れてくる!」


水希は凄いスピードで神社の外まで行き、火をおこそうとしている。


「じゃあ、その間に水菜、イーリア、あと稻、お前らは水を運んでくれ、力あるだろ?」

「うちにお任せや!」

「俺も頑張るか、今日は何もやってないからな」

「私も頑張る、本当に何もしてないし」


3人は瞬く間に風呂の水を近くの井戸から出し、風呂の中に入れた。

何というか、一瞬だったな、やっぱり仕事が早い。

さてと、それじゃあ、今日は風呂入って寝るか。

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