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神様に転生したので、スローライフを満喫します  作者: オリオン
少女期、第8章、たまには気分を変えて
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水菜と擂

水菜は天狗の里に入っていった。

戦闘になる危険性が高いが、大丈夫だと良いがな。


「あの、擂様、お客さんが来ております」

「私にお客さん? 珍しいですね」

「何や! うちの邪魔をせんといてや!」

「この先は擂様のお部屋だ! 許可が無い物が入って良い場所じゃないぞ!」


水菜は擂の部屋の前で、大天狗達と取っ組み合っている。

あの天狗達、やっぱり強いんだな、あの水菜を止められるとはな。

それにしても、4人掛かりでようやく止められるレベルなんだな、あいつは。


「・・・・・・何でしょうね・・・聞き覚えがあるような気がしますね」

「えっと、圭介様のお知り合いだそうです、擂様とも面識があるようでしたし」

「まぁ・・・そうですね・・・でも、出来れば会いたくないのですので、お引き取りをお願いします」

「はぁ・・・分かりました」


擂は出来れば接触を回避したい様だな、まぁ、分からんこともないが。

騒がしいし、下手したら戦う事になるだろうし・・・


「どけやぁ!」

「「ぬお!」」

「「わぁ!」」


しかし、擂の願いは届かないようだ、あの4人が全員振り払われた。

大天狗4人がかりでも止められない暴走巫女・・・山明神社、恐るべしだな。


「擂-! 久々に来てやったでぇ!」

「相変わらず、無茶をするな、水菜」

「何や、褒めても何も出んで?」

「褒めていない・・・全く、何だ、久々に帰ってきたと思ったら、私の部下を振り払ってまで来るとはな」


擂が少しだけ笑っている。

今まで、殆ど表情を変えなかった擂がな、珍しい。

まぁ、珍しいって言っても、1回しか面識は無いんだがな。


「へっへっへ、何や、少し楽しそうやな」

「それはお互い様じゃないか? 山明 水菜」

「名字まで言わんでええわ、擂ちゃん?」

「馴れ馴れしいから止めて欲しいな、その言い方は」


2人とも、接触した直後から、若干喧嘩腰だ。

やっぱり、戦う事になるのか?


「あ、あの、お2人とも? そんな殺気立たなくても・・・」

「あなたは引いておいてください、巻込まれたくは無いでしょう?」

「うちもそう思うで? 巻込まれて怪我はしたく無いやろ?」

「え・・・えっと・・・わ、分かりました・・・」


楓は2人に言われた通りに部屋から出て行った。


「まぁ、あの子に下がるように言いたって事は・・・そういうことやな?」

「あなたと顔を合わせてしまってすぐに覚悟はしている・・・」

「そうか、へっへっへ、窮屈な仕事をして、鈍っとらんやろうな?」

「大丈夫だ、これでも鍛えている」


そう言うと、擂の周囲に不自然な風が吹いた、やっぱり天狗だからな、風を操るのか。

それにしても、足下から風が吹くのか、髪の毛が少しだけ揺らめいている。

天狗装束も少しだけ風に揺らめいている、何だか様になっているな。


「かなりやる気やな、せやけど、風しか操れんあんたが、うちに勝てる可能性はほぼ無いで?」

「あまり天狗を舐めるなよ? 水菜、もしも油断したら、私の風がお前の首を斬る」

「大丈夫や、安心せいや」


2人の間に、沈黙が生じた、いつ、どっちが動くのか・・・

何というか、この沈黙は恐ろしいな、一瞬で勝負が着く・・・

と言うか、俺はこいつに戦闘は禁止だといった筈なんだよな。


「・・・一撃で・・・おぉ、そうや、思い出したわ」

「ど、どうしたんだ?」

「そう言えば、うちは圭介に戦うなって言われとったんや」

「圭介殿に? あなたが誰かの指示に従う何て、何があったんだ?」

「うちは実力の差くらいは分かる、あんな男に勝てるわけ無いからな、痛い目にはあいとう無いわ」

「そうか、なるほどな、やっぱりお前も分かるのか、そうか、じゃあ、戦いは止めておくか」

「そうやな」


ふぅ、何とか戦闘は避けられたか、あいつが俺の指示を思い出してくれて良かったな。


「それじゃあ、とりあえず聞くが、なんでここに来たんだ?」

「圭介の修行でなぁ、信仰を集めんといかんのや」

「信仰を集める修行で、いきなり喧嘩を売ってきたのか、お前は」

「ほら、うちの性や、しゃあないやろう、うちと互角にやり合える相手と合って、戦わん訳ないやろ」

「でも、そんな性を押さえるくらいに圭介殿を恐れてるのか?」

「そうやで、あないな力の差を見せつけられたらな」


そんなに力の差を見せつけたのか? まぁ、良いか、そういう事で。


「そうか、まぁ、実際に戦ってないから私には分からないか」

「戦ってみたら分かるで?」

「そうだろうな、でも、私は戦わないがな、さてと、それで? 信仰集めだな?」

「あぁ、そうやで、どうすればええと思う? うちは目立てばええと思うんやけど?」

「あながち間違ってないな、まぁ、言えば、信仰集めの最も簡単な物集め方は2つある」

「ほう、そんなら、教えてくれや」

「そのつもりだ、まず1つだが、これは困っている物を解決する物だな

 これが1番確実で深く集まる信仰の収集方法だ」


まぁ、基本だよな、困りごとを解決するのは。


「だが、これだと効率が悪いんだ、1つ1つやるわけだからな」

「まぁ、そうやろうな」

「そこで、効率が良いやり方は恐怖を与えることだ」

「恐怖やと?」

「そうだ、人間達に恐怖を植え付ける、これが1番手っ取り早い集め方だ

 だが、その場所だけ位にしか広がらない、でもこれも深く、畏怖される

 でも、ただ不安が募るんだ、だからその内人が減る、だからあまり多様はしない方が良い」

「ふーん、飴と鞭みたいなもんやな、なるほどな、分かったで」

「参考になったなら良かった、まぁ、頑張れば良い」


恐怖か出来れば使いたくないな。

でも、まぁ、良い情報が手に入ったな、さて、水菜は今度、どう動くかな。

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