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欄外での格闘

娘さんが起きたころには、もう晩御飯の準備が終わっていた。

「あ、おはよう」

マッシュポテトをボウルに山のように盛っていると、娘さんがドンと座った。

「お父さん、あとで出かけるから」

娘さんの目は、決意にあふれていた。

「どこにだ」

「ダニエルのところ」

「彼氏か」

眉一つ動かさないおじさんを見ると、どうやらおじさんは、娘さんの彼氏について知っているようだ。

「あとで、私を振ったことを後悔させてやるの」

「具体的には」

「殴りに行ってくる」

それを聞いて、ガハハとおじさんは大笑いした。

「そうかそうか。なんだ、振られたのか」

娘さんは何も言わずに、うなづいた。

「なら、一発ぶちかましてきなさい。止めはしないよ。ああ、でも、撃たれないように気をつけなさい」

「ありがとう」

おじさんに娘さんが、一言お礼を言っていた。


それから晩御飯を食べ、娘さんは、一人でダニエルという彼氏のところへ向かった。

1時間とかからずに帰ってきたその顔は、ハレバレとしていた。

「…どうだった?」

私は娘さんに聞いてみる。

「大丈夫。仲直りできた」

「そう、それはよかった」

ホッとして、私は娘さんに言った。

「それでね、仲直りのパーティーを開くんだけど、なにか作り方教えてくれないかな」

「いいわよ。何が作りたい?クッキーとかどうかな」

「クッキー!」

娘さんは、目を輝かせながら私に喜んで答えた。

どうやら、それを作るのがよさそうだ。

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