閑話
無駄話です。凜目線で話を書きます。
「浩く〜ん!こっちこっち〜」
「ちょっと待ってって!!」
今、私たちは、デパートに来ている。
任務も終わり、三日の休暇をもらったため、この三日は、正直いって自由の日だ。
でも、ラスト一日は、恐らく東京に帰ることに全てを使うことになる。
そのため、初日と二日目が、のんびりと過ごせる時間だということになる。
「何がのんびりだよ!買い物に付き合わされて、こっちはのんびりできないっつうの!!」
「んなこと言わずに!!付き合ってよ〜〜!
これだから男の子は!」
女の子の楽しみを全くわかってない。
女の子にとって、食事と買い物をしてるときは一番の至福のときなのに。
まぁ、確かに、買った服とかその辺りを持たせてるのはかわいそうだけど……。
「お腹空いたな〜〜。ね、何食べたい?」
「うまいもん」
「そりゃそうでしょ!誰が好き好んで不味いもの食べなきゃなんないのよ!?
そうじゃなくて、具体的に!」
「じゃあ〜、フランス料理のフルコース」
「高いっ!収まんないでしょ!おこづかいじゃ!」
「じゃ〜、どっかコンビニで弁当買って家で……」
「駄目。まだまだ買い物するんだから。せっかくだから外食にしちゃおうよ」
「だったら、凜の好きな食べ物でいいよ」
「う〜〜ん。どうしよっかな〜〜」
「うわ…っ。悩みすぎてなかなか飯食えないパターンだ…!」
結局悩みに悩み、食事をしたのはファミレスで、午後2時頃だった。
「ねぇ、映画見にいかない?」
「映画?何を?」
「『サマー・ライジング』!」
「それ見たよね?」
「もう一回だよ、もう一回!おもしろかったから!!」
「でもアニメ映画だろ?俺別にそういうのは……」
「いいからいいから!おもしろいって〜!」
そういって見た二回目の「サマー・ライジング」。
隣の浩くんは結構熱中していた。
帰りはその話題で話がはずみ、夕方になって家に帰っていった。
「ま、疲れたけど楽しかったな」
「そうだね。疲れたね」
でも、浩くんも私も、満足のいく休みになったのだった。