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桜花  作者: 青い栁
1/1

始まり

「う、いって~な!」

頭に殴られた痛みがあった。

俺は見憶えがない草原に倒れていた。

 「シューシュー」風が俺にあたる。

あの風は何処から来ているのだろう?

俺は、なぜこんな所いるのだろう?

俺は、俺は、俺は、だ、誰、なんだ!

何も思いだせない、

ただ見憶えがあるのが、草原の遠くに薄らと見える。

「桜の木」だった。

だがもう、それ以上は何も思いだせない。

「うっ!」

頭がズキズキする。

どんどん痛くなってくる。

目の前が白くなって見えなくなっていく…



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