登場人物・神話紹介
そこは南に位置する列島連なる島国"白澪"━━
少年はその国で皇子として生を受ける。
相次ぐ不幸に見まわれ、輝かしい身分から転落した彼は幼くして、その身を血で染めた。
そして、彼は人生を変える出逢いをする。
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《主な登場人物紹介》
*珞
本名:澪子珞。
この物語の主人公。白澪の第2皇子として生まれるも、宮廷の争いに巻き込まれる。白髪赤眼。
*翠
赤髪碧眼。珞が県土島で出会った両中刀使い。悪神の子と名高い赤髪碧眼のため、周りから「悪鬼」と呼ばれる。
*澪子孝
白澪の第1皇子だが、父と狭良の仲を理想とし、生き別れた弟の子珞を探している。
*澪子穂
白澪の王で、珞の父。
*狭良
元 神女で、参ノ妻。珞の母。子穂が唯一愛した女性。
*夏玉麗
子穂の壱ノ夫人で、子孝の母。
*三太
県土島で出会った珞(子珞)の親友。
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《神紹介》
祖神弁財天
→太陽と月を司る。白澪国が建国される前の混乱期「三山時代」に国をまとめるため、霊幸十二神を作り出した。
●霊幸十二神
1 海、水を司る 澪蕭神
→初代国王に憑いた「憑き神」。白澪では初代国王と混合され、「龍神」「国神」と伝承されている。白香神とは双子神。
2 闇、死を司る 白香神
3 運命を司る 丹生凛神
4 土、生を司る 樽毘神
5 豊穣を司る 峯媛神
6 空を司る 燕穹神
7 火を司る 斗悉炎神
8 風を司る 翼羅衣神
9 花を司る 華美神
10 知恵を司る 慶蛍照神
11 医薬を司る 冥蓬神
12 芸術を司る 吹芽神
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《白澪国歴代国王》
初代…子凌
二代…子皇
三代…子清
四代…子伯
五代…子燈
六代…子廉
七代…子学
八代…子春
九代…子穂
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《参考文献》
上里隆史/喜納大作,新装改訂版知れば知るほど面白い琉球王朝のすべて,河出書房新社,2019,東京
麻生真一/茂木仁史,冊封琉球全図 一七一九年の御取り持ち,雄山閣,2020,東京
金谷治,新訂孫子,岩波書店,2020,東京
クラウセゼヴィッツ,戦争論(上)(中)(下),岩波書店,2018,東京
高木凛,大琉球料理帖,新潮社,2009,東京