第13話 暴れ鳥を鎮めしナイスガイ
ホレンジ平和国に着いたアイセたちは次の日、カフェでゆったりとくつろいでいた。
アイセ「ミルクメロンココア美味しい〜♪癒される♡︎」
ユキ「うふふ。アイセはミルクメロンココアが大好きね!」
ギル「俺はコレ初めて飲むんだけど、なんていうか、すごく甘い味だな。」
ユキ「あら?苦手だった?」
ギル「いや、そういう訳じゃないんだ。」
アイセ「じゃあ、もっと飲んじゃってよ!」
アイセはギルにミルクメロンココアを押し込んだ。
ギル「がぶっ!?げほげほ!うおおおお...」
ギルはなぜか苦しそうだった。
女性「きゃーっ!?」
外で悲鳴が聞こえた。
男性「デカい鳥が暴れてるぞ!逃げろ!」
俺たちは30カラーを払い、お店を出た。そこでは大きな鳥が暴れていた。
※30カラー=30円 1カラー=10円
アイセ「これは危険だな。」
ユキ「あっ!お城の方に行っちゃう!」
アイセ「この距離だとイメージアローは届かない...!」
?「バードショット!」
誰かがその声を発した時、鳥の形をした魔法攻撃が暴れている鳥の翼を射抜いた。
鳥は飛ぶことができなくなり、地面に叩きつけられた。
魔法攻撃をした男性はカバンから包帯を取り出して鳥の手当てをしながら言った。
?「もう暴れちゃダメだよ。」
鳥「ピー...」
鳥は力なく森に帰っていった。
そして男性は俺たちに声をかけた。
?「キミたちケガは無かった?」
アイセ「ああ。俺たちは大丈夫です。さっきの技かっこよかったです!あんなに飛距離のある魔法初めて見ました!」
ヤタバー「ありがとう。僕はヤタバー アオトリド。よろしくね。」
アイセ「俺はアイセです。」
ギル「ギルです。」
ユキ「ユキです。」
アイセ「ひょっとしてホレンジトーナメントの参加者ですか?」
ヤタバー「そうだよ。キミたちもかな?」
3人「はい!」
ヤタバー「そうか。バトルすることになるかもしれないね。トーナメントで会うことを楽しみにしているよ。」
そう言ってナイスガイは立ち去って行った。
ギル「あの人...強いな。」
ユキ「強力な魔法だったわね。」
アイセ「面白くなってきた!俺ホレンジトーナメントでヤタバーさんと燃えるようなバトルがしたい!」
新たなライバルの出現と共にアイセのトーナメントに対する期待は高まっていった。