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メロンは恋しない  作者: 中須ゆうtive
ホレンジ平和国シリーズ
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第10話 強くなりたい少年

アイセたち3人はホレンジ平和国を目指して旅を続けていた。その道中で小さな村を見つけ、一休みすることにした。


アイセ「へぇ。村があったんだぁ。」


ギル「地図によるとブラツン村という名称らしい。」


ハルハ「ようこそブラツン村へ。ワシは長老のハルハじゃ。」


アイセ「初めまして。アイセです。」


ギル「ギルです。」


ユキ「ユキです。」


ロンノ「誰か来たの?おじいちゃん。うわぁ...!旅人さんだぁ!」


小さな少年がたたたたたっと駆け寄ってきた。


ガタン「こらこらロンノ。初めまして。俺はガタン。この息子...ロンノの父親です。」


ギル「初めまして!」


ロンノ「お兄ちゃん筋肉もりもりだね!強そう〜!」


ギル「へへっ!ありがとうなロンノ。」


ギルは、にかっと歯を見せて笑った。


ロンノ「あのねあのね!旅人のお兄ちゃんたち!僕強くなりたいの。どうやったら強くなれるの?」


ロンノは目を輝かせながら聞いてきた。


ギル「そうだな〜。実践を積むこと!」


アイセ「色々なバトルを見ること!」


ユキ「魔法のお勉強をすること!」


俺たち3人は全員バラバラだった。


ロンノ「そうなんだ。全部大切ってことだね。」


ギル「そういうこと!アイセの言うようにバトル見てユキが言うように技を磨けば強くなるぜ!2つをこなしたら実践あるのみ!」


ロンノ「ありがとう!ギルのお兄ちゃん達のバトル見てみたいなぁ。」


ギル「いいぜ!俺のバトル見せてやる!」


ロンノ「やったぁ!じゃあ相手はサパネゴね!」


ガタン「おいおいロンノ...。無茶言うなよ。」


ギル「サパネゴって?」


ハルハ「ブラツン村最強の青年じゃ。」


ギル「最強...!バトルしてみたいです!」


ハルハ「うむ。そなたなら問題ないじゃろう。」


ガタン「長老!?」


その時、すっと村の入口から大きな声が聞こえた。


サパネゴ「呼んだか?」


ロンノ「サパネゴ!」


ギル「この人がサパネゴ...!」


ハルハ「おかえり。サパネゴ。」


サパネゴ「ただいま。今日も良い修行ができたぜ!ホレンジトーナメントを勝ち抜くためにな!」


ロンノ「サパネゴ〜!お願い。ギルのお兄ちゃんとバトルしてよ。」


サパネゴ「おお。旅の者たち。ブラツン村へようこそ。ロンノの頼みじゃあ断れねぇなぁ。良いぜ。バトルしよう!」


ロンノ「やったぁ!」


ギル「受けて立つ!ロンノ!ちゃんと見ておけよ。」


ギルはウィンクした。


ロンノ「は〜い!」


ガタン「審判は俺がやろう。」


ギル「よろしくお願いします!」


サパネゴ「ガタンさん審判よろしく!」


ガタン「バトルスタート!」


アイセ「ギル全力でいけー!」


ユキ「応援してるよー!」


ギル「おう!いくぜ!」


ギルは拳を握りパンチを繰り出した。


サパネゴ「防御魔法!フェンス!」


ギルのパンチは地面から出現したフェンスに弾かれた。


ロンノ「すごい!サパネゴ!」


サパネゴ「ふっ!技じゃないと俺は倒せないぜ!」


ギル「そのようだな!ブラツン村最強のサパネゴ!」


サパネゴ「くらえ!ラウドノイズ!」


大きな声でギルの聴覚を乱す。


ギル「ぐっ!」


ギルは急いで耳を塞いだ。


アイセ「これは精神的なダメージに入る技だね!」


ユキ「ギル!」


ギル「耳を塞いでも、ラウドノイズは防ぎきれないな...!」


サパネゴ「ははっ!そりゃそうだ!俺の最強の技だからな!」


ロンノ「ギルのお兄ちゃん...ピンチ。」


ギル「でも俺はまだ諦めてないぜ!」


サパネゴ「なにっ!?俺を目の前にして諦めないとは...」


ギルが間合いを詰めた。


ギル「打撃技!カーブパンチ!」


サパネゴ「こ...この曲がるパンチ技は!?ぐわぁぁぁぁぁぁっ!!」


ガタン「サパネゴ気絶!勝者!ギルくん!」


ハルハ「サパネゴが負けるのは久しぶりじゃ。」


ロンノ「すごいよ!ギルのお兄ちゃん!サパネゴに勝ったよ!」


ロンノはギルに抱きつく。ギルはロンノの頭を優しく撫でた。

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