第9話 雨宿りの廃病院
ユキとギルが仲間になったアイセはホレンジ平和国を目指して旅を続けていた。しかし、突然土砂降りの雨が降ってきたため、雨宿りできる場所を探していた。
アイセ「うわっ!強い雨だね!?このままだとずぶ濡れだよ〜!」
ギル「あそこに建物があるぞ!ひとまず避難しよう!」
俺たちは建物の前に着いてドアを叩いた。
アイセ「すみませーん!誰かいませんか?」
ユキ「雨宿りさせてください。お願いします!」
俺がドアを引いてみると鍵がかかっておらずドアが開いた。
アイセ「あれ?なんで鍵がかかっていないんだろう?」
ギル「ちょうどいい。訳は後で話して雨宿りさせてもらおう。」
ユキ「なんだかここ暗くて不気味ね。たくさん医療用具があるわ。」
その時、上から声がした。その声を聞いてユキは叫んだ。
ユキ「きゃー!??お、おばけ!?」
アイセ「落ち着いてユキ。上に誰かいる!キミは誰だ!?」
?「ふふふふ。」
上から背の低い人が飛び降りてきた。
盛大にコケた後、何事も無かったかのように立ち直した。
レイパ「いてて。ボキの名前はレイパ キプ。この廃病院で雨宿りをしていたんだ。」
アイセ「キミも雨宿りなんだね。」
レイパ「うん。何を隠そうホレンジトーナメントに出場するため旅をしているのだ!」
アイセ「俺たちと一緒だね!」
レイパ「そうなのか?じゃあ、ひと勝負しよう。」
アイセ「OK!いつでもいいよ。」
こうしてアイセとレイパの思いがけないバトルが始まった。
レイパ「全力でいくよ!ミニライター!」
レイパの視界が明るくなった。
アイセ「こちらも仕掛ける!」
正面から竹刀でレイパを攻撃した。
レイパ「ゔっ...やるね。ボキも負ける訳にはいかない!打撃技!パンプキンドロップ!」
カボチャを3つ投げてきた。
アイセ「いたた...!」
ユキ「アイセ!大丈夫?」
アイセ「うん。平気だよ。良い技だね!」
レイパ「嬉しいのだ!しかし、パンプキンドロップでも倒せないとは...。」
アイセ「いくよ!必殺!メロンソード!」
ギル「メロンの円を描くようなアイセの得意技!」
レイパ「ぐああああああ!!」
俺のメロンソードを避けることができずにレイパは倒れた。
レイパ「強い技だなぁ。ボキの負けだよ。」
俺はレイパにバトルで勝った。
その後、晴れたので廃病院を出た。
レイパ「次は負けないのだ!」
アイセ「ホレンジトーナメントで会おう。
そして、またバトルをしよう。」
レイパと再戦の約束を交わした。