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28.色々とゲームでやった設定のことを聞かれたのですが?



 さて、こちらに来てから早四ヶ月、日本のお正月を過ごしてから一ヶ月ほど経ちました



 生活にはあまり変わりなく、勉強とゲームの日々を過ごしています。


 あまりというのは、お姉ちゃんを筆頭に三人が着物をいたく気に入った様で、その後も何着も用意してくれていまして、着物で過ごす日が増えました。


 着物だとお手洗いが大変なんですよね、もっとも私の場合は着たままだろうが便座に座ろうがすべて不思議空間に消えていくので変わらないですけどね!


 それでもやっぱり、用を足すときは便座に座ってしたいのはこの身に沁みついた癖というか忘れられない常識のようなものなのでしょうね。


 ちなみに着物についてですが、以前も言いましたがこちらで新しいタイプの服装として会社を興して売りに出そうとしているらしいのです。


 そのサンプル品だったり試作品として作ったものだったりなので、遠慮なく着て何か気になる所とかがあれば言ってほしいとのこと。


 専用の会社を興してまで和服を新しい服装として広めようとか、お金持ちってすごい!


 まぁ、当面はドレスなんかと同じように、街中で着る普段着ではなく特別な催しなんかがある時用のおしゃれ着みたいな位置づけになるようですよ。


 とはいえ、貴族様のご令嬢なんかはドレスが普段着らしいですけどね!


 もっとも、わたしとしては普段着るには着物よりも浴衣とかの方が気が楽でいいのですが、そちらはそちらで作成中との事でした。


 浴衣と着物では、生地その物の素材や柄が違ったりはしますが、形としては基本的には同じだった気もするので廉価版が浴衣、高級品が着物という感じになるのでしょうかね?


 ちなみに下着なんかはどうするのでしょうかね?襦袢を着てブラやパンツは無しにするのでしょうか?それとも普通に着けちゃう?


 皆さんお胸様が大きいですからね、形が崩れないようにしっかりブラをしてほしい所ですが、着物や浴衣に下着の線が出るのも興ざめなので悩ましい所ですね!



 お勉強についてですが、銀河標準語についてはやっと問題なしの判定をいただきました、やったー!


 やっぱりね、最初の頃は思考が銀河標準語ではなく日本語で考えちゃってましたのでね、そこを銀河標準語ネイティブにするのにとても苦労しました。


 でも、その苦労もこれでやっと終わりです。


 これでどこへ行っても言葉で恥をかくという事はないはずです!はずです……まぁ、言葉がちゃんと話せても、おバカなことを言ってしまえば恥かいちゃいますからね!発言には気を付けないとですね!


 それに、OKをもらえたのはあくまで会話であって、筆記については引き続きお勉強ですけどね。


 普通の授業内容についても、初等科で習う所は実はとっくに終わっていたらしく、現在中等科の内容をやっているようです。全く気が付きませんでしたわー


 確かに最初の頃に習った初等科で習う範囲と中等科で習う範囲を思い返してみれば、お勉強を始めて三ヶ月目辺りからは中等科の授業内容に徐々にシフトして行っていた気がしないでもないですね!


 まぁ、今後のための予習という事で、このまま進めてもらう予定です。


 そして、私の人生にもかかわってくる宇宙船の免許についてですが、こちらも順調にお勉強が進んでいます。


 もちろんゲームでの宇宙船の操縦訓練もばっちりです!


 まぁ、実際の宇宙船は一人で操縦するわけじゃないでしょうし、その辺は大丈夫なのかを聞いてみたのですが、あのゲームでの操縦は航法士とか機関士の役割を簡略化しているものの、操縦技術としては本物のシミュレーターとほぼ同じでかなり正確な練習になるとの事でした。


 ただし、操作モードがアドバンスモードに限るようですけどね。


 他のモードでは本来操縦者が行う事の大半をコンピュータ側で受け持って簡略化されているため、参考にもならないようです。


 そんなこんなで、座学での勉強や操縦訓練という名のゲームをして楽しく過ごしています。



 そして、とうとう冒険者ランクが金ランクになったわけですよ!


 え?金ランクになると何かあるのかですか?


 このランクから一人前に冒険者として正式に扱われるようになるのですよ!


 実はですね、銀ランクまでは依頼の中でも荷物の運搬とか船の護衛、あとは指定エリアの哨戒任務とか、地味なお仕事しか基本的には無いうえ、ゲーム内での一部のイベントしか参加できなかったのですよ。


 なのでね、イベントは参加できるとしてもランク制限有の物だったのでなんとなーくだけど参加を見合わせていたのです。


 まぁ、本当はもうちょっと早くに金になることも出来たんだけど、ちょっとタイムアタックモードがですね?面白くてついついそっちにかまけることも多くてですね(てへぺろ)


 でも、そのおかげで公開されているコースレコードは全て塗り替えました。非公開にしているので公式に表示されているコースレコードは書き換わってないですけどね!


 あとは、非公開にしている人たちのタイムがどの位なのかなのですが、当然非公開なのでわたしからは判らないのですよねぇ。


 あ、私のタイムを非公開にしたままの理由ですか?お姉ちゃんから非公開にしておいてねって言われましてね?まぁ、公開したからと言って何か特典あるわけでもないので二つ返事でOKしときました。



 途中寄り道した割には金になるのが早くないか、ですか?


 それがですね、冒険者ランクって依頼を受けてその達成結果によって貢献度と言うのをもらえて、その貢献度の蓄積によって上がっていくのですけどこれが曲者でして、依頼に失敗すると貢献度のマイナスが発生するのですよ。


 で、ですね、当然以来の難易度によってもらえる貢献度も変わるわけですが、もらえる貢献度が高いものは失敗した場合にマイナスになる貢献度も高くてですね?


 普通の人は色々失敗しながら貢献度が増えたり減ったりしつつ、徐々にいろんな経験を積んでランクを上げていくらしいんですよ。


 もっとも、ここでいう経験というのは裏を返せば効率の良い貢献度の稼ぎ方と、危険な依頼の見分け方らしいんですけどね?


 まぁ、私の場合はスーパーアドバイザーであるサリナさんとシルヴィアさんがいるわけでしてね?


 もうめちゃくちゃ効率のいい依頼を教えてもらいまして、そういうのばかり片っ端からやったわけですよ。


 もうね、わたし達の使っている船も冒険者ランクに比べてめちゃくちゃ性能がいいわけで、失敗する要素が全く無くてですね。依頼成功率100%で金ランクに昇格したわけですよ。


 札束アタックすごい!持つべきものは高性能な宇宙船ですね!


 こほん……まぁ、あれですよあれ、レベルのあるオンラインRPGゲームでいう所のパワーレベリングみたいなものですね!


 もっとも、後から始めたプレイヤーのために金ランクまでは結構上がりやすい仕組みになっているらしいんですけどね。



 ちなみに、以前受けたことのある冒険者ランク不問の魔物討伐依頼なのですが、後から教えてもらったのですがあれは地雷依頼だそうで、調子に乗っているプレイヤーをあれで痛めつけるための物なんだそうです。


 それで船を壊させてさらなる課金を促すそうですよ、大人の世界って汚いですね!


 なので、もし討伐依頼を受けたいのならばきちんとランク指定されている物を受けるようにとの事でした。


 で、それじゃなんで最初にシルヴィアさんはあの依頼を私にやらせようとしたのか聞いてみた所


「いざって時はわたしもサリナもいる、なによりおちびちゃんならやれると思った」


 だそうです。根拠のない信頼が重い……


 でも稼ぎも最終的にはかなり良かったですしね、済んだことは気にしないっ!



 さて、実はですね?金ランクになると冒険者組合のカウンターも変わりまして、金ランク専用カウンターになるのですよ。


 むしろ、今までがルーキー専用?カウンターだったと言った方が正しいのかな?


 ここからが本当の冒険者って事なんですかね?


 きっと金ランクになるまではゲーム『Adventurers Online』の入門編って事なのでしょうね。


 というわけで、やってまいりました本当の冒険者組合カウンターフロア!人がいっぱいです!


 今までのは何だったのかというほど人であふれかえっています。


 女性の姿も結構ありますよ!そんな中でもサリナさんとシルヴィアさんはとびぬけて美人さん&ナイスバディなのでね、周りの皆さんからの注目もすごいです!


 え?私ですか?身長も二人と比べて頭一つ分以上低いので全く視線を集めてませんよ!私の頭の上を視線がスルーして行っています(ちくせう)


 このままだとまた人ごみでもみくちゃにされそうですのでね、即退場していちど三人でわたしの船に集まりました。


 そこで三人で作戦会議です!


 とりあえず、今のままだと注目がすごいのでいい加減服装を変えようという事になりました。


 今まではね、人も少なかったので初期配布のぴったりスーツのままだったのですよ。


 顔を隠すというか、変装も今まではサリナさんはミラータイプのサングラス、シルヴィアさんは教師!って感じの銀縁眼鏡(四角くて細長いやつ)、そして私は黒のセルフレームの眼鏡でしたからね。


 これじゃいかんという事で、まず服装から。


 カタログを見てみるとね、すごく種類が多いんですよ。


 もちろん簡易宇宙服として今まで着ていたぴっちりボディスーツも新しい物が必要かと思うのですが、その上から着るようになっている服の種類がすごく多いです。


 普通に服の項目としてあるのではなく、服の中でも様々なジャンル分けされてたくさん並んでいますよ!


 宇宙でこの服はどうなの?と思うものも多数あり、どうやらゲームだからこそ気軽に着飾れるというのもあるらしくて、皆さん結構お洋服には気合を入れるそうなんです。


 それも、現実で普通に着るような服から、日本でいうアニメキャラなどが着ているような、ちょっと特殊なお洋服と呼べないようなものまで様々ありまして、これが結構売り上げを占めているようですよ?


 もちろん、やっぱり宇宙空間の服装ってこういうのだよね!と言う物もたくさんあります。


 しかも簡易宇宙服というか、ぴっちりボディースツもね、初期装備でもらったウェットスーツ並みに全く透けないタイプの物から、色によってはほのかに透けるかも?という競泳水着レベルの物、ストッキング並みの透過率の物もあれば、それ本当に何か着てるの?っていうぐらい生肌にしか見えないタイプ(完全シースルータイプと書いてありました)まであるのですよ。


 しかもそれぞれカスタマイズ?可能で、部位によって好みの透過率や色に出来たり(胴体部分は全く透けず、腕や足の部分をストッキングタイプにしている物なんかが参考例としてありました)、いろんな模様や柄を書き込むことも可能みたいです。完全フリーデザインなんですね。


 これだと、どこぞの使徒と戦う中学生パイロットが着るようなスーツまで作れそうですよ?


 で、せっかくなのでいろんな服を着てみたい(正確にはお二人に着せてみたい)ので、ボディースーツは完全シースルータイプに胸元と股間のみをマイクロビキニの水着を着けた感じ(紐無し)で大事なところはきっちり隠すようにし、その部位の色をわたしは白、サリナさんが青、シルヴィアさんが銀で着色したものを着用することにしました。


 そして、その上に着る服は色々用意してその日の気分で着替えようという事になりました。


 ちなみに、一応ボディースーツを着ていれば(最低限局部を隠してあれば)船から外に出ても良い様なのですが、これで船から外に出る勇気はいくらゲーム内アバターとはいえわたしにはありません!



 そんな感じで新たな変装をたくらんだのでした。 たくらんだのでしたが……



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