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19.無事ゲームにログイン出来ましたよ?



 無事ログインできたのでお二人を探していた訳ですが



 あぁ、やっぱりお二人が中心でした。連絡した所、こちらに来てくれたのですが……


 これは、同じ女の私でも目のやり場に困りますね。男の人が集まるのも納得です。


 どんな格好かって?あれですよ、体にぴったりなスーツなんですよ。


 なのでね、胸がバーンと!ウェストがキュッと!お尻もドドーンと!!そしてとどめにすらっとむちっと伸びた長い脚!


 同じ女なのにこの差ですよ!もうね、嫉妬するのも馬鹿らしくなっちゃうような素晴らしいボディですねホント。


 え?私の恰好ですか?もちろん私もぴったりスーツですよ?


 胸はささやかに、ウェストはそこそこ締まっていて、お尻はドドーンと!……解せぬ


 え?ウェストはもっと太いだろうって?へっへーん、ところがウェストで履く貞操帯を着けていたおかげでね、ウェストは細いのですよ!


 ま、まぁ、体全体的にふにっとお肉ついてますけどね?ちょっとですよ?ホントダヨ?


 まあ、このスーツですが、標準装備なのでね。とりあえずこれでいいでしょう。



 それにしても私のアバター、自分でいうのもなんですが周りと比べるとほんと背がちっさいですね。


 先ほど俯瞰モードにしたのでね、自分のアバターの後ろ姿含めて周りが良く見えるのですけどね、私だけ周りの人と比べて頭1つから2つ分は小さいですよ?


 うん、あれだ、お尻の大きさだけはサリナさんやシルヴィアさんにタメはれそうですね。実際はそんなことないんでしょうけど!


 身長が小さい分余計大きく見えるだけですね!そういう事にしておきましょうそうしましょう。



 まぁ、そんなこと言っていても仕方ないですしお二人と無事合流出来ましたのでね、一緒に冒険者登録して、そのままチームも組んじゃいましょう。


 それにしても、お二人の後ろをぞろぞろと30人くらいの男の人達が付いてくるんですけど、こっち来ないでくれませんかね?


 いくらゲーム内とはいえ、厳つい男の人たちとはあまりお近づきになりたくはないんですよね。


 なんでしょうね、お二人を見た後に私に向けられるこの憐れむような視線は……


 ゲーム内アバターなのにこの扱いってどうなのでしょうか?


 そもそもお二人に関しても、もしかしたら中の人は男かもしれないし、よしんば女性だったとしても作られたスタイルかもしれないのにこうまで人を引き付けるとは!その身にまとう雰囲気が違うのですかね?



 これは後から知った事なのですが、このゲームではアバターの性別はリアルと変えられないそうです。


 いわれてみればアバター作成の時に性別選択の項目を見た記憶が無かったですね。


 むしろこちらの世界で別の性別で行えるゲームはほとんどないんだそうです。


 さらについでに言うと、アバターの体格もリアルとそれほど離れた物には出来ないそうです。


 リアルデータそのまま使ってアバター使ったので知らなかったですよ!


 そりゃ男の人達がお二人を放っておかないわけですね!


 そして私に向けられたあの視線の意味……ちくせう



 さて、冒険者登録が無事終わり、チーム登録も同時に出来ました。


 実はですね、登録する時に係の人が先ほどの混雑を見て別室に案内してくれましてね。そちらで登録作業をできたので邪魔も入らずサクサク進みましたよ。


 もっとも、登録作業が終わって部屋から出たとたんにまたPTへの勧誘攻勢がお二人に、お二人にのみ!あったわけですが、私が放置されていることに対してお二人がちょっとおかんむりになりましてね。


「ちょっとあなたたち、わたし達はこの子ともうチームを組んだの!」


「そう、もう私たちは売約済み、おととい来やがれです」


「そもそも、一緒にいるのに無視するって酷くない?」


「そ、そうはいってもよぉ」


「あぁ、どう見てもまだ加護受けたばかりの子供だろ?さすがにお荷物はなぁ」


「そうそう、このゲームそこまで甘くないし?」


「そもそもそんな子供が宇宙船をちゃんと操縦できるのかよ」


「お姉さんたちなら、手取り腰取教えてやるぜぇ、へっへっへ」


「どうだい、そんなガキの相手するより、俺たちと良い事しようぜ~」


「そうそう、その方がよっぽど有意義ってもんだ、なぁみんな」


「「「そうだそうだー」」」


「ともかく!私たちはこの子と一緒にやるので結構です。あなたたちのようなムサイだけの男はお断りです!」


「こんなモテない連中は無視して依頼を受けにいこ、おちびちゃん」


 どうやら私はリアルでまだ子供とみなされて、見た目だけで戦力外通知をされたようですね。


 美人でナイスバディなお二人とはお近づきになりたいけれど、それでもお荷物は背負いたくないという事ですね、そうですね。


 まぁ、アバターもリアルと一緒で小さいですしね、こちらの世界は平均身長高めですからね、私の身長だと子供と思われても仕方ないですしね。


 実際11歳なので子供ですけどね!


 まぁ、私のことを加護を受けたばかりの本当の子供(9歳)とみなされていたみたいでね。


 姉妹か親戚の子供が加護を受けたので、さっそく姉か従姉に遊んでもらっていると思われたようですよ?まぁ、あまり間違った認識でもないですけどね。


 でも私はもう11歳、来年には中等科なのですよ!


 はい、たとえ中等科でもお子様でしたね。


 いいもんいいもん、実際戦うのは宇宙船だもん、肉体的スペックは関係ないと言う事を実戦で証明してあげますよ!


 こんばっとぷるーふなのです!ゲームですけどね!!


 その後でチーム組んでくれと言ってきても遅いのですよ!コノウラミハラサデオクベキカ……



 さて、そんなこんなで最初の依頼を探さないといけないわけですが、どれにしましょうかね?


 一応冒険者ランクなるものがあるようで、最初は銅の★1から始まるようです。



 冒険者ランクとしては、下から銅、銀、金とあるらしく、それぞれ★1~★10の10段階あるそうです。


 その中でも特に銅の★1~3はルーキーとして扱われるそうです。


 ちなみに、銅は初級ランク、銀が中級ランク、金が上級ランクとみなされるそうで、それぞれのランクで受けられる依頼も変われば、報酬も変わるという事ですね。


 頑張って早く上のランクに行きたいですね。


 んー、今のランクで受けられるのはっと、恒星圏内での哨戒任務、デブリの排除、アステロイドベルトへの荷物の運搬、資源惑星への荷物の運搬および発掘された資源の運搬等々……


 どれもこれも恒星圏内での作業ばかりでパッとしませんね。銅ランク用の依頼だから仕方ないですけどね!


 まぁ、初級ランクが恒星間航行可能な船を持っていること自体が珍しいですし、登録したばかりの信頼のないペーペーが重要な依頼を受けられるわけもないんですけどね!


 この中で効率がよさそうでサクッと終わりそうなのは、私の場合だとデブリの排除かな?


 などと悩んでいると、シルヴィアさんが面白い物を見つけてきました。


「おちびちゃん、これ受けよう」


「んー?どんな依頼ー?」


 どうやら冒険者ランク不問の魔物退治のようです。


 討伐自体は早い者勝ちだそうで、指定された空域で魔物を見つけて退治して、その時の録画データを提出して確認してもらえば依頼終了、魔物の死体を取ってこれればなお美味しいと言う物だそうです。


 で、指定されているのは魔物一匹だけですか。


 もちろん、やられちゃっても修理は自己責任ですが、これは今の私達にはとても美味しいですね!



 というわけでこの依頼と、ついでにデブリの排除を受けていきましょうかね。


 デブリの排除は、排除シーンを映像に録画して排除後にそのデータを組合に送ることで仮報告ができるようなのでね、ワープできる恒星圏外に行く途中でにデブリを処理して、仮報告してから魔物出没地点までワープして行きましょう、そうしましょう。


 処理するデブリは3つとの事なので、みんなで一つずつ消滅させていきましょう。



……



 さてさて、依頼を受けて出発しようと思ったのですが、ここでまたひと悶着ありました。


 何があったのかと言うと、デブリの排除依頼の方は冒険者ランク相当だったのでまだ良いのですが、討伐依頼の方がですね?


 依頼受理処理をしようとしたところ、まず受付のおねーさんからストップがかかりまして。


 おかしいですね?ランク不問の依頼のはずなのですが、なぜストップをかけられるのでしょうか?


 理由を聞いてみたのですが、やれ登録したてのペーペーが外宇宙に出れるわけがないだの、子供に出来る仕事じゃないだの、何を根拠に否定されているのか小一時間ほど問い詰めたくなりました。


 まぁ、そんなやり取りをしているとですね、先ほどの男連中がまた余計な口出しをし始めまして、やれ子供のわがままに付き合わされてるだの、だから俺たちとPTをくめばだの、初心者はまずは俺たちの雑用をして勉強しろだの、これまた訳の分からない事を言いはじめまして、受付カウンターの前がカオス状態なのですよ。


 そこでサリナさんがブチ切れちゃいまして、受付のおねーさんに上司を出せと言いましてね。


 しばらくは渋っていたのですが、騒ぎを聞きつけた他の職員さんが上司と思われる方を呼び出してくれましてね、別室にまた連れていかれまして事情を説明したのですよ。


 その上で、とりあえず先ほどのおねーさんに依頼受付を否定する根拠を聞き出したのですが



Q.ペーペーが外宇宙に出れるわけがないといった根拠は何か?


A.登録したばかりのルーキーが外洋船を持っているわけがない!


 と言うので、船舶証明書を3人分見せてあげたら黙り込みました。


 次に


Q.子供に出来る仕事じゃないとは?


A.子供に出来るわけがない!


 の一点張りでした。


 これはもう話が通じない人だなーと思っていたら上司の方から見事拳骨をもらいましてね?


 あ、わたしじゃないですよ?当然受付のおねーさんです。


 その後そのおねーさんは退場させられまして、上司の方からはそれはそれは丁寧な謝罪をいただきました。


 その上で依頼受理処理をしていただきまして、今回の件に関しては組合の上の方にあげておくと、あのおねーさんは良くて左遷、最悪首だそうです。


 ここも結構な僻地の宇宙ステーションだったと思うのですが、ここからさらに左遷て一体どこに?


 上司の方からは、根拠も無しに条件を満たしている依頼の受付を拒否する権利は組合側にはないとの事で謝罪をいただきました。


 こちらとしてもきちんと受付処理をしてくれたのでいいと言えばいいのですが、これゲームですよね?


 何で受付の人がこんな人間味あるんですかね?


 それとも、こういう設定がなされているんですかね?一種の特殊イベント?ここから何か別のイベントが発生するんですかね?



 とまぁ、色々とありましたが、やっとチームトリコロール出撃です!


 え?なんでチーム名がトリコロールなのかって?


 それはですね、私の着ているスーツの色が黒、サリナさんのスーツの色が青、シルヴィアさんのスーツの色が赤で、各自の瞳の色に合わせていたのですが、3色あるのでトリコロールにしようという安直な考えです。



 決してチーム名を考えるがめんどくさかったとかそんな理由じゃないですよ?ホントダヨ?



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