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16.やるゲームを決めましたよ?



 さて、やるゲームが決まりましたので、さっそく登録してやってみましょうかね?



 なんでも、お姉ちゃんはお仕事の関係であまり時間が取れなく、付き合えないとの事でやらないようですが、サリナさんとシルヴィアさんは一緒にやってくれるそうです。


 これでPTメンバーを探す必要がなくなりましたね、ラッキーです。


 まずは個人認証からのようです。


 どうやら個人情報そのものを登録するわけではなく、パーソナルコード(マイナンバーのような物?)を登録するだけで良いようです。



【パーソナルコードの登録を行います、よろしいですか?】



 当然これは許可をしないとユーザ登録できないのでOKっと。


 年齢制限としては、このゲームは特に制限はないようですね。個人端末を持てる年齢の人は誰でもできるようです。


 おや?何やら確認画面が……



【あなたは宇宙船のライセンスを所持していないため、これから操船適性試験を行いますがよろしいですか?】



 んー、何でしょうねこれ?


「ねーねー、これってなに?」


「どれどれ、あぁ、これはね、実際に宇宙船のライセンスを持っている場合は宇宙船操縦の適性有って事でそのまま登録できて、持っていない人はその適正が判らないから適性試験をやらなきゃダメみたいね」


「ゲームを始めても適性が無くてゲームにならない人がいる。その場合、料金を払ったのにゲームがまともに出来ないとクレームが来るから、そのため」


 なるほど、そういう事でしたか。確かに適性が無いとゲームにならないのに、適正が無い人にも登録を許可してお金だけとってゲームがまともに遊べなかったらクレームが来ちゃいますよね。


 でも、所詮ゲームなんだし、誰でも操縦できると思うのですけどね?どうやら、世の中全く適性が無くてゲームにならない人もいるようです。


 それで、適性が無い人が基本料を支払った後にゲームにならないという事が無いように、事前チェックがあるそうです。


 また、ここではあまり関係ないのですが、冒険者のレベルを上げるには一定以上の操船技術が必要なようで、その基準に満たない人はどれだけ冒険者組合のお仕事をして貢献度を上げても、冒険者レベルを一定以上にあげることは出来ないそうです。



 ……変なところでリアルですね?



「ふむー、まぁ、これやらないとゲーム登録できないなら、とりあえずやってみよっか」


というわけで適性試験を受ける事にします。とりあえず必須なのが恒星圏内航行初級と言う物らしいのでやってみましょうね。



…………



 おぉう、危うく試験に落ちる所でした。


 いや、私が著しく適正が無いという事ではないのですよ?ほんとだよ?


「おちびちゃん、操作が無茶苦茶、こういうのは苦手?」


「いやいや、そうじゃ無くてですね?コントローラの設定がね?していなかったなーって」


 実はですね、コントローラの初期設定をしていなかったのでね、動きがしっちゃかめっちゃかだったのですよ。


「あー、そういえばしてなかったね。それなら一回中断してやり直せばよかったのに」


 そうですよね、一発で通らないと駄目ってわけじゃないですよね。なぜそのままやってしまったのでしょうかね?


 まぁ、無事?受かったので良しとしましょう。それでもクリアできちゃうんですから、恒星圏内航行初級という資格がいかに簡単か、ですよね。


 内容としては、普通に宇宙ステーションを発進して、指定されたいくつかのポイントを通って戻ってくるだけの簡単なお仕事なんですよ?


 これを受からない人がいるのですか?まあ、よそはよそ、うちはうちって事ですね。


 自分ができるから誰でもできると思っちゃだめですよ!


 ですので、シュークリームを目の前に置かれて我慢しろと言っても無理なのですよ?


 みなさん、そんな無理難題を他人に押し付けるような人になっちゃダメですからね!



 こほん……とりあえず、コントローラの設定をきちんとして、それから残りの受けられる適性試験を行ける所まで受けちゃいましょうかね?


「とりあえず、コントローラの設定をしよう」


 えっと、設定画面を出して……


 あぁ、実際にどの様にコントロールをするかを動かしながらやればいいのですね。


 ではさくさくっと……


 左のコントローラの設定はこれでいいかな?さて右側の設定は……どこでやるのでしょう?


 おや?コントローラを二つ使う設定は?


 マニュアルマニュアル……・むむ、見当たらない。


 ん、サブコントロールの接続方法、これですかね?


 ん、んん?エラーになりますね。二つ目を認識してくれませんよ?


 えー、なんでー?


「ねーねー、サリナさんかシルヴィアさん、ちょっと聞いていい?」


「どうしたの?何か判らないところあった?」


「うんとね、コントローラの設定なんだけど、左のは設定できたんだけどね、次に右のを設定しようとするとエラーが出て設定できないの」


「どれどれ?もう一回やってみてもらえる?」


「えっとね、こうやって、これでこう……だと思うんだけど」


「ねぇおちびちゃん」


「ん?何か変だった?」


 画面の指示通りに設定したと思うんですけどね?


「変と言うか、3Dコントローラ、左で登録したわよね?」


「うんしたよー」


「で、今右でもしようとしたわよね?」


「うんー、両方で使いたいからしたよー」


「えっと、なんで両方?」


「え?両方使って操作するから?」


「え?」


「え?」


 また二人して「何言ってるのこの子」みたいな顔しないでくれませんかね?両方でコントロールするって普通じゃない?


「んー、そういう人もいる…のかなぁ、普通は、右か左のどっちかだけだと思うんだけど?」


 え?普通はしない?操作するのは左なら左だけ、右なら右だけなんですか?


「え?それだと、残りの手では何するの?」


 片手は遊ばせておくんですかね?


「普通だと、こういうジョイスティックをもう片方につなぐか、キーボード操作かな?」


 そう言って見せられたのは、戦闘機の操縦桿のようなジョイスティックでした。


 普通は、片方の3Dコントローラで宇宙船を操縦して、もう片方の手でこのジョイスティックを使って戦闘時のターゲットロックオンなどを操作するそうです。


 でも、それだと結局左右にコントローラを用意して接続するんですよね?


「ん?それって結局コントローラを二つ繋ぐんだよね?」


 種類は違うけどコントローラじゃないですか?


「まぁ、そう言われてみればそうね」


「とりあえず、おちびちゃんの端末にジョイスティックをつないでみる」


 あぁ、認識しますね。それじゃ3Dコントローラの二つ目が認識しないのはなんでなんでしょうね?


「おちびちゃん、これなら認識するみたいだけど、これじゃだめなの?」


「んー、だめ……かなぁ?ジョイスティックと3Dコントローラじゃできる事が違うよね?」


 ジョイスティックでもいいじゃないかって?いえいえ、全然操作内容が違うのですよ?


「そうなの?もしかして、同時に3Dコントローラ使うの?というか、使えるの?操船に?」


 両手で3Dコントローラは無茶?いえいえ、普通に使えますよー


「両手で操船は、あまり意味がない気がする」


「そんなことないよぉ、両手で操船するのは十分意味あるよぉ」


 むしろ両手で操作するからこそ意味があると思うのですよ?


「そうなの?どっちでも同じ操作するなら片方で十分だと思うけど」


「んーとね、片手でも操船できるんだけど、こうね、左をメインとして感度を10とすると、右のはね、感度を3~5位にするの」


 と、私がやりたい事を説明したのですが


「え?それだと左だと普通に動いて、右だとちょっとしか動かないだけじゃないの?それなら左だけでよくない?」


 あぁ、状況次第で左右どちらかだけで操作するって思われたのかな?


「あー、えとね、こう、小惑星帯とかを飛ぶときにね、左で操作してて、あとちょっと右に進路を取りたいとかの時にね、左だと行きすぎちゃったりすることがあるから、そいうときに右で微調整するとね、行きたいところに行けるの」


 と言う風に、具体的な例を出してみました


「あー、なるほど、そいう言う風に使うのかぁ。でもその場合速度を落とすなり、大きめに迂回すればよくない?」


「んと、レースとかタイムアタックとかが前やってたゲームであって、ギリギリを責めるには両方を使うと楽なの」


「レースとかかぁ、それだとそこまでやってる人もいる、の……かな?」


「確かにその方法だと細かい操作が出来そう。でもいざわたしがやれと言われたらやれる自信は無い」


 え?そこまでやれる人がいない?いやいや、いるでしょー、いるよね?


 何なら浮遊椅子のコントロールでやって見せましょうか?


「えっと、この椅子もこのコントローラで操作出来るんだよね?」


「できるよー、えっとね、このボタンを押すといいの」


 そうして、浮遊椅子のコントロールをONにし、実際に浮遊椅子で両方を使った操作をやって見せました。


「でね、こうやって、左メインでコントロールしつつ、微調整を右でこうやってね?」


 うにうにうに~って部屋の中を移動してみました


「あー、見てると本当に両方でやってるわ、おちびちゃん器用ね」


「私だと頭が混乱して、結局どちらか片方で操作しそう」


 え?よく頭が追い付くねって?いや、日本で同じようなゲームやってた時も両手でコントローラ使ってやってたので。


 両手で合わせて12軸制御するってちょっと考えられない?


 いや、両方の親指部分はアナログスティックにしてますし、16軸ですよ?


 こんなもの、慣れればどうと言う事は……はい、普通じゃないのですね(しょぼーん)


「んー、これ、宇宙船乗りのプロの軍人でも、ここまでの操作やってる人いないんじゃないかなぁ」


 なんと、プロの宇宙船乗りの軍人さん達でも3Dコントロールシステムを両手で扱う人はいないんじゃないかとの事でした。


 普通は片手でコントロール、もう片手で通信システムやら何やらの制御ですか?


 それもそれで大変そうですね?


 あぁ、戦闘中とかはコントロールに集中で、索敵中とかにもう片手でですか。


 それならそれで、その時だけ片方の3Dコントローラから手を離して、それらのコンソールを操作すれば良いだけでは?


 あっ、はい。それこそ普通じゃないと……


 でも、できれば両手でですね?3Dコントローラの使用を出来るようにですね?



……



「ん~、両方で使えないのはちょっと調べてもわからないから、当面は片方でやってくれる?」


 やっぱりマニュアルを調べても出てこない?ネットの解説サイトを見てもない?しょぼーん……


「どういう風に使いたいのかをまとめて文書にしてくれれば、運営にバグ報告と言うか要望書をあげておくわよ?」


 え?運営に要望出してくれる?やったー


 どういう風に設定をしたいのかと、どう使いたいのかをなるべく詳しく文書に書けばいいのですね!


「い、今の私の語学力で理解してもらえるかな?」


「それも一つの勉強よ?判らない所は教えてあげるから、がんばりましょ」


 ハイ頑張ります。



 それじゃ、とりあえずは左だけ、もしくは右だけでのコントロールってことで頑張りますね!



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